芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

『 カトゥーン』

2011-03-29 08:24:49 | Weblog

震災そして福島原発の影響で、

地下鉄の駅の証明は暗くまるで防空壕のようだ。

消費者マインドも落ち込み都内大手百貨店でも、

売り上げが半減しているそうだ。

同様に居酒屋で一杯やっていく客の減少も大きいそうだ。

 

職場にはちょうどこの3月に定年を迎えた理科のK先生がいた。

私も若い時からスキーに温泉、

さらに居酒屋で一杯と他の教員以上に仲よくしていただいてきた。

 

K先生のちょっと抜けているところは嫌みなく魅力的だ。

K先生らしいある事件を紹介しよう。

それはガス風呂事件だ。

現代では「給湯」や「自動」のボタンを押すとお湯が沸く。

しかし昔の風呂は少々違っていた。

一世代前のガス釜は、浴槽に直接ついていたのだ。

ガスの元栓を開き、ハンドルを何周かカチカチと回すと種火に着火。

風呂の水を焚くことができた。

当時、K先生のお宅の風呂が不調。

何回もハンドルを回しても着火しなかったので、

K先生は直接チャッカマンで火をつけることを実行した。

暗いカマを覗き込みながら着火したところ、

小爆発が発生。

怪我はなかったが・・。

覗きこんでいることが災いして

K先生の眉毛と前髪はアフロパーマをかけた様に大規模に縮んでしまった。

部分的に強めのパーマをかけたように髪型が変わってしまっていたのだ。

よく日、K先生を見た生徒や教職員の驚きはご理解いただけると思う。

そんなお茶目な先生である。

 

K先生は勤続37年。

大学での研究や製薬会社での研究員としての経験もあるK先生は、

高校の先生というよりも大学の研究者の香りがする先生だ。

その出で立ちはイギリスの紳士のようでもある。

纏う洋服は高級デパートで購入されたもの。

さらに帽子も何種類も持っていらっしゃる。

それらは薄い髪を隠す目的を超えて、

すごくオシャレを感じさせる。

 

K先生と生徒のやり取りはおもしろい。

生徒、「AとBをガラスにいれるとガラスが溶けると模試に出ていたんですが・・。」

先生、「多少の時間いれても大丈夫だよ。入れるものないからビーカーに入れたんだよ。」

 

所謂「やり手」という方ではなく、

多くの人から好かれる「ほんわかした性格」である。

K先生は大学入試のAO入試の指導では、

高度な専門知識を生徒に伝授して

多くの生徒を難関大学に合格者させてもきた。

 

例年であれば、永年勤続である場合には3月はお別れ会で忙しい。

しかしながら、今年は震災の影響もありK先生のお別れ会は殆んど開かれなかった。

例年であれば、在校生に向けて退職者の挨拶もあるのだがそれも今年は無かった。

生徒にしてみれば4月を迎えると自然にいなくなっているという感じだろう。

 

お別れ会でお忙しいでしょうか?と直接聞いてみた。

仁徳の無さだよと笑って返答されていた。

 

そこで、先日K先生のお別れ会を急遽企画、実行した。

私が最年少である。

O先生、U先生、M先生、A先生。

何十年か前によく行ったうす汚い店で、

熱燗を何本も飲みながら昔話に花を咲かせたしだいである。

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『地震の余波』

2011-03-22 18:28:09 | Weblog

 東日本大地震の影響は非常に大きいものだ。

ご承知のように

死者行方不明者が2万人を超える未曾有の国難だ。

すでに、地震発生から10日以上経過したが、

まだ何らかの余震が続いている。

自分の体調が悪く

目まいがしているのか?

それとも余震なのか?

時に自信がもてなくなってしまう。

揺れを感じた後は地震の確認をするために

地震情報をネットでチェックしたり

テレビの緊急地震速報を待ったりの繰り返しである。

 

東京電力管内の都内でも

計画停電が実施されている。

その影響から

私鉄各線の本数の減少が発生。

 想像以上のラッシュが至るところで発生している。

計画停電のグループ分けされた地区は、

殆どがサラリーマンの多く住むベッドタウンだ。

電車が平常以上の混雑の発生のため通勤で疲れ、

自宅に帰ると停電というまさに悲惨な目にあっている。

都内23区内では、足立区と荒川区だけがその対象地域だ。

なぜ?

