原作のマンガもテレビも見たことのない我輩が映画開始後の5分後から、この異様な情念の世界にどっぷり浸かってしまい、終始号泣する羽目になってしまった曰くつきの映画であります。
全くなあ。考えられなかったです。この感動感というべきか湿っぽさというべきか胸に詰まる何ともいえない若者たちの心情が、この我輩のような年寄りにごっつん勝負でぶつかってくるなんて、誰が考えたであろうか、、。
そりゃあ、一つ一つの . . . 本文を読む
伊坂の作品はほとんど読んでいる。この原作も読んだはず、と思っていた。ところが映画を見ていても全く片鱗も思い出せない。恐らく読んでいなかったのだろう。だから原作との関連性は全く分かりません。
と、どうでもいいことを語っているなあと思っているでしょうが、僕にとっては重要なことなのです。というのも、いつも原作を知っていて映像で違う伊坂を見ているあの擬似感から、今回初めて解放されたわけですから、、。
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主人公カークにまつわるハナシが少々ダイジェスト版でそのスピードにあっと驚くが、スタトレを知らない僕でもだいたいこのハナシの要旨は伝わり、しかも単純明快な展開とお金を使った秀逸な宇宙的映像シーンには目もくらむばかりで、やはり映画娯楽の原点をしっかりと抑えているワイ、とニヤニヤするほど得心しました。
『スターウォーズ』ほど洒落てもいず、どちらかというと直球勝負のエンターテイメントだが、そこがなかなか . . . 本文を読む
フランス料理店を舞台に日常のちょっとした出来事、それは一種の謎でありミステリーである。これらをさらりと聞きなれないフランス料理を題材に次々と展開していく。
さりげない書き方で文章も軽やかで親しみがあり、あっという間に読んでしまう。いかにも題名のごとくフランス料理のスープのような味わいがあって徐々に染み渡る人生のようでもある。こういう小説が日本でも出現しているのかとうれしい限りである。近藤史恵さん . . . 本文を読む