前回の天昌寺跡から永吉川を上流へ行くと、日置市吹上町永吉坊野があります。
坊野小学校跡。今は公民館です。
校庭の横のケヤキ。大正14年、坊野小学校に高等科が併設され、それに伴い運動場を拡張した記念に植えられました。
小学校跡の近くに、西郷隆盛開地の碑と手水鉢があります。
西郷さんは、官職をやめて鹿児島に帰ってから、たびたびここを訪れています。
坊野仁太の妻与志は、かつて西郷家に奉公していた縁で、西郷さんは坊野家に泊まりました。
最初は日当たりの悪い家でしたが、西郷さんがお金を贈り、坊野家は日当たりのいいこの土地を開拓し、家を新築しました。
西南戦争の時は、西郷さんの妻イトら家族が一時ここに避難しました。当時の屋敷は移築され、今は残っていません。
西郷隆盛開地之碑。
西郷さんが手作りしたと伝えられる手水鉢です。
さらに上流へ行くと、西郷隆盛御座石があります。
林の中にある西郷隆盛御座石。
西郷さんは狩りの後ここに座って休み、村人に東京や鹿児島の話をしたそうです。