芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

「店長のようなもの」

2010-05-25 10:10:10 | Weblog

平成21年の自殺者は32845人。
一日あたり、約90人の方が自ら命を断っている。
年代別では
最も多い順に以下のような数値になるのである。
50代(男性5605人、女性1422人)
60代(男性4421人、女性1673人)
40代(男性4374人、女性1381人)
働き盛り世代、しかも男性の数字が多いことが特徴でもある。
国内の地域別に見てみると
最も多い自殺者数は東京で2621人、
次いで大阪の1910人となるが
それを自殺率でみるとトップは秋田県だ。
理由は高齢化とそれに伴う健康問題、
そして貧困であると分析する識者もいる。

世界的に見ても
1位 ベルラーシ
2位 リトアニア
3位 ロシア
4位 カザフスタン
5位 ハンガリー
6位 日本
日本は世界6位。
欧米先進国と比較すると世界一自殺の多い国である。
自殺の理由は、47%は健康問題。
次いで25%が経済的な問題だそうだ。
世界中には、
経済的な問題や健康上の問題を抱えている人は数多くいる。
その中で日本人の自殺者が多い理由を
ある新聞論説の分析では、
「自身の名誉を守る、責任を取る」
といった倫理規範が強いためであると推察している。

私は自殺するタイプではないと思う。
適当さも適度に持ち合わせているし、
アイデンティティーについて考えることが多い私は
年を重ねるごとに、
自己が強くなっている気がする。

しかしながら、
働き盛りの中年サラリーマンが
仕事で疲弊して自らの命を絶ってしまうことはわからないでもない。

私は今春より、学年主任を命じられ職務遂行に日々勤めている。
昨年以上に働いても仕事が終わらない。
一日、確実に13時間以上は働いている。
主任になったからと言っても
「偉くもなく」
「一目置かれるわけでもなく」
「給料が上がるわけでもない」
以上三点、「99、nine, nine, いやナイナイづくしだ。」
それ以上に、現場の責任者ということで
クレームを直接受けることが多くなってもいる。
怒りの表情をしながら、
キツイ指摘をしてくる保護者との話は本当に疲れるの一言だ。
基本的には私以外の先生と保護者との話し合いというバトルに参戦しているのが現状だ。
学会発表のように理路整然と話をしながら、
相手の論旨の矛盾点を指摘しようものなら、
それは火に油をすすぐだけだ。
対応では、基本的には謝らずに、
とにかく相手の話を聴くことと
相手と同じように話をすることと
回りくどく話をぼやかすことを試みている。
相手の言ったことを暗唱して確認することで相手の怒りを静めることも心がけてもいる。
私って、スーパーの店長みたいだ!
と考えると何か気楽にも思えてくる。
そして、このような対応はいつの日か
自分にとっての宝物になるかもしれないと考えると
主任と言う演技も十分にこなせる毎日である。
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「日本人とてれふぉん」

2010-05-18 10:00:00 | Weblog
 5月28日にソフトバンクから“iPad”が発売される。
16GB\48,800から64GB\68,800までの価格帯だ。
既に予約分は完売。
様々なメディアがそれを取り上げてもいる。
さらにその分野の専門家たちは
いよいよ書籍が紙から液晶に転換するとそれを煽っている。
アップルの「iPad」やアマゾンの「KindleDX」のような電子デバイスは今後、
携帯電話機能も加味されれば、
市場に定着するに違いない。
現在でも可能であるが、
ネットで動画(映画)を購入し、
それを携帯して鑑賞することはさらに容易になること間違いなしだ。
さらに、紙媒体で読んでいた週刊誌や月刊誌はかなり電子デバイスに転換していくのではないかとも推察される。
仮にそのような動きが起これば、
紙媒体の雑誌購読者は減り、
その定価は更に高くなるはずだ。
反して電子メディアのコンテンツは、
定期購読でさらに割引という得点をつけることで購読者数を増やすに違いない。

新し物好きな私であるが、
「iPad」についてはその動向を暫く見極めてから購入を検討したいと思っている。

「iPad」について書きながら、
今週、「日本人とてれふぉん」(1990)を読んだので興味深かった箇所を抜書きしてみよう。
・昭和14年に電話を引くには現在の価格で約420万円かかったそうである。まさに高嶺の花。
 家族全員がそれぞれにひとり一台の携帯電話を所持している現代の電話事情との違いに驚かされた。

・市外通話は現在のようにダイヤルインで直ぐにはかけられなかった。市外電話を交換手に申し込んでから相当の時間がかかったようである。
交換手が優先して市外通話を結ぶ至急通話は普通通話の2倍、特別至急通話は3倍の料金だったそうである。
今では、世界中の主要都市にいれば日本にいるかのように電話を同期に受けることが普通となっていることの科学技術の進歩に驚いてしまう。

・「ミッチーブーム」と言っても私のことではない。(ここで笑いがとれなかったらどうしよう?)昭和30年代前半の美智子さまブームのことであるが、当時、皇太子の住む東宮御所には紫色の電話が置かれ、美智子さまとの直通通話電話であった。紫色の直通電話と言うところが皇族っぽい感じである。

・マリリンモンローはベッドの中で、送受話器を握ったまま死んでいた。

・昭和35年まで「一般の用例としては男子は『オイオイ』、女子が『モシモシ』を多用」していた。
その他として昭和40年代、地方の旧家では家の中に公衆電話ボックスのような電話室があったそうです。周りの雑音防止であり、高価な電話を格納しておくための場でもあったようである。

