多少太宰の言葉は入ってはいるが、それも装飾として使われる程度で、あまり意味はないような気がする。この作品のいいところは有名小説「走れメロス」からエッセンスだけは生かすが、それからいかに脱却すべきか、という大胆な試みに成功していることだ。
社会はそもそもナンセンス、だから共産主義も無政府主義もそもそもナンセンス、人間、どういう環境にあってもいかに誠実に生きて行けるのかが一番重要なことではないのか、 . . . 本文を読む
大学生の演劇が続く。時期的に今が旬の時である。この劇団は前作も力作で十分期待できる。楽しみである。
舞台にはなぜか演劇終了後の小道具が段ボールいっぱいある部屋に積まれている。一人の青年が机の前で眠りこけている。そこにしばらく会っていなかった劇団員の女の子が現れる、、。
面白い脚本である。むさい男の子の部屋を喫茶店と間違えてカップルがやってくる出だし。勘違いからくる更なる勘違いによる展開。
こ . . . 本文を読む
密室サスペンスという触れ込みでしたが、そんな感じがしませんでした。ある精神科医が4人の若者を拉致し、2億円の小切手がこの部屋のどこかにあると告げる、、。
4人の脱出に関する試みがどうなるのか、というテーマなんですが、精神科医の息子だと自己主張する男が出たり、その男が暴力を働いたり、何かはっきり彼らの行動が理解できず、そのうち僕はかなり置いてけぼりを食ったような気がしました。
こういう学生劇団で . . . 本文を読む
良くも悪くも熱烈なファン向けサービス映画ではないでしょうか。またサンウが将来を見据え、さらに進展するための思い切ったイメチェンを図った映画だとも思われる。
あのサンウが警官さえ肉体能力のため不合格になる。犯人を取り逃がすぐらいとにかく弱い普通の人に徹している。しかもイクメンを余儀なくさせられており(おむつを替えたりするシーンもある)、恐妻家でもある。また、な、なんと彼は推理マニアで、ブログサイト . . . 本文を読む