芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

『みせびらかさない消費』

2013-04-30 07:07:07 | Weblog

気分転換を兼ねて今、鬼怒川の地にいます。

瀬沼さんと同じO大学で非常勤講師をしている私のパートナーは国民の休日であっても月曜日は講義があるそうです。

よって私は黄色の軽自動車を鬼怒川に移送することを目的に一人でここまで車を走らせてきました。

屋根を折りたたみ、

軽のオープンカーでエンジンを5000回転にあげながらの運転でした。

車両価格30万円台の軽自動車ですが、

今まで乗ったどの自動車よりも楽しい運転気分を味わう事ができます。

特に、オープンにしてマニュアルのギアをシフトチェンジさせて行くときの感覚はスポーツカーに乗っているかのようです。

実際は公道を走れるゴーカートかもしれませんが・・。

 

私はそれなりの年齢に達しているので

品川ナンバーのプレートをつけたベンツ、BMW、ホルクスワーゲン、アウディ等を所有して、さっそうと温泉地に乗り込んでくるほうがカッコいいのかもしれません。

しかし、お金もありませんし、

これみよがしの「みせびらかしの消費」は性に合わないので多分ずっとこの軽自動車を大切に乗っていくのではないかと思います。

 

さて、私は授業中に入れ込むちょっとした雑談で必ずうけるネタがあります。

それはピンヒールネタです。

かつてフランスは下水が完備されていなく

ベルサイユ宮殿にもトイレが無かった。

街にもセーヌ川にもウンチが浮いていた。

ウンチを踏んだ事、皆さんありますか?

それを拭き取ることを考えると靴底の設置面積は出来るだけ小さい方が良いですよね。

ピンヒールを履いている卒業生が来校すると私は思います。

ウンチ踏んでも紙ですぐふけるような靴を履いてきたんだと。

本日、ハイヒールの起源を知りました。

ルネッサンス期のイタリアで始まった「チャプニー」だそうです。

木製で、表面には皮がはられたり白、赤、黄色などの色。

靴の下に取り付けられたチャプニーの高さは91センチほどの異常なものもあったそうです。(加藤英俊「余暇の社会学」)

このチャプニーは身分の高い女性ほど高いチャプニーをはいたそうです。

転ばないように外を歩くときは、自分のそばにお供を同伴しながら・・。

 

ウエディングドレスを着た新婦が登場する際に、一人で登場しないのはその名残りなのかもしれないとフト疑問が生じた私でした。

 

 

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『別れはいつも突然に』

2013-04-23 07:07:07 | Weblog

闘病中であった母との別れをとうとう迎えてしまいました。

よって先週の半分は慌ただしく故郷で過ごしたしだいです。

 

業者との打ち合わせなど今回の細かなことは全て兄弟にまかせました。

お陰さまで最後の有意義な時間を過ごす事ができました。

私は母の顔にかけられた白いガーゼをとり

母の顔を見ながらの言葉にならない静かな会話の時間。

 

今回は高齢でもあり葬儀は家族葬を選択。

最近できたばかりの会館の会場は30名収容の会場でした。

それはまるでマンションの一室のような間取り。

突き当たりがダイニング、

その両脇に和室とバスルーム。

中央の広いリビングに見立てた空間で式典が進められました。

 

「消費の対象」としての葬儀。

そこで私にとって印象深いことを何点か記しておきたいと思います。

檀家としてお世話になっているお坊さんに、まずは連絡。

さっそく枕経をよんでいただきました。

そこで、いくら位つつんだらよいかを尋ねると55万と速答。

それは前回より25万程安い回答でした。

理由はわかりませんが葬儀が増えていることの収入増?かもしれませんし、

他のお寺とのお布施(価格)競争ゆえの値下げかもしれません。

さらに4万円を加えていただきたいとお坊さんからの一言。

今回は土曜日に実施なので、休日扱いとして一人1万円追加。

臨済宗は最低でも4名(メイン+太鼓係、鐘係、進行係)のお防さんで式典を行うので4万円とのことでした。

 

葬儀会社には痒い所にも手が届くようなオプションが増加されていました。

まずは、受付係。

高齢者が多いことに加え地域縁も弱まっているので

親戚や地域の方に式典受付係を最近は頼まないとのこと。

葬祭業社系列の派遣会社からの受付派遣が用意されていました。

2日間で5万円。

家族葬で参列する人も少ないのにとも思いながら

ワナにかけられました。

さらに故人が好きな音楽や歌についての質問や確認もありました。

これについては式場に派遣された音楽家が故人の好んだ音楽や歌をライブ演奏してくれるそうです。

さらに会葬御礼の文章も文書力がある喪主が書いたようなオリジナル風文章になるサービスも設定されていました。

 