 「iPhone」に「iPad」と電子デバイスは日々進歩し、
その分社会は便利になっている。
でも、ほんのちょっと前には、ここに記したような電話の現代史があったのである。
未来予測は無意味であるが、
きっと後何十年かしたら、
昔の人は位牌のような形をした携帯電話を常時携帯して、
電話をしたりゲームをしていたと歴史書に書かれるかもしれない。
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「東京スカイツリー」と「田植え」

2010-05-11 12:19:12 | Weblog
暦どおりのゴールデンウイークもあっという間にすぎてしまった。
休みを利用して、
書庫のある鬼怒川温泉でほんの数日を過ごしてきた。
ほとんど外出もせずに、部屋にこもっての読書三昧。
不健康な数日であるが、なぜか「幸せ」を感じる時でもある。
春らしい温かな陽気とともに、
鬼怒川のライン下りの船数も増している。
木船と木製の艪(ろ)があたる音が何とも心地よく聞こえ始めてもいる。
書庫のマンションの眼前には、
鬼怒川が流れている。
今、ラフティングが大人気であるので、
それを楽しむ若者たちは深い緑色をした川の両脇にある岩によじ登り、
奇声を発しながら、川へとそれぞれのやり方で
ある者はひねりを加え、またある者はバック転で飛び込んでもいる。

そんな鬼怒川に一つ異変が起こっていた。
それは、幹線道路の大渋滞である。
その元凶は、別荘のほぼ前にある東武ワールドスクエアだ。
本物よりも早くワールドスクエアに完成した贋物(にせもの)。
東京スカイツリーを見に来る客の車で、ごった返しているのだ。
完成以前は、閑古鳥の鳴いていたテーマパークに人が戻っている。
本物は未完成。偽物なのに完成している。
日常では見られないものを他人よりも先に見たいという欲望。
目新しいものが日常になくなっている。
よって一過性の客の心を捉えたのであろう。
暫くは、渋滞が続きそうである。

ゴールデンウイークが終わり、
生徒の宿泊研修の引率で水上温泉に宿泊した。
ここで、生徒は「田植え」学習を体験した。
殆どの生徒にとっては始めての体験。
田んぼにいるアマガエルに悲鳴をあげながら、
土に足がもぐることを楽しんでいた。
彼らが植えた米は、秋に収穫され学校に届けられる。
一キロパックに詰められて。
そんな田植えを見ながらふと思いついたことがある。
それは、お金を稼ぐこととお金を支払いことについてだ。
老人だらけの村では、
田植えの時期に労働力が不足しているのかもしれない。
若者が田植えの手助けをしたら、その謝礼としてお金がもらえるはずだ。
しかしながら、それが「田植え体験学習」となると
一人当たり、3000円の体験料を支払わなければならない。
約400名の生徒が田植え体験をしたので、
400人×3000=1200000円。
約1時間半、一反への田植え体験で百二十万円の支払いである。
オプションとしては、稲刈り実習も用意されている。
もちろん、体験料は田植えと同一料金である。
同じ田植えという行為であっても、
時にはお金がもらえ、
時にはお金の支払いが生じる。
需要と供給との関係であるが、
経済の不思議さを再確認した次第である。
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(み)ちいサンポⅡ

2010-05-04 10:10:10 | Weblog
陽気も良くなってきた。
今、「巣ごもリッチ」が流行だ。
新たな消費を喚起しようという流行だろう。
家電の買い替えも「巣ごもリッチ」現象の1つだ。
池袋、新宿など都内の主要ターミナルに
次々に出現するヤマダ電機。
年末には有楽町駅前のデパートに代わってヤマダ電器の出店が噂されている。
最新式家電への買い替えに加え、
自宅での豪華な食事は、
デパ地下ブームとも関係がありそうだ。
首都圏でも
立川、大宮、上野、品川のエキュート。
百貨店の売り上げ減に反比例して
エキナカでの売り上げは上昇中だ。

しかしながら、
内へ内へという傾向に対しては、
それに反発する力も発生する。

巣ごもりどころか、
自分自身の中へ閉じこもる傾向の私であるが
先日、義母を自宅周辺のサンポに連れ出した。

このところ、めっきり足が弱り200メートル位しか歩けない。
駅周辺のレストランに行っても行きはよい・よい。よろよろ。
帰りはタクシー利用もたびたびだ。
そこで、今回は自宅近くにある区民センターで車椅子を借りた。
たぶん、あるであろうと思って相談したところ無料で借りることが出来た。

日頃のサンポより、長い時間、
長い距離の周辺散歩が可能となり
春の風を感じながら新緑を楽しむことができたと思う。

以下は老人の乗った車椅子を初めて押して感じたことである。
道路の両脇には、
歩行者用に整備されたレンガ敷きの素敵な舗道が備わっている。
歩行者にとっては、レンガ敷きの舗道は
無機質なアスファルトの道路に
白線がただ引かれた舗道らしき場所よりもオシャレでもあるし、
歩く場所に高級感を感じさせてもくれる。
しかしながら、車椅子にとっては、
でこぼこしていて何とも移動しづらいのが現状だ。
なおかつ、近代的な舗道は道路や舗道に雨水が溜まらないように工夫されている。
よって雨水が両サイドに流れるように、
傾斜が設けられている。
なんとも、車椅子を押しづらいことか。
ずいぶんのっている人も車の傾きを感じているに違いない。
道路が交差する場所では、もちろん舗道が途切れてしまう。
次の報道に入るためには、一センチ程の段差がある。
これをクリアするのがまた大変だ。
前輪を少し持ち上げるか?
しばらく、車道を走り途中のフラットの所まで行くしかないのだ。

単に車椅子を押すだけの体験だったが、
子供用の乳母車とは明らかに違がう。
両脇の舗道も整備された桜並木が美しい道路ではあるが
桜並木の美しさ以上に街そのものの高齢者への不親切さを感じてしまった。
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