過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回はピンク色のノートからご紹介。後半、黒澤明監督作品に目覚めたらしい。
photo1:1ページ目はバスター『カメラマン』から。
photo2:家族でサイパンに行った
photo3:TV雑誌などの記事もペタペタ。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『ドクター』(1991)
監督:ランダ・ヘインズ 出演:ウィリアム・ハート、エリザベス・パーキンス ほか
自伝だけあって説得力あり。「医者や病院は患者の気持ちを全然分かってない」など、身近で皆が思っていることを代弁してて共感しやすい。
医者全員に観てほしい。『CH』等でも観たけど、手術中に音楽かけるリラックス効果は認めるけど、
辛気臭くなれとは言わずとも、とてもアメリカ流でビックリする。
「小噺がある。農夫は毒獣を追い払ったけど、孤独になった。呼び戻そうと畑にずっと腕を伸ばして立っていたが誰も来なかった。
動物は彼が新しいかかしに見えたのだ。腕を下ろせば皆集まってくるのよ」
頭を剃って挑んだパーキンスのすがすがしい演技が印象的。
♪Upon the roof を歌い、ダンスするハートも見物。シリアスな役が多いけど、こんなユーモラスな一面もあるんだ/驚
■『ミレニアム』(1996)
監督:デヴィッド・ナッター 出演:ランス・ヘンリクセン ほか
●Pilot 新たなる一千年へ
『ツインピークス』からコメディに手をのばして大失敗した誰かと違って、
コンセプトは同じで『X-FILES』共々全米で高視聴率をキープし続けるC.カーターはすごい。
第1話はいきなり「ノストラダムスの終末説」を完結させようとする男。
救われても決して元には戻れない、あっさり殺されるよりはるかに残酷。
●Gehenna 地獄の灰
なんか『X-FILES』の焼き直しみたい。フランクがモルダーより有利なのは、手がかりの現場が見えること。
で、相手がアメリカ政府じゃないから1話完結で、犯人はちゃんと捕まる。
今回はカルト教団。タイムリーにも日本のサリン事件に触れている。
このハルマゲドンを核にした無差別殺人事件はアメリカンにも相当ショックを与えたらしい。
「本当に悪者は捕まったんだろうか?」
1度観てラストで寝ちゃって、朝また見たんだけど、2回観ると理解度が増して製作側の演出や意図がより分かってくるね。
■『ブラック・ジャック』(1996)
原作:手塚治虫 監督・絵コンテ:出崎統
この絵やストップモーションかかる演出って『エースをねらえ~Final Stage』と似てる!
新作らしくて、なぜ彼の頬に傷があるのか、無免許で医師をしているかは原作を読まないと不明。
こちらもデジタル技術を駆使して、透明感ある立体的映像、最新医療を反映させたリアルな絵で
オリンピックというタイムリーな話題で現代の病理を解く。
ピノコがつくるパズルがジャングル大帝や、アトムの絵なのがご愛嬌。とっても人間臭いドラマ。
ラストに入ってた「シネマワールド」のCMが悲しい。先日3年目で閉館てニュースを聞いたばかりだから。
■『クレオパトラ』(1963)
監督:ジョセフ・L・マンキーウィクス 出演:エリザベス・テイラー、リチャード・バートン ほか
<前編>
前に1度観たと思うが最後までハッキリとじゃない。リズ31歳、バートン37歳、2度結婚したこの2大スターを張っての壮大な史劇。
前半クライマックスのクレオパトラのパレードは少々現代的。ディズニーのエレクトリカルパレードかブロードウェー風で豪華絢爛。
そういえばヴィヴィアン・リーのクレオパトラもあったよな。2人とも絶世の美女。
秋の夜長に、この野心と知性、美、富、この世のすべてを授かった女性のロマンあふれるドラマを堪能しよう。
「子を産まぬ女は水のない川のごとし。命はぐくむナイルよ。私はナイルです」
<後編>
こんなゴージャスな大作はXmasか年末にふさわしい。ところで、これは実話だろうか?
かの有名な歴史的大人物ジュリアス・シーザーとクレオパトラが奇しくも同時代に生き、隣国同士で、しかも、愛し合っていたというのは?!
