メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

真心ブラザーズ LIVE「KING OF ROCK 20th」@LIQUIDROOM(ネタバレ注意

2015-05-01 23:59:01 | 音楽&ライブ
真心ブラザーズ LIVE「KING OF ROCK 20th」@LIQUIDROOM(ネタバレ注意
“不朽の名盤「KING OF ROCK」のリリース20年を記念し、スペシャルライブを開催! 全曲(+α)演ります!!”
OPEN / START18:15 / 19:00

いろいろ辛い日々が続いてたけど、今夜のこのライヴの幸せ度とバランスをとるためにあったんだな、と納得。
今回の真心ライヴも、いっぱい笑って、いっぱい泣いて、汗だくになって踊って、大満足

敢えてアルバムを復習せずに行ったから、ちょっとの間聴いてなかった曲も聴けて新鮮だった。
MB'sじゃなく4人編成で、もしかしたら原曲に近い形で演ってたイメージもあったし。



真心のライヴは、始まる時間が早めなのもお客さんに優しいといつも思う(帰宅時間も早くなるからv
何年ぶりかって感じのリキッドも懐かしい。
恵比寿駅から徒歩3分。建物が平坦だから、うっかりすると通り過ぎてしまう
ちょっと早く着いたから、外でカンタンな夕食を食べて、番号が遅かったから(B200番台)、入ったら、すでに満杯

いろいろ見回して、出入口に近い右端の階段そばにしたら、一段上がってる分よく見えた
開演10分前くらいに入ったのに、その後もどんどんお客さんが入ってくる。一体キャパどれだけだっけ?
朝、メイラックス、ロキソニン飲んだ上、ここでもソラナックス1錠投入。

セトリは、アルバム順を忠実に再現。アルバム20周年記念ってイベントもあまり行ったことがない気がするけど、
なかなかアルバム通りにライヴを聴く経験もない気がする。
改めて聴くと、ハイテンションもあり、フォークもあり、素晴らしいアルバムだなあ(まあ、全部名アルバムだけど

ヨーキンさんのエレキソロも貴重v


[セトリ(ネタバレ注意]

まずSEがT-REXの♪Mambo Sun だったのが嬉しかった
敢えて、♪20th Century Boy や、♪Get it on じゃないチョイスがまたステキv

♪スピード
そっからの、いきなりのマックス 毎回、コレを歌えるヨーキンさん、ほんと天才

♪高い空
で、私が必ず号泣する曲の1つ

君の煙は 空へ昇って行ったよ

お酒を飲んで僕は笑った
お酒を飲んで僕は笑った

高い空 どこまでも
高い空 見上げてた


♪愛

♪マイ バック ページ

♪上手な眠り方

♪すぐやれ 今やれ


[MC]
ここでやっとひと息w 連続で6曲も演るっていうのもビックリ。いつMC入れるのか気になって、気になってww

Y「ちょっとホッとしたでしょ。あ、喋るんだって。鮫みたいなもんで、喋んないと死んじゃうんでw
  大阪では、カッコいいSEの後、すぐ今回のツアーの主旨を10分くらい喋ったんだけど、それはないな、と。
  すぐ考えを修正できるのも天才の所以の1つです。アジャストしてくよ」

S「ビジネス用語とかゆってみたいだけなんじゃ? “コンプライアンス”とかゆってみたい!」
Y「ゆってみたい」

S「6曲連続っていうのも凄い。なんか、ミッシェルとか見てるとスゲーなって思う」爆

ヨーキンさんは、当時着てた赤いウィンドブレーカーを着て登場。
Y「還暦ライヴもコレ着ます。けっこー先見てるから。プライベートでは29歳ですが、公式では48で年男なんですよ。
  だから、もう一巡すれば還暦。楽しいヒトって、時が経つのが早いんですよ

「ヤッケですよね。パスタじゃなくて、スパゲッティ パンツじゃねーよ、ズボンだよ!
Y「その辺で大体、世代分かれますよね。オレはいつでも素直に言う“コンプライアンス”」爆


♪マイ リズム

♪マイ ガール
しばらくドラムを見つめてた桜井さん、「あ、オレかっ!?」て、進行を忘れてたらしいww

♪忠告
私が号泣する曲、その2

自惚れるくらいの自信を持つのは
楽しいじゃん いいじゃんそれで

だから友よ 心通う友達よ
自惚れるくらいの自信を持とう

僕の忠告を 君は無視した
だから君は うつに入った

楽しいことをしよう
もっともっともっと
ずっとずっとずっと


♪今しかない 後がない

♪STONE
出だしをアレンジしてあるから、何の曲か分からなかったが、そっか、この名曲もこのアルバムか!

