1973年初版 内田庶/訳 中山正美/挿絵
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
このシリーズの「はじめに」は、全てのネタバレがあるので
あとがきに移したほうがいいと思う
読み終えて、ため息が出るほど素晴らしかった
前半は、古城の歴史を調べる性格の違う2人の少女の話で
これまでにない展開だったので、あまり興味を惹かれなかったけれども
その謎がだんだん 解けていくに従って、後半はほぼ一気読み
何百年も前のきょうだいたちと
この物語の今に暮らす少女たちの時間が交互に描かれることで
どちらも 生き生きと、目の前にその姿が立ち現れてくる
その少女たちですら、今の私から見れば
100年も昔に生きる少女たちという
時間を超えて、今、同時に存在しているような不思議な感覚になる巧みな構成
こうした物語を書いた作者は
本当に特別な才能を持っていたと羨ましく思う
説明にもある通り、文学作品でもありながら、ミステリーの要素もあり
少女がホームズのように見事に謎を解き明かしている
いつも思うが、これほどの素晴らしい児童文学が
図書館の隅にホコリにまみれているのは本当にもったいない
今の子どもたち、大人たちにも幅広く読まれたら
日常がとても豊かになるのに
【内容抜粋メモ】
登場人物
マリンダ・ロッチ
ソフィー・リンカン
アンナ ソフィーの姉
ローズ叔母
<エジャートン家>
ウェイランド
エミリー
ルイザ フィリップ・キナストンと結婚してヒューを産んだ ラナーブリッグ館
●春休みのカレーコート
いとこ同士ながら、ほとんど会ったことのなかったマリンダとソフィーは性格が違う
マリンダは金髪の美しい少女で、裕福な家で育ち、考古学などの知識にあふれ、積極的
ソフィーの父は貧しい牧師で、縮れた毛がコンプレックスで引っ込み思案
2人は春休みに大叔母ローズの家で2週間、世話になることになった
●家系図
ローズの叔父ウェイランドがわずか14歳で古城を買ったことに興味を持つ
肖像画を見ると、ソフィーに似ている
家に伝わる聖書には家系図が載っているが
エミリーがずいぶん若いうちに亡くなったことを知って驚く
古城の門に刻んだWEとEEは、ウェイランドとエミリーだと分かる
ルイザが嫁に行ったキナストン家も近所にあり
息子のヒューが住んでいる
マリンダは家系図を完成させ、ウェイランドがどうやって
城を買うお金を工面したか調べようと誘う
●アンナの決心
父で牧師のリンカン氏は、多忙と妻の入院が重なり、自分も体調を崩し
医師からしばらく静養をすすめられ、親類の家に厄介になる
以前からマリンダがニガテなアンナは、コリンに相談すると
家事をずっと手伝っていればいい、というアイデアにのる
マリンダに対抗するには、それしかないと思う
●バーストール博物館
ローズにすすめられてバーストール博物館に出かけるマリンダとソフィー
城が競売に出されたビラが展示されていて驚く
ソフィーは祖先のトマス・エジャートン卿の『騎士団』という本に
美しい家紋がたくさん描かれているのに感動する
トマス・エジャートン卿が自分たちの先祖かもしれないので調べていると館長に話すと
月曜に歴史研究会がカレーコートを訪ねていろいろ調査する予定だと教えてくれる
家紋の本はガーベイという本屋から買い求めた
紋章院にはさらに詳しい資料がある
●秘密の箱
2人が帰ると、ローズ叔母はウェイランドがずっと屋根裏部屋に隠して
誰にも見せなかった箱があるのを思い出して出していた
中には手紙、エミリーの日記
ウェイランドのスケッチブック、入金記録の缶が入っていて
なぜこれらをずっと隠していたのかも謎
●エミリーの日記
2人はエミリーの日記を夢中で読み始める