本当なら勇者の愛、すごいドラマティックな時代だ。
「あなたしか愛せない。私の主人(マスター)は愛だ」「愛を主人にするものじゃない。自分を見失います」
互いの愛に確証があれば生死も問題にならない、こんなに素晴らしい絆が他にあるだろうか?
余談だが今作はリズのセミヌードシーンやら、かなり豊満な美しさを惜しげもなく見せてるのもポイント。
一世一代の大役に文字通り大女優も体を張って望んでいる。
果して実生活でも、これほど王者の愛を勝ち得たのだろうか?!
■『セカンド・ベスト』(1994)
監督:クリス・メンゲス 出演:ウィリアム・ハート、ジョン・ハート ほか
幼児期に受けた何気ないショックが原因で、成人してから原因不明の症状が発生するという。
子どもの心の成長が、親に依存し、逃げ場がないと思うと心苦しくなる。
片田舎の自然豊かな美しく静かな村を舞台に「養子」という転機の微妙な心のやりとりを丁寧に描く。
子ども相手に心理学に基づいたやり方は興味深い。ネイサンの演技は特筆もの。
「1から一緒に始めよう。代理(セカンド・ベスト)としてでなく、父と子としてだ。君に選んでほしい」
10代はもっとも難しい年頃。歳をとるほどもらい手がなくなるというのも事実だろう。
完璧な養父に引き取られたJは幸せだ。自殺した娘の父も辛いな。
朴訥な田舎の平凡な郵便局員の雰囲気を出すためにハートはクリクリの巻き毛にしたのか?
ジョンが少し太り気味なのも役作り? 2大俳優のからみはほんの数分。
子どもも1つの人格として扱う欧米らしいセリフが効いてる。
■『Shall we ダンス?』(1995)
監督:周防正行 出演:役所広司、草刈民代、竹中直人、渡辺えり子 ほか
話題作で噂も上々、笑いあり、涙あり、日本臭さがなんかこっぱずかしくて苦笑いしてしまう反面、日常風景を見直せて感動もある。
タイトルと同名のテーマソング(『王様と私』の抜粋らしい)と、♪Save the last dance for me にのって、
格好悪くてもマイブームを楽しむが勝ちかもと羨ましくもなる。
竹中直人の思いきりズレたズラとオーバーなダンスがスゴイ。皆それなり訓練積んだんだろうね。
確かに「日本人に社交ダンスは似合わない」し「ダンスに通う中年男には下心がある」気もするけど、同じアホなら踊らにゃ損?!
なにか1つでも生きてる楽しみになり得るなら、やらなきゃ損だ。
■『マリー・アントワネット 愛と欲望の果てに~ドレスの下のフランス革命』(1989)
監督:キャロライン・ワッパー 出演:エマニュエル・ベアール ほか
これはフランス生誕200年かなんかの記念シリーズで、他にもAVギリギリのシリーズがたくさん目白押し。
歴史上人物の色事ばかりを淡々と描いたB級の出来。
E.ベアールは天使のごとく可愛くて華になるけど、激動の時代を生きた1人の女をドラマティックに充分描けていないのが残念。
実は眠ってしまったから後半の記憶が途切れがち。豪華な衣装はコスチュームプレイの目玉。
きつそうなコルセットに、高々と盛り上げた白髪のかつら、羽飾り、ニセボクロ、
風呂に入らず香水と塩(?)で誤魔化したという当時の風習の話も面白い。
■『アバランチ 雪崩』(1994)
監督:ポール・シャピロ 出演:マイケル・グロス ほか
雪崩の雪に押し潰されそうな小屋から抜け出そうとする家族の話と、犯罪者にまで脅かされるスパイス付き。
『激流』の雪山ver. ドラマ映画っぽい。ダンカンって未来車が出てくる映画シリーズの俳優に似てる。
かなり濃いアメリカンキャラ。ちょっと大味だけどサバイバルのヒントがいくつか学べる。
実際、撮影で雪崩を起こしたのかな?