職場のUさんは平日に2回も停電になると嘆いていた。

聞いたときは笑ってしまったが、確かに不平等だ。

その他の区も平等に対象地域としたほうがよいと思うのだが・・。

なぜ多くのサラリーマンが住む新興住宅地だけが対象(標的)

とされるのかを東京電力は明確に説明するべきだと思う。

 

私の勤務校でも春期進学講習の中止と

クラブ活動の全面禁止が決定された。

毎日のこの揺れでは、

保護者や生徒も納得してくれるに違いない。

今この時もまさに地面が揺れているのだから。

このような状況の中、多くの大学が卒業式を中止にしている。

例えば慶応、早稲田、上智、明治など大規模な大学を筆頭に。

時を同じくして、

多くの人が集うことは

緊急時に大きな犠牲を生じる危険性がある。

晴れ着、袴を用意して、都内の名立たるホテルでの謝恩会を

楽しみにしている女子大生には少々気の毒であるが・・。

リスクを軽減する手立てとしては懸命な選択であろう。

同様に首都圏の高等学校でも卒業式を中止した学校は多いようだ。

立教新座高校もその中の一校のようだ。

先日、ネット上に

卒業式を中止した立教新座高校3年生へ

という学校長の言葉を目にした。

私には書けないとても素晴らしい文章だ。

 

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『311』

2011-03-15 11:58:55 | Weblog

先週の金曜日は採点のための自由勤務日。

職場で採点をしてもよいし、

自宅で成績計算をしても良い日だった。

午前中のテレビ番組は、

コント55号の坂上二郎さんが亡くなった話をどの局も取り上げて放映。

飛行場でのインタヴューに応える

相方の欽ちゃんの映像が何度も繰り返して放映されていた。

おひょいさんにキンキンなど、

昭和9年生まれの友人のコメントが紹介されてもいた。

いつも通りワイドショーでの取り上げ方が紋切型でクドイと思いながら、

TVを観るのはさっさと切り上げ採点計算に着手した。

集中して、仕事に取り組んだので1430分には、

ほぼ80%の仕事をやり終えることが出来た。

気分転換に出かけたショッピングアーケード。

到着したのは1445分位だった。

その数分後、大きな揺れを感じた。

頭上に目をやるとなんとアーケードが横に揺れながら

ガタガタと大きな音をたて揺れていた。

今にも、アーケードの屋根に組み込まれた

明り取りのアクリル板が落ちてきそうだった。

パニック映画を見ているように

多くの人びとが悲鳴をあげながら

アーケードから離れようと走っていた。

私もその群衆の中の一人だった。

大きな地震ということしか分からなかった。

携帯電話はすぐに使用できなくなった。

ネットはつながり、東北地方で大きな地震が発生したことを

ヤフーニュースで確認できた。

道路に立っていられない大きな揺れ。

怖くなって、すぐに帰宅した。

自宅では簡易式の本棚が倒れて、

自分の部屋に入れなくなっていた。

 

職場にも宮城県の女川出身の方がいる。

実家は網元をされている。

未だに連絡がとれないそうだ。

本当に心より被災された多くの皆様にお見舞い申し上げます。

 

この数日間はテレビに釘付けだ。

テレビを見ていて気になったことを記しておきたい。

震災から2日間は民放も殆どCMを入れなかった。

今日は震災から4日が経過しているが、

民放局にCMは殆どみられない。

このような時期にCMを流すことのマイナスを考えて、

番組スポンサーになっていないのであろう。

昨日からやけに「AC」の広告が多い。

しかも、助け合いを促す暗い感じのコマーシャルばかりだ。

ん~。

地震名称が、各報道において微妙に異なっている。

「東北関東大震災」「東日本大震災」「東北・関東大地震」

「東日本巨大地震」「東日本大地震」

然るべき機関が決定すべきではないかと思うのだが・・。

これらの名称利用にも混乱の跡がうかがえる。

同様に警報・警告の色使いの違いが気になった。

津波注意報は、全局「黄色」。

津波警報は、「桃色」か「赤色」。

大津波警報は、「赤色」、「桃色」、「橙色」、

 NHKは赤と白を使用していた。

これなども、使用の際の色を統一したほうが良いのではないだろうか?

 

さらに政府や東京電力からの曖昧な発信が気にかかってしまう。

「爆発的事象があった」は、爆発したとは違うのだろうか?

「炉心溶融否定できず」は、

否定できずとはマイナスとマイナスで肯定的な表現だ。

責任不在で、あいまいな表現だ。

 

東京でもこの数日間、ガソリンスタンドには給油待ち車の長蛇の列。

スーパーやコンビニからは、パン、カップめん、

トイレットペーパーが消えている。

自宅前の米屋も昨日から店舗を閉めている。

予想以上の人々が買いだめしているようだ。

 

私は当時まだ小学生だったが

オイルショックのトイレットペーパーの買いだめを経験している。

現代において、

トイレットペーパーの買いだめは不必要ではないかとも思っている。

しかしながら、

スーパーの棚に食料品が何もないのを見るとそれはそれで心配である。

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『トラフィック アクシデント』

2011-03-08 11:08:45 | Weblog

私は不器用である。

機械操作もいたって苦手である。

自動車教習所でも普通以上に時間がかかって免許を取得している。

路上教習前の仮免許では、2回も実技試験で落ちている。

その内の一回は、教習所内のコースに設置されている信号機が黄色になっていたので

アクセルを踏んで、交差点を出来るだけはやく過ぎようとした運転行為により失格。

路上教習では、交差点内でエンスト。

マニュアルの変速機がうまく入らなくて

ギアをギイギイ、ガリガリと入れることを試みながら

一般車両に迷惑をかけた教習など例をあげればきりがない。

さて、そんな不器用な私だからこそ、

過度な速度超過や

無謀な運転は殆どしない。

今まで乗ってきている車も、スピードがでない実用的な車ばかりである。

そのような慎重な私が今までに一度だけ自動車で事故をおこしたことがある。

ずっとずっと前の話であるが・・、

あの時のことは今でも忘れられない。

その事故では他者にケガを負わせたわけでも、

自分が大怪我をしたわけでもないのだが・・。

 