清水の通夜では「通夜ぶるまい」はありません。

それは参列された方々に飲食を提供しないということです。

通夜ではお坊さんの読経が15分。

特にありがたい?説法も何も無く終了が通例です。

 

そこで通夜終了時に参列のお礼をぜひ言わせて欲しいと私は兄弟に懇願しました。

お坊さんに対しての少々の怒りと参列者の方々にお礼したいという気持ちが沸き上がっての涙を流しながらのスピーチとなりました。

<内容抜粋>

「いいよ」と常に他者のことを気にかけてきた母。

親戚や友人の方に今回の式典のことを伝えて良いかどうかを母に尋ねたら、きっと母は「いいよ」言わないで返答すると思います。

・  夜出てくるのはたいへんだから・・。

・  夕飯の支度にたいへんな時間だから・・。

・  雨が降りそうだから・・。

・  明日も仕事の人も多いだろうから・・。

私は、今、母に言いたい。

「いいよ」自分のことだけ考えれば・・。

「いいよ」もう頑張らなくて・・。

 
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渡辺潤+宮入恭平編著『「文化系」学生のレポート・卒論術』青弓社を読んで。

2013-04-16 07:07:07 | Weblog

書店にはレポート、卒論の書き方について多くの書籍が並んでいます。

教育現場でも「指導要録の記入文例」なる本を参考に生徒についての所見を書いている先生も見受けられます。

ん~。情けない・・。

 

さて、この書籍の特徴は他書のような単なるハウツー本ではない事です。

 

この本を読み終えて、レポートや論文を作成するというのはすごく料理にも似ていると再確認しました。

しかしながら、両者にはまったく違う点があります。

料理の場合はレシピに従って同じ物を作る事で自己の満足や他者からの評価を受けます。

それに反して論文の場合にはパクリとして非難の対象になってしまうことです。

 

自分オリジナルの料理を作ることの重要性!料理についての発想は無限です。

料理作成の始めの一歩は、まずは、お気に入りのレシピを真似て美味しい料理を作ることです。

次の段階では

材料を変えてみることもいいかもしれません。

調味料の配合を変えることもいいでしょう。

また、調味料自体を別の何かに換えてみるチャレンジも面白い試みです。

煮たり、焼いたり、蒸したりと調理方法を変化させてみる。

和風、イタリア風、中華風、無国籍風、融合風、溶解風と様々な味に変化して自分オリジナル料理は完成します。

 

この本の冒頭にはとても大切なことから書き始められています。

  • 教わるのではなく学ぶということ

「いちばん大事なのは、自分の思考力を鍛えること」

「手本にしたい文章を見つけて、意識してそのまねをすること」

 

この本の「あとがき」で編著者の宮入さんは、

この本を「補助的な役割」として活用してくださいと書かれています。

私もそれに賛成です。

この本は文化社会学辞典のようにも利用できると思います。

まずは、ざっと全てのページを読んでも良いでしょう。

面白そうな単元だけを読み込むのもありだと思います。

どれを選んで良いかわからなければ

「ファッション」や「食」はいかがでしょうか?

読みやすくて、奥が深い内容になっています。

もちろん、私の書いた「アイドル」も読み始めの取っ掛かりとしてお勧めします。

この本の次なる魅力は、欄外に書かれている多くの参考文献です。

実は、それだけでも価値があると思います。

それらの中で興味が湧きそうな書籍をぜひとも読んで下さい。

自分オリジナルのレポート作成について新たなアイデアが浮かぶこと、

間違いなしです。

ぜひとも、書店で又はネットで購入されることをお勧めします。

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『日本人にとっての土産とは?』

2013-04-09 07:07:07 | Weblog

欧米人の「みやげ」に関する考え方は、

 旅行の記念グッズとして自分のために購入する非食料品。

  対して、日本人の「おみやげ」は異なっています。

 それは旅行記念としてご近所や親類縁者へ配るために購入するモノであることに

 その違いが見られます。

 

 確かに、国内の空港、鉄道駅、観光地には日本特有の菓子「みやげ」が置かれています。「晋ちゃんまんじゅう」に「スカイツリー関連菓子」等

他人に配るためのお茶菓子になるような食べ物が多いことに気づきます。

 間違いなく日持ちのするようなクッキーや、煎餅や、羊羹(ようかん)などなど。

 「おみやげ」として他者に分けやすいように小分けされ個別包装がなされた菓子類が「みやげ」の中心商品です。

しかも、それらはどこに行って来たかが分かりやすいように

 「○○に行ってきました」と商品名に行き先が含まれるものや、

 「東京ばな奈」などと商品に地名が入っているものが人気の商品のようです。

 

