先週は下高井戸にある日本大学文理学部の指定校説明会に出席した。
始めてみる100周年記念館での実施であった。
どの大学も、この10年位で新しい校舎が建ち、
キャンパスは中庭も整備されている。
雑多ではなく、整然としたキャンパスになってきていることを感じる。
日大に加えてベネ●セ主催の「首都圏私立大学出願指導研究会」にも参加した。
高3担当ということもあり、
このところ、入試関連業務にも大忙しの毎日である。
近年の傾向としては「理高文低」。
私立理系単科大学の芝浦、東京電気、工学院などが大幅に志願者を増加させている。
反して、不景気に不人気になるのが経済学部を筆頭に文科系学部。
国立大学の後期試験廃止が多くの大学で発表されている。
今年度は私大の偏差値が高い大学も同様にAO・自己推薦入試廃止が発表されている。
しかしながら、その流れに逆らうように
AO受験の出願は5月2日から東京家政大学が開始している。
高校でも自己推薦、AO推薦を考える生徒にとっては夏休みが勝負の時期である。
どの受験形式をとるにしても、
5月からの出願から3月の国立大学受験まで
一年中入試に関わっているということだけは事実である。
先にあげたベネ●セ研究会では
何校かの事例をあげていた。
・受験料割引制度(2併願以上は受験料が一律)を導入した東海大はセンター方式で大幅に20%も志願者を増やした事。
・明治・青山学院・立教・中央・法政の中では法政のある学部が入りやすい事。
・東洋大が志願者を減らし、合格しやすくなってきた事。
・帝京大の教育は2科目試験の受けやすさもあって受験者を増加させている事。
・大東文化大は昨年度全ての学部で減少。
つまり志願者が減り合格者が増えている事。
・国士舘は高得点1教科入試を政経学部で実施。
倍率の高い入試になっていること。
700人位の参加者で会場は満席だった。
聞いているこちらにとってお得な情報が提供されている。
頂いた資料でも受験生を送り出す側にとって有益な情報満載の資料を頂いた。
しかし冷静に考えてみると、マッチポンプの役割を果たしているのはベネ●セのような情報提供企業かもしれない。
それで多くの現場での指導が左右されることは事実である。
業者の見込み通りになれば、「予想どおり」であり、
そうでなければ、「反動」が起こったと客観的に分析する。
信ずるか信じないか?
そこが勝負の分かれ道であることに間違いはなさそうだ。