Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

横浜市に出ていた避難準備情報はすべて解除

2016年09月21日 01時18分32秒 | 天気と自然災害
 横浜市から出ていた避難準備情報は23時前にすべて解除となり、避難所も閉鎖となった。ただし、大雨(土砂災害)警報と、洪水・強風・波浪注意報はそのまま継続している。1時現在横浜市域では雨は止んでいる。
 全国的には人的被害も出ているし、土砂災害・河川の氾濫なども多く報道されている。さいわい横浜市内での被害は出ていないようだ。

 現在横浜は外に出ると寒い位である。昨日の最高気温は20.4℃と10月下旬並みであったとのこと。現在は15℃あるだろうか。半袖では外を歩くのは躊躇する。
 秋の虫の声も微かにしか聞こえない。コオロギの声だけが聴こえる。

【追記】2時50分過ぎに大雨警報と洪水・洪水・注意報は解除となり、現在は「大雨・強風注意報」となっている。

台風16号は温帯低気圧に‥

2016年09月20日 22時47分07秒 | 天気と自然災害
   

 神奈川県内はほぼ時間雨量10ミリ以下となっている。横浜市域の洪水警報と雷注意報は解除となり、大雨(土砂災害)警報、強風・波浪注意報へと変わった。雨の区域は停滞している。
 台風は温帯低気圧にかわった上に、急に南下。これは予想円からは突然におおきく外れてしまった。温帯低気圧に変わってもこれからどう動くか、気になるところである。

 また横浜市内の避難準備情報は解除とはなっていない。


平成28年 台風第16号に関する情報 第117号
                     平成28年9月20日22時28分 気象庁予報部発表
 西日本と東日本には、これまでの大雨で土砂災害の危険性がかなり高くなっている地域や、増水している河川があります。土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水やはん濫、高波に警戒が必要です。
[台風の現況と予想]
 台風第16号は、20日21時に東海道沖で温帯低気圧に変わりました。
[防災事項]
<大雨>
 台風から変わった低気圧が東に進むにつれて、西から雨はやむ見込みですが、西日本と東日本には、これまでの大雨で土砂災害の危険性がかなり高くなっている地域や、増水している河川があります。21日明け方にかけて土砂災害に厳重に警戒し、21日未明にかけて河川の増水やはん濫に警戒してください。
<強風・高波>
 東日本の太平洋側の海は、うねりを伴った大しけとなっており、21日明け方にかけて大しけが続くでしょう。21日にかけて予想される波の高さは、東海地方・伊豆諸島6メートルです。うねりを伴った高波に警戒してください。 
[補足事項]
 「台風第16号に関する情報(総合情報)」は本号限りとしますが、引き続き、地元気象台の発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。

「鈴木其一展」感想3

2016年09月20日 20時19分33秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 この「日出五猿図」(野崎家塩業歴史館蔵)を見た時はびっくりした。縁起物の作品である。初日の出と御縁にかけた五猿という図で、現代ならばさしづめ年賀状の図案として重宝されるであろう。私などはあまりそれこそ縁のない図である。
 しかし私がびっくりしたのは猿の描く円がほとんど真円に近くないか、ということと、太陽の円とこの猿の描く円に相似の枝ぶりである。コンパスで描いた円を下敷きにしているように思えた。
 凝りに凝った配置である。ひょっとしたら5頭の猿も72度で分割されているのかとも思ったが、それは上部に猿が2頭くっついているのでそうではないことが理解できた。
 ここまで細部と配置にこだわるということに私は惹かれる。細部にこだわり、構成にこだわるというのは、細密画の純化のようで、表現意識の喪失につながってしまう恐れがあるが、其一の作品は細密画で終わらない表現意識を感じる。
 それは若冲などとも通底するこだわりのように思える。太陽以外は水墨画の技法なのだろうが、枝先にも深い緑色を自然と感ずる。



