映画館に新作がかかればいつも見てしまうサンス作品。いつもように自然と会話に入り、食事をし、そして男と女は別れる。その繰り返し。今回はでもいつもより手抜きかなあ、、。
ある映画監督と女性4人との会話が主である。そのうち一人は自分の娘で、これが最初と最後に登場する。ラストの彼女の出番はおそらく見ている観客は、あっと驚く仕掛けになっている。そしていつも通りニヤリとして映画館を出るだろう。
どうなんだ . . . 本文を読む
荒井ならではの濃密な人間模様。雨が降り続き、モノが腐っていくそのさまを映像でずしんと極めてゆく。ずいぶん文学的な題材であることよ。荒井の脚本、演出が冴える。こんなのめり方、好きだなあ。まさに荒井ワールド。
もとはといえば、タンパク質から誕生した人間の生命も、文明を過ぎて腐敗していき、宇宙の塵と成り果てる。原作ありきだが、荒井の閉塞感がぶちぎれて、映像の果てまで旅しているようだった。好きな作品です . . . 本文を読む
ミステリー好きの僕にたまらない法律を駆使した本格短編集です。登場人物が若すぎるので(僕からみて)少々戸惑うが、でも読み過ぎることができた。
思ったよりくだけた短編集で、読みやすく面白い。それで終わりかなと思ったら、このエピローグ、なんと、次回作の期待をぷんぷん匂わせる展開です。いやあ、待てません。困った。 . . . 本文を読む
未見だったサンス作品。珍しく2時間を超える長丁場。でもいつものように全然退屈しない。ニタニタ笑いながら映画を見終える。その至福さって言ったらたまらない。これだからサンス映画はやめられない。
日本文学で私小説というジャンルがあるけれど(日本だけらしい)、これを地で行ってるのがサンスだと思う。小説を読むと眠くもなるが、サンス映画だけはその逆。らんらんと目が輝いてくる。これがサンスの魅力だと思う。
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