19歳って、鬱屈してて上にも下にも行けないどん詰まりの閉塞感のある年齢だよね。この苦しみ、哀しみ、持って行きようのない感性、、、
底辺で生きている人々をベースに、不快な大人を地図に落とし、電話で脅すことでかろうじて自分を支えている青年の哀しみ、憤りを描く。
でも、これも青春なんだよね。みんな、このステップを通って行く。そう、年齢を加えていやな大人になってゆく。青年から見た一番醜い大人になって . . . 本文を読む
まずそのモノクロの美しさに震えてしまう。人間にとって自由とは何か、という本源的なテーマを1時間半ぐらいでまとめる演出が冴え渡っている。
当事のテレビ映像をそのまま画像にするなど、僕らが当事その場にいるような臨場感も十分で、重いテーマではあるものの画面に集中できるのはそういうテクニックが基本に据えられているからであろう。
ジョージ・クルーニーの演出には感心させられる。落ち着きさえ見えるね。
受けて立 . . . 本文を読む
なかなか骨格のしっかりした秀作。テクニック的にもよく考えている。例えばもう冒頭から妻が殺されてしまうところから語っていくのも意外と面白く、この映画の主題をよく表している。謎解き的にもこの手法は優れている。
サスペンス映画の趣があるから、テーマが社会的であるにもかかわらず意外と重くならないのも演出が優れているからであろう。
それにしても、こういう映画がアカデミー賞受賞となったり、アメリカって大きい国 . . . 本文を読む
こういうハナシって小説なんかでは頭の中でピュアな感じが広がっていいんだろうけれど、そのままメルヘンチックでもなく映像化しているので少々空廻りしている感じ。
大体、リュック・べッソン自身、この作品の核といったものを備えていないので、愛の強さといったものがセリフで語られるだけに感じられる。「こういうハナシって受けるだろうなあ、、」といった感覚で作ったような浅い印象を受ける。
作家というものは頭の中に強 . . . 本文を読む