■『スターゲイト』(1994)
監督:ローランド・エメリッヒ 出演:ジェイムズ・スペイダー、カート・ラッセル ほか
ミステリアスなエジプト、ピラミッド、古代文明を美しく映像で復活させ、
プラス斬新なSFのアイデアをとりまぜ、J.スペイダーと、『クライング・ゲーム』でセンセーショナルに
ブレイクした男優を起用するという三拍子そろっているのに、なぜかパッとしない作品。
アメリカ的大味なストーリー展開が当然すぎるせいか?
ピラミッド型宇宙船や、犬型鎧が自動で顔を覆ったり、開いたりするCGはスゴイんだけどな。
とくに盛り上がりもないまま中途半端なのが惜しい。
ラーの眼が妖しく白く浮き出て見える効果が印象的。
地球人が移住できるようなプロミスランドってワケにはいかない。砂漠じゃね。
■『マーシャン・クロニクル 火星年代記』(1979)
原作:レイ・ブラッドベリ 監督:マイケル・アンダーソン 出演:ロック・ハドソン ほか
●第1話 遭遇
思いきり模型を動かした特撮が嬉しい。正統派ハリウッドスターのR.ハドソンをSFに迎えて、
舞台は世紀末から21C。火星移住に火星人(眼が金色の美しいユル・ブリナー系)。
ひと昔前のノリが今じゃ現実化しているから面白い。
「いや待て。もしここが火星なら・・・」
「そうだテレパシーで記憶をよみがえらせ、ケーキに毒をもった!
私たちも他の惑星人を殺すほど堕落したのだ、許せ」
こんな等身大の宇宙人にちょっと親近感。
予告で2、3話では地球に核戦争が起こり、火星に移住して少数の火星人らと争うことになる
ていう壮大なドラマが展開するらしい。ちょっと期待してしまう。
でもなぜ彼らも英語なのか? テレパシーか? 深く詮索はすまい(ナレーションのノリが伝染ってしまった
武器や、姿を自在に変えられる特技が見物。
住居はエジプト風。SFに砂漠舞台が多いのは低予算のためか?
今回はピンク色のノートからご紹介。後半、黒澤明監督作品に目覚めたらしい。
photo1:1ページ目はバスター『カメラマン』から。
photo2:家族でサイパンに行った
photo3:TV雑誌などの記事もペタペタ。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『ドクター』(1991)
監督:ランダ・ヘインズ 出演:ウィリアム・ハート、エリザベス・パーキンス ほか
自伝だけあって説得力あり。「医者や病院は患者の気持ちを全然分かってない」など、身近で皆が思っていることを代弁してて共感しやすい。
医者全員に観てほしい。『CH』等でも観たけど、手術中に音楽かけるリラックス効果は認めるけど、
辛気臭くなれとは言わずとも、とてもアメリカ流でビックリする。
「小噺がある。農夫は毒獣を追い払ったけど、孤独になった。呼び戻そうと畑にずっと腕を伸ばして立っていたが誰も来なかった。
動物は彼が新しいかかしに見えたのだ。腕を下ろせば皆集まってくるのよ」
頭を剃って挑んだパーキンスのすがすがしい演技が印象的。
♪Upon the roof を歌い、ダンスするハートも見物。シリアスな役が多いけど、こんなユーモラスな一面もあるんだ/驚
■『ミレニアム』(1996)
監督:デヴィッド・ナッター 出演:ランス・ヘンリクセン ほか
●Pilot 新たなる一千年へ
『ツインピークス』からコメディに手をのばして大失敗した誰かと違って、
コンセプトは同じで『X-FILES』共々全米で高視聴率をキープし続けるC.カーターはすごい。
第1話はいきなり「ノストラダムスの終末説」を完結させようとする男。
救われても決して元には戻れない、あっさり殺されるよりはるかに残酷。
●Gehenna 地獄の灰
なんか『X-FILES』の焼き直しみたい。フランクがモルダーより有利なのは、手がかりの現場が見えること。
で、相手がアメリカ政府じゃないから1話完結で、犯人はちゃんと捕まる。
今回はカルト教団。タイムリーにも日本のサリン事件に触れている。
このハルマゲドンを核にした無差別殺人事件はアメリカンにも相当ショックを与えたらしい。
「本当に悪者は捕まったんだろうか?」
1度観てラストで寝ちゃって、朝また見たんだけど、2回観ると理解度が増して製作側の演出や意図がより分かってくるね。
■『ブラック・ジャック』(1996)
原作:手塚治虫 監督・絵コンテ:出崎統
この絵やストップモーションかかる演出って『エースをねらえ~Final Stage』と似てる!