♪日曜日
この曲も大好き レゲエだからってのもポイント高いv
学生や一部の社員は土曜は休みじゃないんだもんね。
私は週休2日の会社を選んできたから、次が月曜の日曜より、金曜の夜か、土曜日のほうが好きなんだけど。

♪スピード2
今度はちょっとゆるいver.なんだけど、途中2度ほど超高速のヴォーカル&ドラムが入るカッチョよすぎ 信じられないスピード/驚×∞


[encore1.]
また、T-REXの♪Mambo Sun が流れて、メンバが現れて、始まったのは、いつか以来の桜井さん歌唱による♪スピード
思わず、やめといたほうがイイよー!と叫びたくなったww

S「(ギターも歌も)どっちもうろ覚えだぜ~!」て、ギター部分をヨーキンさんは弾けないからキーボードのナイスフォロー
途中から単語だけになっちゃったり、「えーと、えーーーと」てなっちゃったから、みんなで「もっともっと速い」をフォロー。
ほんとに頑張れ~って雰囲気になっちゃう/爆 で、ボロボロになって終わるってゆう
今夜は結果的に♪スピード を3ver.も聴いたw


[MC]
Y「桜井がどーしてもって言い出して、周りはてんやわんやですよ。金八ネタかと思ったら、山ちゃんかあ」
S「(ヨーキンさんも)いきなりコードを間違えてたし」て2人でツッコミ合いw

S「『KING OF ROCK』が出る前までは、我々はフォークロックのくくりに入ってたんですが、YO-KINGさんが急に謎のハイテンションになって

♪花のランランパワー
Y「この曲からすべてが始まったという」

♪素晴らしきこの世界
Y「『KING OF ROCK』への道2曲目。♪モルツです。そんなワケない!ww
  これは高田渡さんの♪自転車にのって のカバーのB面で、その縁で高田渡さんにお会いできたんですよ」
(聞かれてすぐどのシングルか分かるファンてスゴイ!

日テレ深夜「DAISUKI!」て番組のエンディングテーマだった。
これは文句なく名曲中の名曲。号泣する曲第3弾目

Y「『KING OF ROCK』が出て、1995年に次の曲が出た。またカップリングで、、、(喋らない桜井さんに対して)役どころ的にはのっぽさん的なこと?」
(マイクがなかっただけだったw マイクをいったん返させてから
Y「そういえばさあ~」と言って、またマイクを慌てて持ってくるスタッフ/爆

ヨーキンさんのアップル・ウォッチの話になって、
Y「これすごいよ、時刻分かるよ!
「おもしろおおおおおおおおおおおい!!」
(ちょっと、このあたり、桜井さんの鬼な部分が出ていたような???

♪月面
桜井さんがギターを寝かせて、ボトルネックで弾いてたのがイイ。この曲をライヴで聴くのは初かなあ?

♪サマーヌード
Y「95年と言えば、この曲もありました、ということで」
S「天才、桜井が作りました」



[encore2.]
恒例のダブルアンコール。

Y「実はみなさんに言わなければならないことがあります。今日の曲は全部あてぶりでした。実はCDを流してただけだった」

I'M SO GREAT!
くたばるには早いだろ 押しつけられたら逃げてやれ
まずはお前のハッピーを 最短距離で掴みとれ

大スキでいいんだ自分のことを
イヤな奴らから 逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ

美しく思い込め 己の過去 生き様を
今の自分を 褒めろ褒めろ褒めろ褒めろ

I'M SO GREAT! I'M SO GREAT! I'M SO GREAT! I'M SO GREAT!

みんなで声を出して「I'M SO GREAT!」と叫んだ。そーだよ、みんな「自分は最高なんだ」って思えばいいんだ。
ヨーキンさん&桜井さんの愛をたっぷりもらって、元気出ました/感謝×∞





真心ブラザーズwith Low Down Roulettesでライブツアー『MORE KING OF ROCK 20th』開催決定!
11月28日(土) 
東京 EX THEATER ROPPONGI 
OPEN17:00 / START18:00(ラウンジOPEN16:00)
【問】ホットスタッフプロモーション 03-5720-9999