 次の「花菖蒲に蛾図」(メトロポリタン美術館蔵)にも惹かれた。鮮明な色彩の作品が目立つ中、くすんだ色彩におやっと思った。そしてまず目につくのが開いた葉の間から二段に配した勝負の花。これも細かい精緻な描写によるリアリティーが目につくと同時に、細かな描写を避けたくすんだ緑色のグラデーションと濃淡による葉の表現の対比が、奥行きを醸し出していることに気がついた。細かく目を凝らすとくすんだ緑の葉にも色の濃い部分には黄色の葉脈も描いている。
 葉と花のこのような描き分けが面白い。その次に私の家の団地でもときどき見かける「オオミズアオ」といわれる大型の蛾。この蛾は大柄だけあって、夜遅く帰宅した時に玄関の付近に止まっているとドキッとする。しかしよく観察するととても美しい羽根と姿態を持っている。なかなか愛すべき蛾である。中国では蛾は美しさの象徴でもあるようだが、日本では概して不当にも嫌われ役である。この蛾の描写は実に的確である。特徴のある触覚や薄緑色の羽根の特徴を描写している。
 解説により気がついたが、夜行性の蛾と昼間咲いているらしい花菖蒲の取り合わせは、人工的な取り合わせである。あるいは満月に近い夜の様かと思ったりしたが、月の光だけではここまで蛾の色を鮮明に夜は見ることは出来ない。この奇妙な取り合わせが其一らしいのかもしれない。幻想の美、白昼の夢の世界の演出かもしれない。現実の世界にあるものを使って幻想の世界を描くという、ひょっとしたら現代に通じる技法と美意識なども連想してしまう。

 図録を眺めていると後期展示の作品も見たくなる。また前・後期の作品を並べてみるのも面白い作品(藤花図など)もある。風神雷神図襖、夏秋渓流図屏風などの大作、追々取り上げたい。
 これだけまとめて其一の作品を眺めることのできるいい機会であった。

横浜市内にも避難準備情報

2016年09月20日 18時15分39秒 | 天気と自然災害


 17時に、横浜市内18区の内12区の一部に避難準備情報が発令された。
 16時過ぎから雨が一段と強くなっている。現在時間雨量最大80ミリの雨の区域が押し寄せている。南南西から北北東に雨の区域は流れている。さらに強い雨が続くようだ。
 現在は大雨(土砂災害)警報、洪水・強風・雷・波浪注意報となった。朝に比べると洪水注意報が加わっている。

【追記】19時19分に洪水注意報は洪水警報に変わった。

★平成28年9月20日17時00分、横浜市内の一部に土砂災害に関する避難準備情報を発令しています。お年寄りや体の不自由な方、小さいお子様をお連れの方などは、避難を開始してください。 対象区域は次の通りです。(googleマップで表示)
【→http://www.city.yokohama.lg.jp/somu/org/kikikanri/
避難所開設状況
●神奈川区:沢渡三ツ沢地域ケアプラザ
●西  区:一本松小学校
●中  区:上台集会所、横浜市麦田清風荘、みなと総合高等学校、大鳥小学校、山元小学校
●南  区:睦コミュニティハウス、六ツ川一丁目コミュニティハウス、永田地区センター、清水ケ丘地域ケアプラザ
●港 南 区:港南地区センター
●保土ケ谷区:西谷地区センター、保土ケ谷中学校、保土ケ谷小学校、岩崎小学校
●磯 子 区:さわの里小学校、岡村中学校、岡村小学校、洋光台第四小学校、浜中学校、根岸小学校
●金 沢 区:大道小学校、六浦地区センター、関東学院大学ベンネットホール、西柴中学校、釜利谷東小学校
●緑  区:山下小学校、三保町自治会館、寺山町自治会館
●都 筑 区:都田小学校、勝田小学校
●戸 塚 区:豊田中学校、小雀小学校
●栄  区:かさまゆうわ館、旧庄戸中学校、本郷台小学校、桂公田町会館、旧野七里小学校



