Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「マックス・エルンスト」展の図録を読む

2020年12月31日 17時56分22秒 | 読書

 1977年に西武美術館で開催された「マックス・エルンスト」展の図録をようやく読み終えた。とても難解な解説が並ぶ。

 まず、マックス・エルンスト本人の「シュルレアリスムとは何か」、「ダダ」、そして「マックス・エルンスト:自伝メモ」という詳細な亡くなる前年の1975年までの自伝が掲載されている。

 解説には、
・マックス・エルンスト(1921)       アンドレ・ブルトン
「相へだたった二つの現実に手をのばしてそれらを接近させ、そこから何か光芒を引き出すこと、また具体的なものと同じ強度、同じ起伏をもってよびおこしたさまざまな抽象的形体を、私たちの感覚の範囲内におくこと、身許保証のすぺてをうばった上で、私たち自身の記憶のなかへ追放すること--これらの不思議な能力こそ、一時的にでも彼を引きとめているものなのだ。」
 主語と述語が一致しない文章で、全体を読んでも私の能力を超えている。
・侮蔑された絵画(1930)          ルイ・アラゴン
・絵画の彼岸(1939)            ポール・エリュアール
・光輝く使者(1942)            ヘンリー・ミラー
・幻覚について(1948)           ロベルト・マッタ
・哲学者マックス・エルンスト!(1959)   ジョルジュ・バタイユ
・ヴェルナー・シュピースへの手紙(1976)  フランツ・パルケ
など12名のエルンスト評の抜粋が10ページも並んでいる。
 また「エルンストと現代」という坂崎乙郎の解説が並んでいる。

 これらの解説を読みながら「シュルレアリスム」について理解をしようとしたが、理解には至らなかった。
 いくつか引用しようと思ったが、理解できていない文章を引用・掲載するのもいかがなものか、と思い断念。

 シュルレアリスムの理解は今年は断念。来年以降に何かの折に再度挑戦することにした。

 文章での理解と作品を見ての理解、ともに一筋縄ではいかない。 



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