芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

『今年を振り返る』

2016-12-27 07:07:07 | Weblog

印象に残っている事項のトップ3

 1 東京経済大学での特別企画講義

 東京経済大での特別講義「仕事、レジャー、そしてライフスタイル」を担当させていただきました。

 東経大での講義は今回が3回目。

 たぶん、東経大で教壇にあがるのは最後になるだろうという気持で気合を入れて講義させていただきました。

 講義内容は『レジャー・スタディーズ』(世界思想社)の「仕事」。

 講義中に渡辺先生が教室にいらっしゃることもわかっていましたので、

 とにかく私としては教育実習生に戻った気分で指導教官にダメ出しをされないように多くの時間を投入して講義準備をして当日を迎えました。

 自己評価としてはまずまずの講義であり、満足できるものでした。

しかしながら 配布レジュメにまで気がまわらずに、渡辺先生に作っていただきました。

反省。

 それも含めて私にとっては記憶に残る講義となりました。

 「場」を与えていただいたこと、本当に感謝で一杯です。

 

 2 東北観光推進機構での研究発表

 7月下旬にグランドプリンスホテル新高輪において東北観光推進機構の教育旅行誘 致部会による研究会で首都圏の学校関係者、旅行会社教育旅行担当者対象に事例発表をさせていただきました。

 大学の校舎で行われる学会の研究大会とは少々ことなる雰囲気。

 旅行のプロを前にお話をするのも初めてでした。

とにかく、こちらも十分な準備をして臨んだこともあり聴衆の反応はすこぶるよかったと思います。

 冷静に考えれば、いわゆる普通の学校の先生の発表と同じレベルの訳がないのです。

だって、「○○」さんだからです!

 

 3 タイ旅行

 食べ物、交通機関・・。

 全てが新鮮でとても思い出に残る良い旅となりました。

 私の「ミーハー」さが露呈されてしまいますが、 象に対する虐待とも思われる「象乗り体験」は最高でした。

少々の恐ろしさ、楽しさがあり二度とない経験ができました。

さらに 快適なマッサージも有り、食事もおいしく、トータルとしてリーズナブルな旅に感動。

 パートナーはしきりにヨーロッパやハワイに行きたがりますが、私としはまだ気乗りがしません。

仕事を辞めたら是非トライしてみたいと思います。

 

さて、まとめです。

 皆様、本年も本当にお世話になりました。

皆さま、 良い年をお迎えください!

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『パラサイト・シングル』について

2016-12-20 07:07:07 | Weblog

パラサイト・シングルとは

「学卒後も親に基本的生活を依存しながらリッチに生活を送る未婚者。まるで親を宿主として寄生(パラサイト)しているように見えることから、1997年に山田昌弘が使い始めた言葉である。」とネットのコトバンクには書いてあります。

 

確かに

20~34歳の未婚同居率(男・女)は下記のように増加しています。

1980年 32.8%・26.1%

2009年 48.6%・46.6%

 

その理由としては若年層の臨時雇・日雇いの増加による若者の収入源も影響していることは間違いありません。

望まなくても収入面で同居せざるをえない若者が増えているのです。

 

さて、我が家にもパラサイト・シングルの定義に当てはまる同居人がいます。

こちらは、パラサイトしてリッチな独身生活を楽しんでいる若者。

・親の車に乗ってもガソリンを補充しない

・夕食を食べるのか、食べないのかが不明

・洗濯モノを大量に出す

・帰宅後、スーツとパンツはアイロン台上に脱ぎ捨てる

(私の心の声)

「早く、自立して家から出ていったらよいのに・・」

 

パートナーからの情報によると冬のボーナスも全額使ってしまったそうです。

クリスマスに彼女へのプレゼントとして高額な指輪を購入したとのこと。

自分で稼いだ金なので、どのように使っても良いのですが・・。

(私の心の声)

「消費の罠にはまっている。無駄づかいしないで将来のために貯蓄すればよいのに・・」

 

さらに、これも聞き伝えによると

彼の祖母が暮らしていた家に住みたいと言っているとのこと。

今は誰も住んでいなくて空家となっている家。

但し、彼にはひとつ条件があるそうです。

それは、その家の水周りのリフォームや壁紙の張り替えをしてくれたら住んでも良いと言っているとのこと。

 

開いた口がふさがりません。

今暮らしている我が家こそ、リフォームが必要。

壁紙は汚れ、ガス台も不調。

シャワーもパッキンが劣化して水が漏れているのに・・。

 

全ては知らなければ、良い話。

全ての決定権はパートナーにあるのが現実です。

近日中に突然に空き家のリフォームが始まるかもしれませんね。

彼は「寄生」、私は墓参りに「帰省」。

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関根均『学びのサプリ』を読んで

2016-12-13 07:07:07 | Weblog

教育関係の書籍はどちらかというと私は好みません。

「~べき」というような表現が多いからかもしれません。

先日、東北大のS先生にお会いした時に、

薦められた一冊の本、『学びのサプリ』を紹介します。

『学びのサプリ』は元埼玉県立の学校長、現在は新設の私学で校長をされている関根先生の著書です。

月刊「高校教育」に掲載されてきた内容を一冊にまとめられた書籍です。

 