古城は百姓ベティの持ち物になっている
ウェイランドは、古城を取り戻せば、エジャートン家にも箔がつくと考え
取り戻すことに夢中になる
エミリーはウェイランドが好きで、彼のやることならなんでもついていくが
本当は紋章の本のほうが何より大切だと思っていた
家の近くにある古墳に、古代イギリスの王たちの宝物が埋まっているに違いないという
ウェイランドの確信にもエミリーは同意していた
ラナーブリッグ館のキナストン夫人が来て
美しいルイザを見てすっかり好きになり
娘のエリナーの友だちにピッタリだと思う
1873年 父が亡くなる
エミリーは体が弱く、長いこと肺の痛みと咳に苦しんでいる
1874年 ウェイランドは古城が売りに出されるニュースを持ってきて大興奮した
●ラナーブリッグ館
ウェイランドはキナストン家から金を借りたのではないかというマリンダ
2人は館を訪ねると、ヒューは不在で、妻ダフニが快く迎えてくれる
いつも退屈で死にそうだから、2人の調査に協力する
古いアルバムから、エジャートン家の家系図を完成させ
城を買うお金を借りた推理を話すが
キナストン家は当時から浪費家の主人のせいで傾いていて
とてもそんな余裕はなく、今でもその借金を払っている始末
城の競売があった日、エミリーはラナーブリッグ館に招かれて
エリナーとともに写っている写真が残っていた
●家族会議
ウェイランドが議長となり、きょうだいたちで
どう城を買う500ポンドを集めるか相談する
エミリー:大切なのは、私たちの才能をいかすことよ
・伯爵の祖父に借りるのは真っ先に却下された どケチだし、母がプライドから許さない
・ウェイランドは詩を書いて新聞に送る
・絵が上手いエミリーとルイザは、アシ夫人の子どもアグネスとアーネスティンに絵を教える
・エミリーとルイザは、『騎士団』の紋章を写して、ガーベイさんの店で売ってもらう
いろいろアイデアを出した段階では100ポンドとなって喜ぶが
実際はそううまくはいかなかった
・ウェイランドの詩は新聞社から断りの手紙が来て、プライドを深く傷つけられる
・アシ夫人の子ども2人はまったく絵の才能がない 夫人は噂話が大好きで付き合いづらい
・ルイザは次第にラナーブリッグ館に行くことが多くなり、紋章を描くのはエミリーの仕事になる
結構売れているのに、ケチなガーベイは自分の分け前を多くした
●アンナの推理
アンナもエミリーの日記に夢中になり、謎解きに参加する
明らかになったら、それをミステリー小説にしようと言う
歴史研究会が来る前に家の中を大掃除しようとアンナが言い出し
ローズ叔母は手を切ってしまったため、代わりに料理をつくり
マリンダとの差をつけて満足する
手紙の中に、エミリーが土砂降りの雨の中、町まで1人で出かけて
それがもとで6日後、若くして亡くなったことが分かった
頭のいいアンナはそこで重要なことにひらめくが
証拠が集まるまでは2人に隠そうと思う
マリンダは老伯爵から金を借りた説を推して
今の伯爵に手紙を出して聞いてみる
●宝さがし
ウェイランドは古墳の宝物を探し出そうとして兄妹とともに早速掘り始めるが
何日掘っても何も出てこず、きょうだいは飽きてしまう
ガーベイは『騎士団』の本に興味を持ち
大した値打ちになるとウェイランドに話す
エミリーは競売のある日にラナーブリッグ館に招かれて困るが
母にもすすめられて行くことにする
●歴史研究会の訪問
アンナは慣れないキッチンで数十人分のホットケーキを焼いたため
生焼けになって大失敗してプライドをくじかれる
ソフィーは、昔エミリーが絵を教えていたアグネス・アシの娘ポメランスから声をかけられ
当時の話をいろいろ聞くことができた
エミリーが死んだのは12歳の時だった
