3人だけの登場人物、ほとんど場所設定が監禁場所のみ、映像も恐らく野心的だろうという想像をし、見て来ました。期待しすぎたせいでもないだろうが、意外とまとも。ちょっと拍子抜けの感あり。
演技は3人とも特上。この中で演技を求められるとしたら【マーティン・コムストン】がそうなのだが、そこそここなしている。平均的な体躯、中庸のハンサムぶりで個性に乏しい感もあるが、だからこそこの役は彼でよかったのかもしれな . . . 本文を読む
出だしからPOPSが好調で快適。3分割の映像はそれほど秀逸とは思わないまでもまあ楽しめる。大峡谷の映像はさすが素晴らしく大自然の愛着と脅威を教えてくれる。
しかし題名にある通り観客はこの話のおおよその内容は想像しているわけだ。最後に生還するということは明白なので、とすると、2時間弱ずっと、青年の脱出への試みと、今まで生きてきた彼の人生への愛慕と後悔を観客は強いられることになる。
確かに【ジェー . . . 本文を読む
音楽はない。聞こえてくるは森の囁き、日常の小さな音、そしてセリフはほとんどなく、どこか桃源郷を思い起こさせる作品だ。その、映像のみで緩やかに語ってゆくスタイルはまさに映画の本質を現代において問っているようだ。
絵画のような映像だ。しかしコローの絵画を少し濃くしたような、いわばちょっと煮詰めたような色彩で、現像処理だろうか、フィルム自体が違うのだろうか、その色合いの違いに少々たじろぐ。
映画の作 . . . 本文を読む