「消費税が5%から8%に上がります!」
「3月購入までに購入なら今なら間に合う!」
購買を促すCMがこのごろ目立ちます。
そんな社会の風潮を感じている中で、読んだ石川弘義さんの「『欲望の戦後史』廣済堂、1989、P.90」に林周二さんの「浪費を刺激する10の戦略」が引用されていました。
この時期であるからこそ、役立ちそうな以下の10の作戦をご紹介します。
私としては当てはまることが多々有り、購入を留まるきっかけになりそうです。
第1作戦 「捨てさせる」。100円パンティ、1000円時計など。
第2作戦 「無駄づかいさせる」。たとえば、ちょっと大きめの角砂糖をつくる。
そうして、その最たるものとしてのエアゾール式容器。
ちょっと一押ししただけでスーッとする。
でてしまった以上、もとへもどすことができないからである。
第3作戦 「贈り物にさせる」。三愛や丸善の「ヴァレンタイン・セール」など。
あるいは、いままでは贈り物として考えられなかったような商品を贈り物として登場させる。たとえば、多忙な人へビタミン剤の化粧箱入りを贈らせる、男性には男性用香水を贈って使わせるなど。
第4作戦 「蓄めさせる」。ホーム・バーでは色や形のかわった洋酒ビンをそろえることが体裁上必要だ、あるいは書物の全集など。
第5作戦 「抱きあい商品にする」。たとえば、カメラの革の速写ケースなど。
第6作戦 「きっかけをあたえる」。読書習慣とか虫歯予防データなどがこれにあたるとのことだ。
第7作戦 「単能化させる」。年齢別の専用ビタミン剤、あるいは七色のウイーク・パンティなど、「目的に応じて顧客に相異なった商品をすすめる」こと。
第8作戦 「セカンドとしてもたせる」。セカンド・カー、セカンド・ハウス、セカンド・カメラ、あるいは台所用の冷蔵庫と客間用の冷蔵庫など、「サブ」商品を買わせるやりかた。
第9作戦 「予備をもたせる」。大きく言って、これにはビール、フィルムなどの商品の「ストック性」を強調するばあいと、タイヤ・電球のように、「スペア性」を強調するばあいの2つがある。
第10作戦 「旧式にさせる」。まだまだ使える品物でも、消費者にこれは旧式なものだと思わせて買いかえさせる。