●ふたたび博物館へ
アンナは博物館が1874年に買ったものの全部の記録を見せてもらう
帰宅すると、伯爵からの手紙に、当時の支出の記録を見てみたが
城を買うお金を貸した記録はなかったという返事でマリンダはガッカリする
アンナ:今すっかり考えついたの ウェイランドは『騎士団』の本を売ったのよ
●不幸
エミリーがラナーブリッグ館から帰宅すると
兄は競売で城を買ったと興奮して話す
ウェイランド:あの本を売ったんだ ガーベイは500ポンドくれた
エミリー:私は城より好きだったのに
ウェイランドはエミリーが猛反対するのが分かっていた
母はかねてから家の格式を上げようと気にしていたため、それを許したと思われる
エミリーは、なんとか今からでも本を返してもらおうと
土砂降りの中、家を飛び出して、ガーベイの店に行って頼むが
550ポンドで買い戻すしかないと突っぱねられる
体の弱かったエミリーはその6日後に亡くなった
ウェイランドは後悔し、エミリーの思い出の品を全部箱にしまっていたのだ
ガーベイは後に本を博物館に売った記録があった
マリンダは最初にアンナとソフィーを見た時、つまらない人だと思ったが
誰にも奥に隠れた部分があるのだから
たやすく人を判断するのは間違いだったと気づく
アンナはマリンダに親しみを持ち、物事を悪いほうにばかり見ていたと気づく
最初から3人で協力していたらもっとうまくいっていたはずだ
当初の計画通り、この物語を本にすると決め
今度は3人でそれぞれのパートを書くことにする
■あとがき
アンジェラ・ブル
1936年 イギリス生まれの児童文学者
牧師と結婚、男子を1人もうけた
本書は第二作目で、児童文学の傑作
ミステリーとしても密度の高い作品
「アーム・チェア・ディテクティブ」
犯人を追ったり、銃を撃ち合うのではなく
安楽椅子に座り、犯人を推理する
代表作ジョセフィン・テイ『時の娘』
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
このシリーズの「はじめに」は、全てのネタバレがあるので
あとがきに移したほうがいいと思う
読み終えて、ため息が出るほど素晴らしかった
前半は、古城の歴史を調べる性格の違う2人の少女の話で
これまでにない展開だったので、あまり興味を惹かれなかったけれども
その謎がだんだん 解けていくに従って、後半はほぼ一気読み
何百年も前のきょうだいたちと
この物語の今に暮らす少女たちの時間が交互に描かれることで
どちらも 生き生きと、目の前にその姿が立ち現れてくる
その少女たちですら、今の私から見れば
100年も昔に生きる少女たちという
時間を超えて、今、同時に存在しているような不思議な感覚になる巧みな構成
こうした物語を書いた作者は
本当に特別な才能を持っていたと羨ましく思う
説明にもある通り、文学作品でもありながら、ミステリーの要素もあり
少女がホームズのように見事に謎を解き明かしている
いつも思うが、これほどの素晴らしい児童文学が
図書館の隅にホコリにまみれているのは本当にもったいない
今の子どもたち、大人たちにも幅広く読まれたら
日常がとても豊かになるのに
【内容抜粋メモ】
登場人物
マリンダ・ロッチ
ソフィー・リンカン
アンナ ソフィーの姉
ローズ叔母
<エジャートン家>
ウェイランド
エミリー
ルイザ フィリップ・キナストンと結婚してヒューを産んだ ラナーブリッグ館
●春休みのカレーコート
いとこ同士ながら、ほとんど会ったことのなかったマリンダとソフィーは性格が違う
マリンダは金髪の美しい少女で、裕福な家で育ち、考古学などの知識にあふれ、積極的
ソフィーの父は貧しい牧師で、縮れた毛がコンプレックスで引っ込み思案
