鹿児島市花尾町の花尾神社の近くに、花尾隠念仏洞があるので紹介します。
隠念仏洞の入口です。
整備された山道を登っていきます。
山の斜面に、大きな穴が開いた岩が現れました。花尾隠念仏洞です。
鹿児島に、親鸞聖人を開祖とする浄土真宗(一向宗)が伝わったのは、室町時代です。
その教えが、封建体制にそぐわないことから、薩摩藩はこれを厳しく弾圧しました。
このため、信者はこのような山中の洞穴などで信仰を続けました。これが隠念仏洞です。
天然の八畳敷きくらいの洞穴です。
ここに仏像や仏具を隠し、念仏を唱えました。禁制が解かれたのは、明治9年のことです。