セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 94本、 演劇 72本

空晴「遠くの花火」(作・演出 岡部尚子)(於・independent2nd) 85点

2017-11-05 19:44:28 | 演劇遍歴
「空晴」10周年の新作である。いつものようにベランダが舞台。様々な人が現れ、勘違いから始まるコメディ、と全くワンパターンである。けれどもこのワンパターンが観客の心を強く鷲づかみするのを観客こそが知っている。 今回は冒頭で、懐かしき糸電話を持つ男登場。ところが、その父親らしき上瀧が強く嗚咽するシーンから始まる。誰かが死んだらしい。いつもとは違う。激しい。すぐ暗転する。 どうやら、ある人の10年祭 . . . 本文を読む
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ハコボレ第一回公演『ハコがまゑ』(作・演出 前田隆成)(於・independent1st) 80点

2017-11-05 09:16:20 | 演劇遍歴
二人芝居だ。彼らはカエル。彼らの切実な日常が我々人間にもぐんぐん押し寄せてくる。その力量たるや、並大抵ではない。脚本が練られているのだろう、セリフの一つ一つにまったく無駄がない。まるで全編がポエムのようである。 彼らの生きるつらさ、悲しさ、喜びが手に取るように分かる。65分光り続ける彼らの芝居。手作りの凝縮した彼らの知性に乾杯。秀作です。 何といっても、このチラシが素晴らしい。そのまま文庫本カ . . . 本文を読む
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ポンチョに夜明けの風はらませて (2017/日)(廣原暁) 70点

2017-11-05 08:54:58 | 映画遍歴
いわゆる青春ロードムービーなんだ。この4人(特に3人)はそれほど高校生に見えないけれど、僕ら、既に彼らからすると化石に見える御仁からすると、今の高校生が不思議と見えて来る映画であります。彼らは、、 ①それほど今の自分の置かれている場所を気にしない。 ②自分のいわゆる生まれ出づる根本的な悩みを全面に出さない。(気にしない) ③どこかに逃げようとか、そんなユートピア志向はない。(いつか戻ろうと思 . . . 本文を読む
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