十三夜の月を見ながら25分ほど夜のウォーキング。ジョギングやウォーキングの幾人かとすれ違ったり、追い抜かれたり。多分夜のウォーキングをするたびに同じ人と何度もすれ違っているのであろう。夜なので私は顔はまったく覚えていない。背格好もすれ違ったり、追い抜かれると同時に忘れてしまう。ミステリー番組のように記憶しているなんていうことは奇跡のような話である。
今年に入ってから、新型コロナウィルス騒動で、ジョギング・ウォーキングの人は一時的な少なくなったけれども、最近はまた増え始めている。マスク姿が多いのがこれまでと大きく様変わりした点であろう。
私のように時々月を見上げたり、空き地や小さな公園で星を見上げたりする人はまずいない。それだけで不審の目で見られてしまう。
バス通りから一本住宅街に入ると、そこもいろいろな人がいる。携帯電話でひそひそと喋っている人、大声で仕事の話をスマホに向ってしている人、どちらも静かな住宅街では迷惑行為に近い。ひそひそ話でもよく響いている。耳を澄ませると、プライバシー丸出しの会話が聞こえてくる。本人は声を潜めているつもりでも、十分に聞こえている。電話機の向うの声も実によく聞こえるものである。
しかし立ちどまって聞いていると、それこそ怪しい、迷惑行為のオジサンになってしまう。
私が一番困るのは、狭い歩道でくっついてしまっている男女である。一ヶ月に一度位は出くわす。邪魔をしては可哀そうとは思うが、横断防止柵などで反対側の歩道に移ることも、車道に出ることも叶わない。接触しないではすれ違えない。
やむなく、「すみませんね」と数メートル前で声をかけて通り過ぎるが、「すみません」といわねばならないのが、わたしのほうだというのも納得できない。無粋なオジサンである。痴漢と間違われないだけでも良しとしなくてはいけないのだろうか。
明日はもう一度組合の会館に出向いて、再度ノートパソコンの設定で格闘する予定。