火の河原
2023-10-14 | 風景
鹿児島市の秘境であり、桃源郷とも言われる火の河原へ行きました。
川辺ダム上流から、万之瀬川左岸の支流をさらに上流へ行ったところにあります。
火の河原の流域です。元は水田地帯だったと思われますが、ほとんど休耕田になっています。集落は左にあります。
火の河原集落の道路です。左は小学校跡。
鹿児島市立福平小学校火之河原分校跡です。
校庭と校舎。
ここは、江戸時代から製鉄が行われていました。砂鉄は、喜入前之浜から人力や馬で運搬しました。
製鉄には大量の木炭が必要で、広葉樹がたくさんあることが条件でした。このため「火」は製鉄や製炭を意味します。
校舎。明治44年創立、昭和51年閉校です。
砂を何回も水洗いしたり、ふいごの動力に水車を使用するため、「河原」である必要がありました。
二宮金次郎像。
校舎の中にある昭和50年の賞状。時が止まったかのようです。
校庭のイチョウとモミの木。
集落を散策しました。立派な墓があります。
このお宅は人が住んでいます。廃屋も多いです。
さらに上流へ行きます。
アサガオが咲いていました。
田んぼの多くは休耕田になっています。ここは、若いミカンの木を植えています。
耕作している田んぼも少しあります。猪除けがあります。
振り返って集落を望む。緑に埋まっているようで、まさに秘境といえるでしょう。