新作らしくて、なぜ彼の頬に傷があるのか、無免許で医師をしているかは原作を読まないと不明。
こちらもデジタル技術を駆使して、透明感ある立体的映像、最新医療を反映させたリアルな絵で
オリンピックというタイムリーな話題で現代の病理を解く。
ピノコがつくるパズルがジャングル大帝や、アトムの絵なのがご愛嬌。とっても人間臭いドラマ。
ラストに入ってた「シネマワールド」のCMが悲しい。先日3年目で閉館てニュースを聞いたばかりだから。
■『クレオパトラ』(1963)
監督:ジョセフ・L・マンキーウィクス 出演:エリザベス・テイラー、リチャード・バートン ほか
<前編>
前に1度観たと思うが最後までハッキリとじゃない。リズ31歳、バートン37歳、2度結婚したこの2大スターを張っての壮大な史劇。
前半クライマックスのクレオパトラのパレードは少々現代的。ディズニーのエレクトリカルパレードかブロードウェー風で豪華絢爛。
そういえばヴィヴィアン・リーのクレオパトラもあったよな。2人とも絶世の美女。
秋の夜長に、この野心と知性、美、富、この世のすべてを授かった女性のロマンあふれるドラマを堪能しよう。
「子を産まぬ女は水のない川のごとし。命はぐくむナイルよ。私はナイルです」
<後編>
こんなゴージャスな大作はXmasか年末にふさわしい。ところで、これは実話だろうか?
かの有名な歴史的大人物ジュリアス・シーザーとクレオパトラが奇しくも同時代に生き、隣国同士で、しかも、愛し合っていたというのは?!
本当なら勇者の愛、すごいドラマティックな時代だ。
「あなたしか愛せない。私の主人(マスター)は愛だ」「愛を主人にするものじゃない。自分を見失います」
互いの愛に確証があれば生死も問題にならない、こんなに素晴らしい絆が他にあるだろうか?
余談だが今作はリズのセミヌードシーンやら、かなり豊満な美しさを惜しげもなく見せてるのもポイント。
一世一代の大役に文字通り大女優も体を張って望んでいる。
果して実生活でも、これほど王者の愛を勝ち得たのだろうか?!
■『セカンド・ベスト』(1994)
監督:クリス・メンゲス 出演:ウィリアム・ハート、ジョン・ハート ほか
幼児期に受けた何気ないショックが原因で、成人してから原因不明の症状が発生するという。
子どもの心の成長が、親に依存し、逃げ場がないと思うと心苦しくなる。
片田舎の自然豊かな美しく静かな村を舞台に「養子」という転機の微妙な心のやりとりを丁寧に描く。
子ども相手に心理学に基づいたやり方は興味深い。ネイサンの演技は特筆もの。
「1から一緒に始めよう。代理(セカンド・ベスト)としてでなく、父と子としてだ。君に選んでほしい」
10代はもっとも難しい年頃。歳をとるほどもらい手がなくなるというのも事実だろう。
完璧な養父に引き取られたJは幸せだ。自殺した娘の父も辛いな。
朴訥な田舎の平凡な郵便局員の雰囲気を出すためにハートはクリクリの巻き毛にしたのか?