先頭で停止していた私の後続車両からのクラクション。

それに驚いた私は、幹線道路に出るために

慌てて左折しようと車を進めたところ

幹線道路を走っていた車の後部に接触してしまった。

相手の車は時速制限を守って運転していた。

私の車も殆どスピードが出ていない状態で接触。

そこまでは、不注意による、

よくある交通事故のパターンかもしれない。

私にとっては、そこからが恐怖の始まりだった。

なんと、相手の車は教習車。

相手の運転手は路上教習中。

助手席の教官は、私を罵倒。

途中から加わった警察官も教官と同じ口調で私を攻め始めた。

通常の交通事故であれば、

警察の現場検証が終わればその場で一時開放されるはずであるが・・。

路上教習指導中の教官から、

○○自動車学校まで同行するように言われ、

そのまま自動車学校へむかった。

事務所に到着後、

私は自動車教習所にいる複数の教官の中に放り込まれてしまった。

何を言われたのか。

その言葉は覚えていないが

とにかく怖い思いをしたことは忘れられない。

今思えば、教官に少しでも落ち度があるとされたら

彼は仕事を失っていたかもしれない。

そうならないために、あのような行動をとったのだろう。

事務所でも住所・氏名・電話番号・職業を書かされた。

職業を書いた際に、彼らの私に対しての扱いが急に柔らかくなった。

仕事を通じての損得を勘案したのかもしれない。

その後、すぐに解放。

あの時の恐怖は忘れられないが、

あの時の路上教習中のドライバーの恐怖は私以上に大きかったに違いない。

 

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『入試問題ネット投稿』

2011-03-01 11:55:00 | Weblog

京都大学の入学試験中に、

入試問題がネット投稿された事件が社会問題となっている。

京大は公正な問題入試を妨げる業務妨害を理由に

「被害者」として府警に被害届けを提出。

警察の捜査が進行中である。

京大以外にも、同志社、早稲田、立教でも

同じハンドルネームを利用して

同一のカンニング行為がなされていたそうだ。

 

昨夜の研究会にも上記該当大学のメディア担当者もたまたま参加。

なまなましい対応についてのお話をうかがう事が出来た。

社会部記者が質問してきそうな内容に応じた想定問題練習。

大学代表として、副総長と入試の責任者。

記者会見席の後方には回り込ませない。

記者席、カメラマン席、テレビカメラの設置場所。

30センチの段を設置してメディアに気配りをする等大変勉強になった。

今回の件では、どこの大学も被害者としての立場なので

気分的には楽だったのではないだろうか。

 

私はこの入試問題のネット投稿者は「愉快犯」だと思っている。

以下は問題となった京大の問題。

英訳する場合には、この程度の長さの場合には

完全に一致する英文などありえないからである。

もっとも、返答された英文は機械翻訳されたものらしいが。

 

人と話していて、

音楽でも映画でもなんでもいいが、

何かが好きだと打ち明けると、
たいていはすぐさま、

では一番のお気に入りはなにか、

と聞かれることになる。
この問いは、真剣に答えようとすれば、

かなり悩ましいものになりうる。
いやしくも映画なり音楽なりの愛好家である以上、

お気に入りの候補など相当数あるはずであり、
その中から一つをとるには、

残りのすべてを捨てねばならない。」

京大は今後の対策として以下のように

・     試験監督官の増員

・     携帯電話を試験会場に持ち込ませない

 等を考えていると記者に返答しているようだ。

 

TOEICの試験では、

試験監督官が受験者の電源が切られているかをチェックしているそうだ。

仮にそれを大学入試で実施した場合には

電源の入っている状態から切れる状態を確認する必要もあるだろう。

莫大な時間がかかるに違いない。

また、コンサートホールで利用されている

「携帯電話抑制装置」を導入する大学が増えるかもしれない。

しかし、機械での対策は万能ではないだろう。

かつて携帯電話を利用した盗撮問題が発生し、

その問題解決と防止のために携帯電話のカメラには音が入っている。

しかし、アプリでは消音カメラも手に入るのが現状だ。

イタチゴッコ。

 

今回は、たまたま有名大学の入学試験中におこった問題

なのでメディアも大きく取り上げているが、

学内の年度末試験でも同じようなことは行なわれていたのかもしれない。

かつては、カンニングは紙切れや消しゴム、

そして手に小さな文字がギッシリ書かれていた。

携帯電話をメモ代わりに利用したカンニング

高校の現場でも時に発生しているのである。

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