スピッツファンにはたまらない映画だ。ところが、映画のほうは意外としっかりとしているし、等身大の若者の悩み、生き方を的確に描いている。
こういう代物は、宮崎あおい、西島秀俊はうまい。それだけに、安心して観客のほうに接近してくれている。
二人の悩みが少し人工的なのは気になったが、まあ、許せます。上映時間の短かったのも気に入った。
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95分、同じカメラでのワンカット映画というのを初めて見た。どうしても演劇的映画になってしまうが、それでも監督以下スタッフの執念は画面から執拗に届いていた。
これは快挙でしょう。一つのカメラなのでカメラが俳優を追いかける展開になるが、それでも回想シーンが同次元で演じられるのもスゴイです。
途中で、話の内容のかなり鮮明になってくるあたりから、人間の哀しみが画面全体から伝わってくる。
ラストは感動的で泣 . . . 本文を読む
結構B級娯楽映画なので驚いたが、演技派二人の前に格調さえ生まれているのに気づく。イ・ソンジェの孤高さはすばらしい。どこまで飛翔していくのか分からない俳優だね。
ソル・ギョングもうまいが、そろそろ匂いが見えてきている。うますぎる俳優の懸念点でもある。こんな何も考えなくてすむ質のいい映画もたまにはいいなあ。
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