チケット料金:前売\5,500 / 当日¥500up(スタンディング/税込/1D別)
※11/28 EX THEATRE ROPPONGI公演のみ 
アリーナ(スタンディング)前売¥5,500・スタンド(指定席)前売¥6,000/当日¥500up(税込/1D別)
チケット一般発売:6月20日(土)

これまでもライヴ終了後に先行販売があったけど、持ち合わせがなく、他で狙うしかないな

【ブログ内関連記事】
「真心ブラザーズライブ・ツアー@六本木EX THEATER ROPPONGI」


真心ブラザーズ 名盤『KING OF ROCK』リリース20周年記念ライヴで渾身のパフォーマンス




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『まぼろしのペンフレンド』 眉村卓/著(角川文庫)

2015-05-01 23:54:00 | 
『まぼろしのペンフレンド』

これも相当昔に読んだ記憶があるけど、手許になし・・・???

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DVD『和風総本家 豆助っていいな。』

2015-05-01 15:44:22 | 映画
『和風総本家 豆助っていいな。』


友だちから「超可愛い豆柴が出てるよ」と教えてもらってから、私も好きになったんだけど、
『和風総本家』の番組自体は見たことがない

このDVDを図書館で見つけて、早速借りてきたv
以前、「和風総本家 豆助っていいな。展@渋谷ヒカリエ」を見て、これまで代々豆助を演じてきた子犬たちのことは知ってたけど、
こうして動画で観ると、さらに可愛い

同じ豆柴といっても(豆柴という犬種はないんだけど)それぞれ特徴が違くて、性格も全然違うんだな。
NGシーンやら、オフショットも満載。
今回は、とくに人気が高いのか七代目に主にスポットをあてた構成。いつも夏のシーンなんだね

その後、この子たちはどうしているのかな・・・って気になっていたけど、
それぞれ飼い主さんたちのたっぷりの愛情に包まれて暮らしている様子も入っていてひと安心

BGMも良かった


【内容抜粋メモ】

ここでは一代目から順番に紹介。

●一代目


●二代目


●三代目(人懐こい)


 
ちょっと成長してから京都や金沢へも行った。わんこのちょっと斜めった走り方が好き

●四代目(やんちゃ)

生後2ヶ月半でTVに登場。

●五代目(つぶらな瞳がたまらないと問合せが殺到)


 
襲名式を行った。「先代が大きくなってしまったゆえ・・・」て あ、地井さんもいる!

●六代目(マイペース)

小柄で可愛い! 頭を振ることが多い。走り方がぎこちなさすぎる!

●七代目
 
初の写真集も出た

 

集中力が高くて、オープニング映像も一発OK!
でも、張り切った分、どこでもすぐ寝ちゃうのがクセw
座っている時に、後ろ左脚がちょっと流れ気味なのはなぜ?



[七代目コレクション]
 
このぬいぐるみ、似てないんだよね





[映像特典~歴代豆助の今]

みんなにトレードマークだった唐草模様のバンダナをプレゼントする。

●一代目@渋谷公園(アレ?松濤の公園だ!
 
そのまんま! 今の名前はハナちゃん。
番組で縁の深いペットショップから買われたって、番組を降りたら売られちゃうのか・・・

●二代目@板橋のマンション!
 

 
今の名前は友花ちゃん。意外と女の子が多いのか?

●三代目@渋谷
 
今の名前はパール。もともと飼われていて、オーディション受けた。

●四代目@大阪府吹田市
 

 
ご主人は、なんと、番組を制作するテレビ局社員の方/驚
飼い主さんをすっごい引っ張って散歩した後、玄関で体を拭いてもらって、テンションMAX! そして、パタンと寝るww


●五代目@茅ヶ崎
 

 
名前は今も豆助。大好きなオモチャは鏡。砂浜に光を映して、それを追いかけるのが大好き!


●六代目@埼玉県入間市
 
ペットショップで買った。今の名前は六助。六代目豆助だからだってw

 
巻き尾がステキ


みんなまだまだ1歳前後だから元気な盛り!
これからも、元気で長生きしてね~


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図書館で借りたCDシリーズ~ファッツ・ウォーラー ほか

2015-05-01 15:12:36 | 音楽&ライブ
図書館で借りたCDシリーズ。

今回の3枚はいずれも大当たりばかりだったv
それにしても、どれも年輪を重ねたディスクばかりで頭が下がる。

Wild Man Blues/Woody Allen
 
ウディはジャズ大好きで、映画に使うほかに、自らも演奏するとは聞いてたけど、実際耳にするのは初めてかも。
さすが図書館、掘り出し甲斐がある。

  

