大学職員の場合には図書館、学務、庶務、就職、入試などの業務を数年おきにローテーションしながら経験していくことが多いようです。
私が興味をもって研究している「大学広報」もそれに従事する事務職の方々の仕事がローテーションになっている大学と、
広告代理店で勤務していたキャリアを有する外部から広報のスペシャリストを招いて同一人物がずっと広報業務を担当する場合があるようです。
オールラウンドに業務をこなしていく一般職員か?
それともその道のプロの専門職員かということ。
広報業務においてアメリカでは専門家集団が対応するのが多数ですが、日本でのそれはまだ少ないようです。
いずれにしても、その大学が一般業務型か、それとも専門家型かどうかの違いは、その業務場所が大部屋か、それとも個室かの違いで考えると分かりやすいそうです。
確かに、大学の先生方は研究の専門家なので研究室で仕事をされています。
それに対して、小、中、高の初等、中等学校では教員の集う「職員室」で仕事を行います。
研究が義務付けられている大学付属高校では教員の個別の研究室や教科ごとの教科室が設置されています。
なんと羨ましいことでしょう。
そこには、研究がしやすいように専門書が設置され、特定の学術関連の有料サイトを利用できるパソコンも設置されている場合もあるようです。
さらに静かな環境での生徒との面談も可能なのです。
さて、「職員室」設置の利点は生徒情報の共有です。
生徒の出欠確認から進路相談までと深く、そして幅の広い業務を担当する先生方。
例えば、貧血で生徒が倒れた場合にも、担架を現場に運んで病人を保健室に運ぶなど複数名の教員での素早い対応が可能です。
さらに、同一学年の先生方と相談し合ったりすることも多く、生徒問題対応やその問題解決を協力してできるメリットは大きいです。
しかしながら、「職員室」という大部屋に所属し業務をこなしている人の中には職員室があまり好きではない人もいるようです。
その理由は「雑音」。
あまり勉強もせずに、一国一城の主を何年もしていると自覚なく以下のような雑音が出てくるようです。
・自分が如何に優秀であるかを大声で他者に話し続ける
・聴力は落ちて、他人と大声で話す傾向のある
・生徒の悪口ばかり言って、ストレスを発散
・生活指導上問題ある生徒を取り囲んでの威圧
確かにそれらの人の声には、辟易してしまいますね。
大部屋でも、個室でも構いませんが静かに仕事がしたいですね。