2人は春休みに大叔母ローズの家で2週間、世話になることになった
●家系図
ローズの叔父ウェイランドがわずか14歳で古城を買ったことに興味を持つ
肖像画を見ると、ソフィーに似ている
家に伝わる聖書には家系図が載っているが
エミリーがずいぶん若いうちに亡くなったことを知って驚く
古城の門に刻んだWEとEEは、ウェイランドとエミリーだと分かる
ルイザが嫁に行ったキナストン家も近所にあり
息子のヒューが住んでいる
マリンダは家系図を完成させ、ウェイランドがどうやって
城を買うお金を工面したか調べようと誘う
●アンナの決心
父で牧師のリンカン氏は、多忙と妻の入院が重なり、自分も体調を崩し
医師からしばらく静養をすすめられ、親類の家に厄介になる
以前からマリンダがニガテなアンナは、コリンに相談すると
家事をずっと手伝っていればいい、というアイデアにのる
マリンダに対抗するには、それしかないと思う
●バーストール博物館
ローズにすすめられてバーストール博物館に出かけるマリンダとソフィー
城が競売に出されたビラが展示されていて驚く
ソフィーは祖先のトマス・エジャートン卿の『騎士団』という本に
美しい家紋がたくさん描かれているのに感動する
トマス・エジャートン卿が自分たちの先祖かもしれないので調べていると館長に話すと
月曜に歴史研究会がカレーコートを訪ねていろいろ調査する予定だと教えてくれる
家紋の本はガーベイという本屋から買い求めた
紋章院にはさらに詳しい資料がある
●秘密の箱
2人が帰ると、ローズ叔母はウェイランドがずっと屋根裏部屋に隠して
誰にも見せなかった箱があるのを思い出して出していた
中には手紙、エミリーの日記
ウェイランドのスケッチブック、入金記録の缶が入っていて
なぜこれらをずっと隠していたのかも謎
●エミリーの日記
2人はエミリーの日記を夢中で読み始める
古城は百姓ベティの持ち物になっている
ウェイランドは、古城を取り戻せば、エジャートン家にも箔がつくと考え
取り戻すことに夢中になる
エミリーはウェイランドが好きで、彼のやることならなんでもついていくが
本当は紋章の本のほうが何より大切だと思っていた
家の近くにある古墳に、古代イギリスの王たちの宝物が埋まっているに違いないという
ウェイランドの確信にもエミリーは同意していた
ラナーブリッグ館のキナストン夫人が来て
美しいルイザを見てすっかり好きになり
娘のエリナーの友だちにピッタリだと思う
1873年 父が亡くなる
エミリーは体が弱く、長いこと肺の痛みと咳に苦しんでいる
1874年 ウェイランドは古城が売りに出されるニュースを持ってきて大興奮した
●ラナーブリッグ館
ウェイランドはキナストン家から金を借りたのではないかというマリンダ
2人は館を訪ねると、ヒューは不在で、妻ダフニが快く迎えてくれる
いつも退屈で死にそうだから、2人の調査に協力する
古いアルバムから、エジャートン家の家系図を完成させ
城を買うお金を借りた推理を話すが
キナストン家は当時から浪費家の主人のせいで傾いていて
とてもそんな余裕はなく、今でもその借金を払っている始末
城の競売があった日、エミリーはラナーブリッグ館に招かれて
エリナーとともに写っている写真が残っていた
●家族会議
ウェイランドが議長となり、きょうだいたちで
どう城を買う500ポンドを集めるか相談する
エミリー:大切なのは、私たちの才能をいかすことよ
・伯爵の祖父に借りるのは真っ先に却下された どケチだし、母がプライドから許さない
・ウェイランドは詩を書いて新聞に送る
・絵が上手いエミリーとルイザは、アシ夫人の子どもアグネスとアーネスティンに絵を教える
・エミリーとルイザは、『騎士団』の紋章を写して、ガーベイさんの店で売ってもらう