モーツアルト「ピアノ協奏曲第24番 K.491」、「同25番 K.503」

2016年09月20日 14時36分33秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 第24番ハ短調K.491は傑作としておおいに演奏され、そして好みの人もたくさんいる。1786年30歳のときの作品。同時期に歌劇「フィガロの結婚」も作られ、この対照的な曲の在り方に多くの批評家が言及している。
 独奏ピアノ、フルート、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ、弦五部という編成。オーボエとクラリネットがダブっている。構成としては大規模化が図られたといえる。ピアノも当時のピアノよりもより進化した後代のピアノでの演奏の方がよりこの曲にふさわしいということを聞いた。学生時代の先輩が誰かの言葉を鸚鵡返しに私にレクチャーしたのを記憶しているのだと思う。当時は曲そのものを一度位しかラジオで聞いていないと思う。なので実感としては理解していなかったはずだ。すべての曲を作られた当時の古楽器で演奏すべきだ、というのも頷けるものもあるが、当時の楽器の限界を超えた水準の曲という考え方もまた惹かれる言説だと感じたことがある。
 これまでの曲よりはオーケストラもピアノも響きが確かに広がって聴こえる。モーツアルトが、時代を飛び越えた傑作という言説もある。ベートーベン的な曲と云われる。
 だが、私は第1、第3楽章と同様に第2楽章が重々し過ぎると感じる。この第1、第3楽章とのバランスからはもう少し明るく、細い旋律とオーケストレーションがいいと思う。この第2楽章は単体としてピアノと木管楽器の対話を楽しむのがいい。あくまでも私の好き嫌い、好みの問題として。

 第25番も同じ1786年の年末に作られ、2日後には交響曲第38番「プラハ」が完成している。木管はクラリネットはなくなり、昔の編成に戻っている。第24番と同様劇的な要素が強いが、これも好みがありそうだ。

 2曲ともいつもと同じように内田光子のピアノ、ジェフリー・テイト指揮のイギリス室内管弦楽団という組み合わせ。録音は1988年。

   



台風16号の行方 横浜に大雨警報

2016年09月20日 11時42分09秒 | 天気と自然災害


 台風16号が九州・四国・紀伊・東海・関東の太平洋岸を進んでいる。かなりの雨が降っている様子がテレビで放映されている。
 関東南部を過ぎた後の進路は太平洋に抜けるようになっているが、果たしてそのとおりに進んでくれるのであろうか。
 9時15分には横浜市域も大雨警報に切り替わった。今は大雨(土砂災害)警報と強風・雷・波浪注意報が出ている。
 関東地方の明日朝までの予想雨量は最大で150ミリとなっている。関東地方の風の予報は20mとなっている。

 本日はこの状況では終日引きこもりの方がいいかもしれない。
 いつもテレビを見て感じるのだが、最近は「傘をすぼめる」ということをしない。これがどうしても気になる。まず風に煽られて本人が危険である。傘も壊れる。傘が飛ばされれば周囲の人を傷つける。傘は凶器になる。はやりのビニールを突き破った傘の骨は細くて人に突き刺さる。だいたい、強い風に向って傘を広げるには力が必要である。小学生の理科の授業でも習うが、すぼめた方が受ける力は小さい。そういう知識を行動に生かせないのだろうか。繁華街でも多くの大人がすぼめずに歩いている。これでは子どもにそのような知恵が伝わらないわけである。
 「傘が安くなったので壊れても気にならないのではないか」ということではなく、ごく基本的な力を避ける知恵と、危険回避のための基本的な対応力の問題だと思うが‥。特に小さな小学生が風に煽られている放映を見るたびに、学校でも家庭でも最低限の危険回避について教えていないようで、こわい。


