芦北地方に三太郎峠といわれる峠があります。旧道の赤松太郎峠、佐敷太郎峠、津奈木太郎峠の3つで、薩摩街道の難所でした。
このうち、津奈木太郎峠を訪ねました。
津奈木町の国道3号から左の旧道に入り、峠まで来ると、津奈木太郎峠に津奈木隧道があります。
津奈木隧道の津奈木方坑口です。隧道は延長212mで、明治34年完成です。
国道3号の津奈木トンネルは昭和40年に完成したので、それまでこの隧道が使われました。
向かって左にある排水路。
文化庁の登録有形文化財になっています。
レンガアーチの隧道内部。これだけ大量のレンガを積むのは、大変な作業だったことでしょう。
隧道内部から外を見たものです。
反対側の芦北方坑口です。
近景。
内部。熊本地震でも、破損した様子は見られません。明治時代の技術は大したものだったと思います。
旧道は車がやっと離合できる幅です。峠を越える間、他の車に1台も出会いませんでした。