鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

木田の田の神他

2022-06-17 | 田の神

姶良市加治木町の田の神を4体紹介します。

 

前回の隈媛神社の前にある木田の田の神です。カーブミラーの所の木田用水を渡り、奥へ行くと隈媛神社です。

 

金網の中に祀られています。

 

建立は1767年で、県内の衣冠束帯型座像の中で最も古いものです。両手で笏を持っています。

 

端正な顔立ちです。石材は近くで採れる桃木野石です。

 

日木山にある日木山里の田の神です。加治木ジャンクションの東側(蔵王岳の南西)にあります。

 

イヌマキの古木の脇にあります。

 

袖はたすきでたくし上げられ、左手はシキを支え、右手はメシゲを膝の前に持って、今にも踊り出しそうな田の神舞姿です。

 

にこやかな表情で、シキの網目がきれいです。天保年間(1830~1843年)頃の石工名島喜六の作と言われています。

 

後姿。石材は近くで採れる二瀬戸石(加治木石)です。

 

隣の仏像。

 

中郷の農道脇にある田の神です。

 

1740年の建立で、加治木で最古の田の神です。

 

近景。

 

表情が残っています。

 

大きなシキを被っています。

 

龍門滝の近くの高井田にある田の神です。

 

右手にメシゲ、左手にお椀を持っています。

 

顔のアップ。新しい田の神です。

 

田園風景と桜島を見つめています。

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隈媛神社

2022-06-16 | 史跡

姶良市加治木町の隈媛(くまひめ)神社を紹介します。

 

前回の木田用水の右岸側にあります。

 

参道左に仁王像があります。

 

仁王像。右は木田用水の案内板です。

 

両腕が欠けた仁王像。

 

顔のアップ。

 

参道を進みます。

 

階段の上に社殿があります。

 

下に彫り物がある石灯籠。

 

隈媛神社拝殿。

隈媛は人吉領主相良家の息女で、島津義弘公夫人でしたが、島津家と相良家が不和となり離縁させられました。隈媛は辺川のほとりで、17日間両家和睦と自分の復縁を祈りましたがかなわず、川に入水自殺しました。

 

本殿。

義弘公はこれを哀れみ、宝現寺を建て媛の菩提を弔いました。廃仏毀釈で隈媛神社になりました。

 

この先に稲荷大明神があります。

 

岩の中の稲荷大明神。

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木田用水

2022-06-14 | 史跡

姶良市加治木町の木田用水を紹介します。

 

前回の獺貫の滝です。池田助右衛門は木田地区に用水を引くため、1659年、この滝の上流から右岸(写真左)の岩盤に隧道(トンネル)を掘り始めました。岩は溶岩で非常に硬く、工事は困難を極め、3年7か月後、218mの隧道を掘り抜くことに成功しました。これにより6000石の水田が拓かれました。

 

下流右岸に宇曽木発電所があり、その脇の水が出ているところが隧道の下流側出口です。この隧道を獺貫の切通と言います。

上の水路は、灌漑期に発電用導水路トンネルからの水を落とすためのもので、今は水が流れているかもしれません。

 

隧道出口近景。

 

木田用水の始まりです。これを下流へ行きます。

 

用水左下の養魚場。

 

水門があります。

 

田んぼに水を落とす水門。

 

水神碑です。

 

右の崖に石像があります。

 

右が蝮(まむし)神様、中央が十一面観音です。

 

さらに下流へ行きます。

 

この写真を撮っている右に隈媛神社があるので、次回紹介します。

 

用水はまだ続きますが、ここまでとします。

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獺貫の滝

2022-06-13 | 水辺の風景

姶良市加治木町の獺貫(うそぬき)の滝を紹介します。前回のさえずりの森の下流です。

 

滝の下流にある池。建物は大泉龍寺で、滝はその左です。

 

池のアヤメ。

 

川は宇曽ノ木川で、左岸を上流へ行きます。

 

上流から見た堰。

 

途中に水神碑があります。

 

滝の遠景。V字谷です。

 

前の写真の右に見える観音像と仏像。

 

滝の全景。滝つぼは丸くて大きいです。

 

近景。高さ13mです。水量は下流の発電所の取水量によって変わるそうですが、この時は比較的豊富でした。

 

滝つぼ。

 

左岸の柱状節理。岩は溶岩で硬いです。

次回は、溶岩に隧道を掘って滝の上流から取水している、江戸時代の木田用水を紹介します。

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さえずりの森と高倉展望所

2022-06-12 | 水辺の風景

少し前、姶良市加治木町を訪ねたので、加治木の名所を紹介していきます。

 

さえずりの森です。川は宇曽ノ木川で、周辺はキャンプ場になっています。

 

吊橋のかじかの橋です。

 

吊橋を渡って右岸へ行きます。

 

吊橋から上流を望む。建物はキャンプ場の総合案内所です。

 

下流を望む。

 

右岸のモミジの森。

 

河床へ下ります。

 

川遊びに適したところで、夏は子供たちでにぎわいます。

 

下流を望む。この先に獺貫の滝があります。

 

近くの高倉展望所です。

 