【参考】→http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/000_00_662_20160920022505.html
平成28年 台風第16号に関する情報 第103号
平成28年9月20日11時24分 気象庁予報部発表
・強い台風第16号や前線の影響で、20日夜にかけて、西日本と東日本の太平洋側を中心に猛烈な雨が降り大荒れとなる見込みです。低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水やはん濫、暴風に厳重に警戒し、高波、高潮に警戒してください。
[台風の現況と予想]
・強い台風第16号は、20日10時には室戸岬の西南西約40キロにあって、1時間におよそ35キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
・台風は、20日は西日本や東日本の太平洋沿岸を進み、21日9時までには日本の東で温帯低気圧に変わる見込みです。
[防災事項]
<大雨>
・台風に近い西日本では1時間に80ミリを超える猛烈な雨の降っている所があります。また、台風の接近に伴って前線の活動が活発になっているため、前線に近い東日本でも非常に激しい雨の降っている所があります。西日本と東日本の太平洋側を中心に、20日夜にかけて、広い範囲で雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。局地的には猛烈な雨が降る見込みです。
・21日12時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、近畿・東海地方250ミリ、四国地方・伊豆諸島200ミリ、北陸地方180ミリ、関東甲信地方150ミリ、中国地方100ミリです。
・土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に厳重に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
<暴風・高波>
・台風に近い四国地方では、海上を中心に猛烈な風が吹き、海はうねりを伴った大しけとなっています。西日本太平洋側では、20日夕方にかけて猛烈な風が吹き、20日夜にかけて非常に強い風が吹くでしょう。海は20日夜にかけてうねりを伴った大しけとなる見込みです。東日本太平洋側では20日昼過ぎから21日明け方にかけて非常に強い風が吹き、海は大しけとなるでしょう。
 21日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、四国地方35メートル(50メートル)、近畿地方30メートル(45メートル)、東海地方25メートル(35メートル)、九州北部・関東・伊豆諸島20メートル(30メートル)。
・21日にかけて予想される波の高さは、四国地方8メートル、近畿地方7メートル、九州北部・東海地方6メートルです。暴風に厳重に警戒し、うねりを伴った高波に警戒してください。
<高潮>
・台風の接近に伴い、西日本では20日昼過ぎにかけて、潮位の高くなるところがあるでしょう。海岸や河口付近の低地では、高潮による浸水や冠水に警戒してください。
[補足事項]
・今後の台風情報や、地元気象台が発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。次の「台風第16号に関する情報(総合情報)」は20日17時頃に発表する予定です。


当分雨が続く予報

2016年09月19日 23時41分19秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 雨の音を聞いているうちにすっかり寝てしまった。涼しくなる秋口も、春眠のように眠くなる季節であったろうか。違うとすれば、春眠は命の息吹きを示すが、秋の眠りは衰亡の予兆を秘める。

 さて、横浜では一日中雨模様。先ほどまではかなり強い雨が降っていた。台風16号の影響で、秋雨前線の活動が活発になっているとのこと。明日から21日にかけて台風の影響が強まるとの予報となっている。
 私の予定からすると22日、24日は是非とも晴れて欲しい。また26日~28日も晴れてほしい。秋晴れを期待したい。台風が過ぎ去る22日は晴れるのかと期待したが、週間予報では雨。太陽が顔を出すのは25日(日)と26日(月)となっている。
 明日は休養日兼休肝日の予定。


「それぞれのカ・タ・チ展」(ギャラリー シミズ)

2016年09月19日 20時50分13秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 本日から開催する「それぞれのカ・タ・チ展」を見てきた。
 初日ということで、7人の作家の方がそれぞれに作品や制作過程について語ってくれた。作家の方の制作にかかわる思いや発言を聞くことが出来るのは私などにとっては滅多にないことである。とてもありがたい時間であった。
 いつも個展を催されるときに案内をいただく井上雅之氏も5点出品されていた。見慣れた作品ではあるが、たまたま数年前に見た時の新鮮な感動が蘇ってきた。会場は初めて見た時と同じ「ギャラリー シミズ」である。
 今回7人の作家の内、山本裕子氏、伊藤彰規氏、村秋木綿氏、堤一彦氏の作品にも刺激を受けた。7人の方の言葉から、宇宙、生命体、光などの言葉が印象に残った。作品制作にあたっての契機とな ることばやイメージの源泉を除くことが出来たような気になる。このような場面に招待してくれた井上雅之氏に心から感謝いたしたい。
 9月28日(水)まで。横浜市の伊勢佐木長者町駅1分、「ギャラリー シミズ」にて。




吉野弘「霧」

2016年09月19日 12時22分08秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
  霧       吉野弘

閉じ込めた高原がどんな風景だったかを
思い出そうとして
霧は
ときどき自分自身を取りはらってみる

風景を見て、納得して
ふたたび
霧は
自分の領地を閉じ込めにかかる

閉じ込めた領地がどんな風景だったかを
少したって、また思い出そうとして
霧は
自分自身を取りはらってみる

ご苦労な
霧よ!
親密に触りつつ物を抱くことが霧の愛し方なので
距離をとって物を見ることが不得手なのだ



 この詩、私にはチョイと似つかわしくないと思うし、またわたしの趣味からは遠い。このような詩を読んでいると、自分がとても恥ずかしいと感じ、本を閉じてしまいたくなる。何に対して恥ずかしいのか、何が恥ずかしいのか、それは分らないが何となく赤面してしまう。このような世界に引き込まれることがどことなく「恥ずかしい」のだ。近寄ってはいけない、そんな感情も出てくる。しかし山に行くと、ときどきこんな光景には遭遇する。吉野弘の詩、ときどきはこのような世界に少しだけは足を踏み入れるのも悪くないと思い、本棚の片隅に置いてある。