【ライナー抜粋メモ~小沼純一】
映画『マンハッタン』の中で「NYにはガーシュウィンがピッタリだ」と語ったウディ。
彼がクラリネットを吹き、バンドを組んで、ニューオリンズ発祥の「デキシーランドジャズ」を演奏しているという話はしばしば耳にしていたが、その音はなかった。
だから聴きたかったら、NYに行き、毎週出演している店に行かねばならない。

それが、ヨーロッパでツアーをしたら面白いかも・・・と会話したのがきっかけで、2週間後にはツアーが決まったという。
パリ、マドリッド、ジュネーヴ、ウィーン、ヴェニス、最後はロンドン、計10箇所。
その珍道中を女性映画監督バーバラ・コップルが撮影したのが『Wild Man Blues』。

このCDはけっしてオリジナルのサントラではない。
映画で演奏されて、ここに入っているのはわずか2曲。サッチモの♪Wild Man Blues と、♪Hear Me Talkin' to Ya。
おそらくドキュメンタリー映画であることでハプニングもあっただろうし、出来不出来もあっただろう。

映画の中では「デキシーに興味のある奴は少なく、映画を撮っているオレを観に来るのが多い」と言っているのを思い出す。
映画を観て、「デキシーランドジャズ」に興味を持った人が、本アルバムを手にすることこそウディは望んでいるのだ。

ウディが好み、理想としているシドニー・ベシェのような音、独特の音色。
パリのクラリネット/サキソフォンメーカーであるビュッフェ・クランポンを訪れ、金属製のクラリネットを吹いて感銘を受けるシーン。

ここで主役をなしているのが「ニューオリンズジャズ」だ。
映画の中でバンドのメンバーは「ジャズの方言みたいなもので、いい意味でやぼったい音楽」と語っている。
一種の泥臭さをもち、陽気さを湛えているのは事実ではないか。
それぞれのラインは絡み合うのではなく、並んだり重なったりしながら、同じ方向を向いて進んでいく。
「デキシーランドジャズは、僕を不思議な気分にさせる。ハチミツ風呂に入っているような・・・」(ウッディ・アレン)


JAZZ MASTERS SERIES Ain't Misbehavin'/Fats Waller
アルバムタイトルの邦題は♪浮気はやめた バンバンバがカバーしてるファッツ・ウォーラーのアルバムにやっと出逢えた/嬉
タイトル曲の他にもカバーしてるのは、♪手紙を書こう ほか数曲も収録されていて、原曲が聴ける!
いかにも陽気なピアノマンってジャケ写もイイ。演奏や歌唱にもその陽気さ加減が出てて、とっても気に入ったv

【ライナー抜粋メモ~岩浪洋三(2000)もっともハーレムらしいピアニスト、作曲家、歌手、エンタテイナー】
ユーモアの感覚はバツグン、ジャズと黒人芸能を融合した点では、同じハーレムのデュークやキャブ・キャロウェイの先駆的存在だった。
モダンジャズはたしかに進歩したかもしれないが、歌や芸能の部分を置き去りにした点では、ジャズの真の面白さを半減させた罪もある。

ウォーラーは1904年NY生まれ、1943年カンザスシティでわずか39年の短い生涯だったが、この間に膨大なレコーディングを残している。
彼はなによりピアノの名手。彼ほどピアニスティックで、華麗で、芸能性の高いピアノマンが何人いるだろうか。

映画では道化的な表現も見せて、白人への媚と受け取るのは簡単だが、奴隷時代という歴史を持つ黒人は、白人と利害関係が真逆だった。
働いても一銭にもならない黒人奴隷にとって「働くことはイヤなこと、さぼることこそよし」とされた(共感するなあ・・・
ジャズスラング、黒人英語にも名残りがあり、普通の英語の「Good」は「Bad」、黒人英語の「Bad」は「Good」の意。

遊び、踊り狂い、さぼりの精神は最大の喜びであり、このバカバカしいまでの狂態こそ、何より自由の謳歌であり、白人への反抗精神だった。
それは、ユダヤ系のコメディアン(チャプリン、マルクス兄弟、ウディ・アレン)(あら、リンクした!)の笑いや皮肉が
自分たちを差別してきた人たちへの鋭い一撃なのとよく似ている。だから、ある点で黒人ジャズメンとユダヤ人は共闘してきた。

