密室サスペンスという触れ込みでしたが、そんな感じがしませんでした。ある精神科医が4人の若者を拉致し、2億円の小切手がこの部屋のどこかにあると告げる、、。
4人の脱出に関する試みがどうなるのか、というテーマなんですが、精神科医の息子だと自己主張する男が出たり、その男が暴力を働いたり、何かはっきり彼らの行動が理解できず、そのうち僕はかなり置いてけぼりを食ったような気がしました。
こういう学生劇団では自分のオリジナル脚本を創作しそれを上演するというだけでも実に大したものだと僕は思っている。既成の脚本があれば労力は半分で済むし、他の部分にたっぷり時間をかけられるわけだ。
それを敢えてしない劇団はまさに創造という中枢に身を置くことになる。芸術は自分をいかに表現するかということだと思っているので、その意味ではこの芝居はそもそもオリジナルということで意味を持つ。
でも僕はこの劇はラストまで何か分かりませんでした。それは彼らとの年齢の差なのか、生きざまの差なのか、僕の単なる理解力のなさなのか、判然としません。
こういう劇も僕にはたまにあるのです。でも彼らの劇を否定はしません。なかなか野心的であるのは事実です。もう一回見てみたいけど今日が千秋楽なんですよね。残念です。
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