モーツアルト「ピアノ協奏曲第23番 K.488」

2016年09月19日 10時30分25秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
   

 昨日と同じCDにおさめられているピアノ協奏曲第23番。実はこのシリーズで最初に購入したのがこの22番と23番だと記憶している。随分何回も聞いたと思う。しかもラジオ放送で最初に聞いたモーツアルトのピアノ協奏曲もこの2曲のうちのどちらかである。モーツアルトのピアノ協奏曲とはこういうものであるという刷り込みが行われたといえる。
 第20番ニ短調と第24番ハ短調のふたつの協奏曲はこのCDの次に購入したと今は記憶している。実際のところはもう忘れた。
 さて、この23番の特徴はトランペットとティンパニーが欠けている。それでいてこのように軽快で華やかな曲になるというのも不思議である。
 そして22番と23番も対の曲と云われる。わたしはどちらかというと22番の方が好みだが、多くの人は華やかな雰囲気が強い23番を好むらしい。私は第2楽章はどちらも好きだが、どちらかというとこの23番の方がより瞑想的な感じがして好ましいと思う。第3楽章の軽快というよりも疾走するような曲想は確かに人気があると思われる。

 本日は、第22番と第23番を繰り返して聴いてみたい。



モーツアルト「ピアノ協奏曲第22番 K.482」

2016年09月18日 23時38分23秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 午後からはときどき雨。特にひどい雨とはならなかった。しかしとても蒸し暑かった。
 午前中は昼過ぎまでかかって、退職者会のホームページの更新を3つほど。熊野古道の報告はまだである。できるだけ早く仕上げてしまいたいとは思っている。
 午後からは家にこもっているのもつらいので雨の合間を縫って横浜駅まで歩いたが、喫茶店で読む本を持って出るのを忘れ、結局家電量販店と有隣堂と山の用品店をぐるぐる回って疲れたところでコーヒータイム。連休の合間ということで、喫茶店混雑して落ち着かない。読書には向かなかったようだ。
 明日は15時過ぎから所用がある。本日と同じ14時過ぎに出かける予定。



 本日かけていたCDは、モーツアルトの「ピアノ協奏曲第22番 K.482」。いつものとおり内田光子のピアノ、ジェフリー・テイト指揮のイギリス室内管弦楽団という組み合わせ。録音は1986年。
 この22番の協奏曲も23番と対の作品と云われる。そして第24番も含めて3つの協奏曲は木管楽器にオーボエではなくクラリネットを使っているという共通点がある。オーボエは登場しない。
 第22番は第20番のニ短調の協奏曲とはうって変わって明るく快活な出だしでである。特徴的で一度耳にしたら忘れられない旋律で始まる。多くの人はいかにもモーツアルト的という印象を持つに違いない。第2楽章がハ短調で、美しい旋律である。しかし明るい透明感のある美しさではなく、打ちひしがれたような美しさである。第3楽章も第1楽章とともに快活な旋律でやはりいかにもモーツアルトという曲である。細かいパッセージが美しい。

     


「鈴木其一展」感想2

2016年09月18日 20時24分12秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 本日は鈴木其一展の前期展示から気に入った3点を挙げてみた。



 まずは「萩月図襖」(東京富士美術館蔵)。ここに描かれた月は酒井抱一の「秋草鶉図」の月と対照の形である。抱一の作品の月ももとはこのように白く輝いていたはずである。芒の花と紅葉の赤い葉の代わりに、紅白の萩を配置したといえる。右の襖に紅萩、左に白萩を配置している。この萩の配置が空間を過不足なく効果的である。
 昨日取り上げた「朝顔図屏風」のように効果抜群の配置だと思う。紅白それざれの色のおさまり方やボリューム感に沿って枝の流れ、まとまりが考え尽くされていると感じる。解説によると花や葉は輪郭線を描いていない。月に呼応した白萩がことのほか印象的だと感じる。