ジョンが少し太り気味なのも役作り? 2大俳優のからみはほんの数分。
子どもも1つの人格として扱う欧米らしいセリフが効いてる。
■『Shall we ダンス?』(1995)
監督:周防正行 出演:役所広司、草刈民代、竹中直人、渡辺えり子 ほか
話題作で噂も上々、笑いあり、涙あり、日本臭さがなんかこっぱずかしくて苦笑いしてしまう反面、日常風景を見直せて感動もある。
タイトルと同名のテーマソング(『王様と私』の抜粋らしい)と、♪Save the last dance for me にのって、
格好悪くてもマイブームを楽しむが勝ちかもと羨ましくもなる。
竹中直人の思いきりズレたズラとオーバーなダンスがスゴイ。皆それなり訓練積んだんだろうね。
確かに「日本人に社交ダンスは似合わない」し「ダンスに通う中年男には下心がある」気もするけど、同じアホなら踊らにゃ損?!
なにか1つでも生きてる楽しみになり得るなら、やらなきゃ損だ。
■『マリー・アントワネット 愛と欲望の果てに~ドレスの下のフランス革命』(1989)
監督:キャロライン・ワッパー 出演:エマニュエル・ベアール ほか
これはフランス生誕200年かなんかの記念シリーズで、他にもAVギリギリのシリーズがたくさん目白押し。
歴史上人物の色事ばかりを淡々と描いたB級の出来。
E.ベアールは天使のごとく可愛くて華になるけど、激動の時代を生きた1人の女をドラマティックに充分描けていないのが残念。
実は眠ってしまったから後半の記憶が途切れがち。豪華な衣装はコスチュームプレイの目玉。
きつそうなコルセットに、高々と盛り上げた白髪のかつら、羽飾り、ニセボクロ、
風呂に入らず香水と塩(?)で誤魔化したという当時の風習の話も面白い。
■『アバランチ 雪崩』(1994)
監督:ポール・シャピロ 出演:マイケル・グロス ほか
雪崩の雪に押し潰されそうな小屋から抜け出そうとする家族の話と、犯罪者にまで脅かされるスパイス付き。
『激流』の雪山ver. ドラマ映画っぽい。ダンカンって未来車が出てくる映画シリーズの俳優に似てる。
かなり濃いアメリカンキャラ。ちょっと大味だけどサバイバルのヒントがいくつか学べる。
実際、撮影で雪崩を起こしたのかな?
■『スターゲイト』(1994)
監督:ローランド・エメリッヒ 出演:ジェイムズ・スペイダー、カート・ラッセル ほか
ミステリアスなエジプト、ピラミッド、古代文明を美しく映像で復活させ、
プラス斬新なSFのアイデアをとりまぜ、J.スペイダーと、『クライング・ゲーム』でセンセーショナルに
ブレイクした男優を起用するという三拍子そろっているのに、なぜかパッとしない作品。
アメリカ的大味なストーリー展開が当然すぎるせいか?
ピラミッド型宇宙船や、犬型鎧が自動で顔を覆ったり、開いたりするCGはスゴイんだけどな。
とくに盛り上がりもないまま中途半端なのが惜しい。
ラーの眼が妖しく白く浮き出て見える効果が印象的。
地球人が移住できるようなプロミスランドってワケにはいかない。砂漠じゃね。
■『マーシャン・クロニクル 火星年代記』(1979)
原作:レイ・ブラッドベリ 監督:マイケル・アンダーソン 出演:ロック・ハドソン ほか
●第1話 遭遇
思いきり模型を動かした特撮が嬉しい。正統派ハリウッドスターのR.ハドソンをSFに迎えて、
舞台は世紀末から21C。火星移住に火星人(眼が金色の美しいユル・ブリナー系)。
ひと昔前のノリが今じゃ現実化しているから面白い。
「いや待て。もしここが火星なら・・・」
「そうだテレパシーで記憶をよみがえらせ、ケーキに毒をもった!
私たちも他の惑星人を殺すほど堕落したのだ、許せ」
こんな等身大の宇宙人にちょっと親近感。
予告で2、3話では地球に核戦争が起こり、火星に移住して少数の火星人らと争うことになる
ていう壮大なドラマが展開するらしい。ちょっと期待してしまう。
でもなぜ彼らも英語なのか? テレパシーか? 深く詮索はすまい(ナレーションのノリが伝染ってしまった
武器や、姿を自在に変えられる特技が見物。
住居はエジプト風。SFに砂漠舞台が多いのは低予算のためか?