・「サプリ体操」

 身心を開く、姿勢を正すと頭がよくなる、呼吸で自分と向き合う、顔を開いて素直になる

・「<メモ>という学びの生き方」

 耳をすませて聞く、たくさん速く書く、インプットースループットーアウトプット、メモは3回読み返す、ぬり絵、書き加え、図式化

 

・「<もぎとり>という生きる姿勢

 手を伸ばしてリンゴの実をもぎとって自分のものにする。リンゴを食べて、自分の身体の栄養にする。

・「<うなずき>という学びの姿勢

 自我という殻を取り去る方法

・「行動する」

 やる気が出ないから勉強できないのではなく、勉強しないからやる気が出ない。

・「武器をそろえる」

 今行っていること、学んでいること、身に付けようとしていること、鍛えていることは将来の夢を描くための、そして、夢を実現するための武器になる

・「人のために学ぶ」

 今、知識を獲得している。将来この知識人のために役立つと考える。

・「心を動かす」

 心を震わせる、感動する、怒る、共振する。心が動き出すとやる気が湧いてくる。

・「やる気を消さない方法」

 消極的なおしゃべりをしない。(ゲームやスマホも消極的な行動)

 やる気のない人に近づかない。

 マイナスなことばを使わない。

 二息つかない。

 

・「行動する身体をつくる」

 身体が動けば脳も動く。高性能の身体になれば高性能の脳になる。

・「学びの3形態:教わる、自ら学ぶ、学び合う」

 

 学校にiPadが導入されてから休み時間にゲームに興じたり、ユーチューブで画像を見たり、SNSをしたり・・。

学力面で不安のある生徒ほどそのような行動や現象が気にかかりますから

「消極的なおしゃべり」という表現はやけにふにおちました。

この一文「やる気を消さない方法」だけでも読む価値はあったのだと思います。

 

いづれにしても、校長自ら中学1年から高校3年生までの全生徒に対して週に1回「哲学」の授業を設定して授業をされていること頭が下がります。

 

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開沼博『はじめての福島学』を読んで

2016-12-06 07:07:07 | Weblog

東京電力福島第1原発事故で福島県から新潟市に家族と自主避難している小学4年の 男子児童がクラス内でいじめを受け、担任教諭からも名前に「菌」を付けて 呼ばれ、1週間以上も学校を休んでいることが報道されました。

 

学校での「イジメ」の発生やその対応については情けない限りです。

また、大の大人、しかも担任教諭まで「イジメ」に加担していたというのは言語道断。

即刻、職を辞するべきだと思われます。

 

さて、福島原発事故後に、「福島」というだけで

原発事故と絡めてなんの根拠もないデマや噂を根拠にイジメられ、

そして苦しめられているようです。

 

開沼博『はじめての福島学』は原発事故以後の福島の今を明らかにしています。

是非ともご一読ください。

 

・  震災前に福島県で暮らしていた人のうち、県外で暮らしている人の割合?

→約2.5%

・  放射線量の法廷基準値を超える米袋は1000万袋中のどれくらい?

→2012年71、2013年28、2014年ゼロ

・  福島県の一次・二次・三次の割合は?

→一次7.6%、二次29.2%、三次60%

・  福島県の2013年のホテル・旅館に滞在する「宿泊旅行者」は2010年に比べてどのくらいに回復しているか?

→137%

・  福島の2013年の企業倒産件数は、2010年の何倍?

→0.35倍

・  福島県の2013年修学旅行客数は、2010年に比べてどのくらいに回復しているか?

→47%

・  今も立ち入りができないエリア(帰還困難区域)は福島県全体の面積の何%ぐらい?

→2.4%

・  原発から20キロ時点にある広野町(震災前人口は5500人ほど)には、現在何人ぐらい住んでいるか?

→5000人以上

 

上記の真実を知るだけでも

かわいそうな被災地という変なバイアスはかからないと思います。

教育という世界はすごく保守的であり、

保護者の意見を過剰に聞くことが多くなっていますから、修学旅行数の回復が遅れているのはその職についている私としても納得できる話です。

 

筆者も触れていますが、

帰還困難地域周辺の人口は一般に思われている程、減少していないのが現実です。

しかしながら、

広野町のように震災前後で住んでいる人の数は変わりませんが、

内情を見ると問題点が浮き彫りにされてきます。

それは町で暮らす人の半分が、新住民、つまり外から来た作業員に入れ替わってしまったという事実です。

本来あったコミュニティーの半数が入れ替わることによって、「体感治安」が悪化しているそうです。

このような問題はなかなか報道されません。

しかし、コミュニティーを主体に見た場合には大きな問題であり、早急の対応が求められるのではないでしょうか。

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