荒井ならではの濃密な人間模様。雨が降り続き、モノが腐っていくそのさまを映像でずしんと極めてゆく。ずいぶん文学的な題材であることよ。荒井の脚本、演出が冴える。こんなのめり方、好きだなあ。まさに荒井ワールド。
もとはといえば、タンパク質から誕生した人間の生命も、文明を過ぎて腐敗していき、宇宙の塵と成り果てる。原作ありきだが、荒井の閉塞感がぶちぎれて、映像の果てまで旅しているようだった。好きな作品です . . . 本文を読む
ミステリー好きの僕にたまらない法律を駆使した本格短編集です。登場人物が若すぎるので(僕からみて)少々戸惑うが、でも読み過ぎることができた。
思ったよりくだけた短編集で、読みやすく面白い。それで終わりかなと思ったら、このエピローグ、なんと、次回作の期待をぷんぷん匂わせる展開です。いやあ、待てません。困った。 . . . 本文を読む