僕もフランス料理は1年に一度ぐらいしか行かないが、結構料理専門用語が頻繁に出てくる洒落た味わいの小ミステリーである。
殺人事件はないけれど、こういう日常の淡い感動もいいね。人生って、こういうところに真実があるから不思議だ。文章も読みやすく短編集だけれど宝石のような小説だ。あらゆる人に推薦したい。けれど、多少料理が好きな人のほうが読みやすいかな。という僕はまったく料理ダメだけれど、、。 . . . 本文を読む
何十年ぶりの翻訳もの読後感であります。最近はミステリーでも外国ものは読んでいなかったんです。この作品の場合、ほとんど15歳の少年と20歳ほど年上の女性との二人だけの愛の交換記のようなものなので、登場人物の名前を覚えるのが大変ということはない。
シュリンクはミステリー作家らしく急に女性が失踪するなどミステリーとしても本作は楽しめるようになっている。ネタばれになってしまうが今回のネタは「文盲」である . . . 本文を読む