加治木の町と錦江湾、桜島が一望できます。少しかすんでいました。

 

右下に獺貫の滝があるので、次回紹介します。

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洗川アジサイ園

2022-06-11 | 植物

日置市東市来町湯田の洗川(あれご)アジサイ園へ行きました。

 

南九州自動車道市来インターの少し鹿児島寄りのところにあります。ご夫婦で育てたアジサイを無料開放しています。

 

様々な色のアジサイが咲いています。駐車場はないので、路上駐車します。

 

多くの人が訪れていました。

 

青いアジサイ。

 

ピンクのガクアジサイ。

 

アップ。

 

川の両側の休耕田がアジサイ園になっています。この付近に湧水があり水温が高く、昔殿さまが水浴をしたので洗川の地名になったそうです。

 

白いガクアジサイ。

 

ここは青と白のアジサイが多いです。

 

深紅のアジサイ。

 

ピンクのアジサイ。

 

小さなガクのアジサイです。

ここは、鹿児島のアジサイの名所になっています。

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黒ニンニク

2022-06-10 | 食べ物

庭の家庭菜園で、ニンニクを栽培しました。

 

畑から抜いたニンニク。

 

上下をカットします。

 

洗って乾燥させます。

 

黒ニンニクを作りました。炊飯器は臭いが付くので専用にし、出来るまで臭いがするので、雨のかからない屋外に置きます。

 

底に竹かごを置いてニンニクを乗せ、保温にしておきます。

 

時々上下を入れ替え、霧吹きで酒を吹き付けます。

 

10日から2週間で黒ニンニクの完成です。

 

トロッと軟らかい黒ニンニクができました。生ニンニクのような刺激はなく、強い臭いもありません。免疫力アップや疲労回復などの効能があるそうです。

 

ニンニクとタケノコの天ぷら。タケノコは種子島から送られてきたニガダケです。

ニンニクは他に、カツオの刺身のニンニク醤油など調味料として使ったり、炒め物に入れたりしています。

 

後に、孫がさつまいもを植えました。収穫が楽しみです。

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洗心橋

2022-06-08 | 石橋

鹿児島市和田の洗心橋を紹介します。

 

上流から見た洗心橋。川は和田川で、左は妙行寺のイチョウです。

 

近景。

 橋長:9.25m

 幅員:3.83m

 架設年代:大正6年

 

左岸(妙行寺側)より見る。

 

右岸より見る。奥は妙行寺と谷山幼稚園で、寺の参道橋になっています。

 

橋から下流を望む。この先で木之下川(永田川の支流)と合流します。

 

下流から見た遠景。

 

近景。

 

妙行寺です。左に谷山幼稚園があります。

 

境内から石橋を見ると、左にホルトノキがあります。

 

鹿児島市保存樹のホルトノキ。樹齢約250年。オリーブに似た実がなります。

 

下部。

 

イチョウは幼稚園の遊具の中にあります。

 

合流地点から木之下川下流を望む。橋は潮見橋で、3連アーチの石橋でしたが、撤去され架け替えられました。

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寺山炭窯跡(崩落後)

2022-06-07 | 史跡

鹿児島市吉野町の寺山炭窯跡は、旧集成館などと世界文化遺産に登録されましたが、2019年の大雨で崩落しました。その後どうなったかと思って訪ねました。

 

寺山公園へ行く途中から左へ入ります。

 

山道を歩いて行きます。

 

石灯籠の右上に「南洲翁開墾地遺跡碑」があります。

 

南洲翁開墾地遺跡碑。明治8年、西郷隆盛はここに吉野開墾社を設立し、生徒150人と開墾事業を始めました。

 

隣の池です。

 

黒いシートの所が炭窯跡で、まだ復旧されていません。右の斜面が崩壊し、炭窯跡を破損したと思われます。

 

正面より見る。ここで焼かれた良質な木炭が、集成館事業の火力になりました。

 

歌人八田智紀の顕彰碑です。

 

反対より見る。

 

隣に石材が保管されています。今年度、復旧するようです。

 

崩壊斜面の復旧工事は終わっています。

 

前の写真の右に谷があり、小さな滝があります。

以前、炭窯跡を訪ねた時の記事はこちらです。

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伊作川河口と入来浜

2022-06-06 | 水辺の風景

日置市吹上町の伊作川河口と入来浜へ行きました。

 

伊作川河口付近から上流を望む。

 

前の写真の右。左岸にあるのは漁協の建物です。

 

漁協付近から上流を見たものです。

 

右岸を望む。伊作川は吹上砂丘を横断しています。

 

河口を望む。

 

沖に見える島は久多島です。

 

久多島が見えるところに、鹿児島の歌人小山慶子さんの歌碑があります。

 

久多島を的とし泳ぎ わが夫はからだ鍛へしが いくさに死にき 慶子

慶子さんの夫、海軍少佐小山正夫氏は、ミッドウェーの海で艦の責任者として重巡洋艦「三隈」と運命を共にしました。

 

河口左岸側の入来浜に来ました。

 

砂浜の貝殻。

 

南を望む。右の山は野間岳です。

 

浜で遊ぶ人たち。山は長屋山です。

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