いろいろアイデアを出した段階では100ポンドとなって喜ぶが
実際はそううまくはいかなかった
・ウェイランドの詩は新聞社から断りの手紙が来て、プライドを深く傷つけられる
・アシ夫人の子ども2人はまったく絵の才能がない 夫人は噂話が大好きで付き合いづらい
・ルイザは次第にラナーブリッグ館に行くことが多くなり、紋章を描くのはエミリーの仕事になる
結構売れているのに、ケチなガーベイは自分の分け前を多くした
●アンナの推理
アンナもエミリーの日記に夢中になり、謎解きに参加する
明らかになったら、それをミステリー小説にしようと言う
歴史研究会が来る前に家の中を大掃除しようとアンナが言い出し
ローズ叔母は手を切ってしまったため、代わりに料理をつくり
マリンダとの差をつけて満足する
手紙の中に、エミリーが土砂降りの雨の中、町まで1人で出かけて
それがもとで6日後、若くして亡くなったことが分かった
頭のいいアンナはそこで重要なことにひらめくが
証拠が集まるまでは2人に隠そうと思う
マリンダは老伯爵から金を借りた説を推して
今の伯爵に手紙を出して聞いてみる
●宝さがし
ウェイランドは古墳の宝物を探し出そうとして兄妹とともに早速掘り始めるが
何日掘っても何も出てこず、きょうだいは飽きてしまう
ガーベイは『騎士団』の本に興味を持ち
大した値打ちになるとウェイランドに話す
エミリーは競売のある日にラナーブリッグ館に招かれて困るが
母にもすすめられて行くことにする
●歴史研究会の訪問
アンナは慣れないキッチンで数十人分のホットケーキを焼いたため
生焼けになって大失敗してプライドをくじかれる
ソフィーは、昔エミリーが絵を教えていたアグネス・アシの娘ポメランスから声をかけられ
当時の話をいろいろ聞くことができた
エミリーが死んだのは12歳の時だった
●ふたたび博物館へ
アンナは博物館が1874年に買ったものの全部の記録を見せてもらう
帰宅すると、伯爵からの手紙に、当時の支出の記録を見てみたが
城を買うお金を貸した記録はなかったという返事でマリンダはガッカリする
アンナ:今すっかり考えついたの ウェイランドは『騎士団』の本を売ったのよ
●不幸
エミリーがラナーブリッグ館から帰宅すると
兄は競売で城を買ったと興奮して話す
ウェイランド:あの本を売ったんだ ガーベイは500ポンドくれた
エミリー:私は城より好きだったのに
ウェイランドはエミリーが猛反対するのが分かっていた
母はかねてから家の格式を上げようと気にしていたため、それを許したと思われる
エミリーは、なんとか今からでも本を返してもらおうと
土砂降りの中、家を飛び出して、ガーベイの店に行って頼むが
550ポンドで買い戻すしかないと突っぱねられる
体の弱かったエミリーはその6日後に亡くなった
ウェイランドは後悔し、エミリーの思い出の品を全部箱にしまっていたのだ
ガーベイは後に本を博物館に売った記録があった
マリンダは最初にアンナとソフィーを見た時、つまらない人だと思ったが
誰にも奥に隠れた部分があるのだから
たやすく人を判断するのは間違いだったと気づく
アンナはマリンダに親しみを持ち、物事を悪いほうにばかり見ていたと気づく
最初から3人で協力していたらもっとうまくいっていたはずだ
当初の計画通り、この物語を本にすると決め
今度は3人でそれぞれのパートを書くことにする
■あとがき
アンジェラ・ブル
1936年 イギリス生まれの児童文学者
牧師と結婚、男子を1人もうけた
本書は第二作目で、児童文学の傑作
ミステリーとしても密度の高い作品
「アーム・チェア・ディテクティブ」
犯人を追ったり、銃を撃ち合うのではなく
安楽椅子に座り、犯人を推理する
代表作ジョセフィン・テイ『時の娘』