ファッツは5歳からハーモニューム(教育用オルガン)を習い、ピアノの才能を見出した父はクラシックを学ばせた。
ピアノは、「ハーレムの巨人」ジェイム・P・ジョンソン、レポルド・ゴトフスキーに習った。

彼は、映画『フーレイ・フォー・ラヴ』(1935)、『キング・オブ・バーレスク』(1935)、『ストーミー・ウェザー』に出演。
伝記『エイント・ミスベヘイヴン』は、1978年ブロードウェイで上演され、1600回以上続演された。

父はジャズを「悪魔の音楽」と言って嫌った。
ファッツは大酒飲みで、一晩の酒代のために、曲の版権を譲ったこともあったという。
1943年、仕事後、インフルエンザに罹り、xmasは家族と過ごすために汽車に乗ったが、
気管支肺炎を起こしてカンザス市に停まった時、車室で亡くなった。

デュークを最初にハーレムに呼んだのもファッツ。

収録曲について
♪浮気はやめた(ピアノ・ソロ)
ショウ『ホットチョコレート』挿入歌でサッチモが歌った

♪浮気はやめた(ヴォーカル入り)
亡くなる年の録音だが、なんという進歩、成熟ぶりだろう。

♪ハニーサックル・ローズ
ファッツ作曲の代表曲。彼はセレスタも弾く。

♪捧ぐるは愛のみ
ファッツが見出した女性歌手ウナ・メエ・カーライルと歌う。

(この他の「ジャズ・マスターズ 名曲・名演シリーズ~20世紀に誕生した音楽(ジャズ)の前半生記を網羅」が気になる


Vanguard Mainstream Jazz Showcase(2枚組)

【ライナー抜粋メモ~油井正一 1992】
当時の他のジャズレコードと比べて、音質も演奏もバツグンのこのレコードでジャズの楽しさを知った人、プレイヤーを志した人は随分多い。
ジャズ史上最も偉大なプロデューサーで、タレント・スカウトだったジョン・ハモンドが、クラシックのマイナーレーベル「ヴァンガード」から
ハイ・フィデリティの新技術を使ったシリーズ制作を委嘱されたのは1953年。

当時のジャズ界は、ハモンドが信奉する「スイング」から「ビバップ」一色となり、メインストリームジャズのシリーズの制作を開始。
「ヴァンガード」は、「コンサートホールと同じ音響効果をもつスタジオで録音するべき」として、フリーメイソン寺院の講堂を使っていた。

「オーナーのソロモン兄弟は、テープから作られたテスト盤をラボに持ち込み、最高の装置で再生し、オリジナルの質と同じか確かめた。
 5000枚プレスすると、スタンパーは破棄され、オリジナルマスターから、また新しいスタンパーがつくられる。
 この厳格さがヴァンガードを比類ないものにしていた」(ハモンド)

この良心的な会社が失敗した理由を、ハモンドはこう語る。
「このシリーズは25cmLPで発売された。だが、大会社は30cmに変えたので、
 私はオーナーに25cmは時代遅れだと警告したが聞かなかった。
 やっと30cmに切り換えた時は手遅れで、25cm盤はレコード屋の棚で埃をかぶっていた」

「中間派」
バップ以降の正統派ジャズと「モダンジャズ」を区別するために「mainstream jazz」と呼ぶ。
当時、若手ジャズ評論家だった大橋巨泉は、ヴァンガードジャズに「中間派ジャズ」と名付けた。

収録曲について
♪Keeping out of Mischief now
ファッツ・ウォーラーの作(お、リンクした

♪Old Fashioned Love
「ハーレムピアノの父」と言われるジェームス・P・ジョンソンが作った小唄。

♪Shoe Shine Boy
カウント・ベイシーがやって来て、ナット・ピアースはうやうやしくピアノの席を譲った。
そして、昔、レスター・ヤングとシカゴで初めて吹き込んだこれをやろうということになった。
素晴らしい演奏だったので、終わった瞬間の愉快な笑い声までレコードに残しておいた。

♪Sweet Georgia Brown 
サー・チャールズ・トンプソンは数年前から日本の松戸に定住して活躍している(渋いなあ!
本来はモダンタッチのピアニストだが、ヴァンガードではハモンドのリクエストで、ベイシーのソックリさんをやらされたとのことw

♪Reddie for Freddie
前世紀の半ばに発明され、クラシックでは持て余されていたサックスから、最初に素晴らしい可能性を引き出した巨人がコールマン・ホーキンス

ハモンドの回想は『ジャズ・プロデューサーの半生記』森沢麻里/著を参考


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