ずっと楽しく、大切に読んでいた小説だが、とうとう完結編だ。それで、最後は完全無欠のハッピーエンド。これほど、やってしまわれるとは、ある意味あっけない感もする。
最後は日本物ではなく、何とシェイクスピアもの。かなりの額を賭けたオークションも始まるし、新しい題材ではある。でも、ミステリー色がほとんどなくなったね。
とにかく、終わらせるために書かれた小説だという感も無きにしも非ず。まあ、いいか。
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今回は映画的題材でもあり繊細な演出だったなあ。家族のチカラ、歴史、生きてゆく希望、そして諦観、何より血縁、民族、国籍とは、といった切実な問いが冠婚葬祭の儀式の中で各自自問することにより掘り下げられ、その経過が圧倒的である。
作りごとでない自然な流れが実にいいです。まさにそこに私の家族の姿があるように錯覚してしまうほどだ。こういう一同が集まる血縁の繋がりは誰もが経験しているところ。その自然な展開が . . . 本文を読む
楽しみにしていた一人芝居(30分もの)11演劇を通しで観る。午後2時に見始めて終わったのは午後9時半。さすがの僕も疲れたよ。短編芝居を長時間観たことはあるけれど、一人芝居のこれは初めて。観劇前のBGMもよかった。相内唯史さん、ありがとう。
30分は結構きついだろうなあ。でも、自分のやりたいことは十分出来得る時間でもある。技量と個性が試される。
全部評価を書けないけれど、さすが本篇の9作はどれも . . . 本文を読む