 このように「みやげ」についてブログを書いているのも

 鈴木勇一郎『みやげと鉄道』講談社を最近読んだからです。

日本と欧米の「みやげ」に関しての違いについては、

日本のガイドブックには、「みやげ」についての情報も提供されているのに

英語の旅行ガイドブック『ロンリープラネット』には「みやげ」情報は殆ど見当たらないことも書かれていました。

 

 さて、本の中には私の田舎の静岡みやげ「安部川餅」についての記述もありました。

 かつては東海道安部川の休み処で食す為に出されていた「安部川餅」。

 鉄道の進展により「みやげ」として、

 それを持ち帰りたいという要望に応える形で

 餅が求肥(ぎゅうひ)に変更されたそうです。

 つまり時間が経過しても固くならないというわけです。

その他、地方を代表する有名な「みやげ」食品についても書かれていましたので、

いくつかを抜粋してご紹介しましょう。

・「八ツ橋」は日清・日露戦争で慰問品として戦地に送られた。

・「生八ツ橋」の売上げ増は新幹線開業により生ものを持ち帰りやすくなったこと   が原因。

 ・「萩の月」は昭和54年東亜国内航空の仙台—福岡便の機内食に採用されたことが急速な拡充に繋がった。

・  昭和40年以降に高額だったバナナの価格が急激に下がり、気軽に食べれるようになった。その理由はフィリピンのミンダナオ島で日本市場向けの専用農場が開発されたから。

「みやげ」は鉄道・軍隊・博覧会などの近代国家を支える装置と深い関係がある事が事例を通じて理解できました。

 

 

 

 

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『看護学部増設』

2013-04-02 15:02:33 | Weblog

元巨人軍の長嶋監督と松井選手に国民栄誉賞が贈られるそうだ。

なぜ?

今頃になって長嶋さんに?

誰しもが感じる疑問だろう。

メディアが既に報じているように

元横綱大鵬が亡くなってから国民栄誉賞を授与したことが避難されたことが理由のようだ。

今回は、生前授与にこだわっての長嶋さんへの報賞らしい。

堺屋太一が作った

「巨人、大鵬、卵焼き」は当時の子供たちが好むモノを象徴するコピーだった。

大鵬に国民栄誉賞を与えたら、

当時の巨人を代表する長嶋さんにも賞を授与しなければならないという発想だろう。

ん~。

次は「卵」にも国民栄誉賞を与えてほしい。

真面目にそう思っている。

かつては、高価であった卵。

病気見舞いには、果物か卵を見舞いの品として持って行ったそうだ。

物価上昇の流れに乗らずに価格を維持してきた卵。

そんな卵を表彰して欲しいと思ってしまう。

 

さて

表紙の定員の5割に満たないカウントダウン大学18校という文字につられて

『危ない大学』を購入した。

正直言うと最も欲しい情報が書かれていなかった。

ダマされた感で一杯だ。

募集活動に窮している具体的な大学名が書いてあると思い込んでしまった私がバカだった。

そこに書かれていたのは定員7割に満たない大学と5割に満たない大学が増加しているというグラフだけ。

このようなタイトルの書籍が数多く出版されているが、

具体的な大学名が入った書籍を目にしたことがない。

推察するに学生募集に窮している大学名を公表してしまった場合にそれが原因で破綻へのスピードが加速されたと訴えられる危険からの回避なのだろうか?

しかしながら多少であるが、

気づいていたが深くは知らなかった情報を手に入れることができた。

それは最近の看護学部の増設だ。

創価大学、関東学院大学、共立女子大学と看護学部の新設が続いている。

2014年度には足利工業大学、聖徳大学にも看護学部が新設される。

看護士という資格取得をすることで一生食べていけるという受験生の幻想と、就職率100%を全面に出す事で確実に学生を確保できる大学との双方の考えが一致しての学部増設になっていると考えられます。

文部科学省が発表している大学の「標準設置経費額」は

定員400名で看護は約8億円。

人文系は5億3千万円。

理工系は約17億円。

意外に設置経費をかけなくても確実に受験生を確保できるのですから看護学部が増えて当然です。

      看護系学部 入学定員

1991年  11校   588人

2013年 219校 1万7710人

 

しかしながら、看護の就職の良さは離職の多さと表裏一体です。

2008年データですが、

就業看護師89万人。

新卒4万7千人。

再就業看護師8万人。

看護離職者1年間で10万人。

この数年、私は様々な病院を見てきましたが看護師の労働は本当に厳しいと思います。

一例をあげれば、夜勤勤務中に枕元にある緊急時のナースコール用ベルをゲームを楽しむかのようにずっと押しっぱなしの患者はどのフロアにも何人もいるのです。

想像できますよね。

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