 この「芒野図屏風」(千葉市美術館像)もまったく隙のない作品だと感じた。このように画面いっぱいに描きこむ描き方は、現代の日本画家に通じる。たとえば中島清之の「緑扇」などの試みにも通じているような気もする。
 中央に靡く白い霞のうねりがとてもいい。やはりこれも理知的な感覚にあふれている。白い霞は蛇行する水、川の流れても取れる。会場で同時に眺めていた私よりも高齢の女性が一緒に見ていた夫と思われる方ら「これに描く和歌は何がいいかしら」と言っていた。なるほどと思ったが、私はやはりこの作品は色紙の紋様や和歌を記す紙としてはとてももったいないと思った。これはこれで鑑賞した方がいいのではないだろうか。強いて言えば定家の「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋(とまや)の秋の夕暮れ」などがいいのかな、と思う。
西行の西行の「心なき身にもあはれは知られけりしぎ立つ沢の秋の夕暮れ」は少し艶めかし過ぎると感じた。



 「昇龍図」(個人蔵)は何とも迫力のある龍である。影である黒い背景から浮き出るように躍動感あふれる画面に存分にその姿態をのびやかに示している。顔がとても愛嬌がある。頭以外の体躯の迫力に比べると意を誘うかもしれない。私は若冲の鶏を正面から描いた図などを思い浮かべたり、江戸中期からさかんに描かれた仔犬の図なども思い浮かべた。
 其一というと派手で鮮やかな色彩が印象に残るが、このような水墨画も気に入った。
 諧謔味と迫力と備えた不思議な魅力に満ちた作品だと思う。

平塚市美術館で「香月泰男と丸木位里・俊、そして川田喜久治」展

2016年09月18日 07時20分08秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
   

 危うく見逃してしまう所であった「開館25周年記念 香月泰男と丸木位里・俊、そして川田喜久治 -シベリアシリーズ・原爆の図・地図-」展。昨日たまたま情報を手に入れた。
 期間は9月17日(土)~11月20日(日)まで。平塚市美術館は幾度か行ったことがある。なかなかいい美術館である。大人1枚900円となっている。65歳以上の平塚市民は無料、平塚市民でなければ団体割引扱いで720円。図録の案内はホームページには掲載されていない。



 なお、茅ケ崎市美術館では「北斎漫画展」を開催している。
 こちらは9月11日(日)~11月6日(日)まで。大人1枚700円。残念ながら市外在住者の場合は高齢者の割引はない。図録はB5サイズで2000円。

 平塚市美術館と茅ヶ崎市美術館のハシゴを考えてみたい。


台風16号

2016年09月17日 23時44分47秒 | 天気と自然災害
 本日初めて天気予報を見た。気象庁のホームページを開いたのだが、明日6時から18時までの降水確率は50%とのこと。午後には横浜駅に出かけて、コーヒータイム&読書と考えたが、雨の状況では出かけるのが面倒になるかもしれない。しかも特に買い物をしなくてはいけない状況ではない。

 非常に強いとされる台風16号は速度が遅く、なかなか進まない。先島諸島に住む人々などにとっては大きな影響を蒙りそうである。また予想進路にかかる地域にとってはヤキモキする時間が長くなる。関東地方にいる人間にとっても遠出の予定は難しい。
 今年は台風の影響が大きく、台風に振り回される。東北・北海道のこれまでの被害も大きい。当面は天気予報から目が離せない。


世界平和アピール七人委員会講演会

2016年09月17日 22時10分04秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 世界平和アピール七人委員会のホームページ【→http://worldpeace7.jp/】に次のような企画が掲載されていた。
 世界平和アピール七人委員会2016年度講演会「沖縄は日本なのか-〈平和〉を軸として考える-」
 日時は11月19日(土)、13時30分から17時。
 会場は法政大学市ヶ谷キャンバス。
 入場無料、事前申込み不要とのことである。

 講演は、小沼通二氏、大石芳野氏、武者小路公秀氏、高村薫氏、杉田敦氏。

 私も参加しようと思ってはいるが、神奈川大学の市民向け講座の予定が入っている。欠席して参加してみたい気もする。これから悩みどころである。法政大学のキャンパスには行ったことがない。昔から縁はない場所だったような気がする。