平成21年の自殺者は32845人。
一日あたり、約90人の方が自ら命を断っている。
年代別では
最も多い順に以下のような数値になるのである。
50代(男性5605人、女性1422人)
60代(男性4421人、女性1673人)
40代(男性4374人、女性1381人)
働き盛り世代、しかも男性の数字が多いことが特徴でもある。
国内の地域別に見てみると
最も多い自殺者数は東京で2621人、
次いで大阪の1910人となるが
それを自殺率でみるとトップは秋田県だ。
理由は高齢化とそれに伴う健康問題、
そして貧困であると分析する識者もいる。
世界的に見ても
1位 ベルラーシ
2位 リトアニア
3位 ロシア
4位 カザフスタン
5位 ハンガリー
6位 日本
日本は世界6位。
欧米先進国と比較すると世界一自殺の多い国である。
自殺の理由は、47%は健康問題。
次いで25%が経済的な問題だそうだ。
世界中には、
経済的な問題や健康上の問題を抱えている人は数多くいる。
その中で日本人の自殺者が多い理由を
ある新聞論説の分析では、
「自身の名誉を守る、責任を取る」
といった倫理規範が強いためであると推察している。
私は自殺するタイプではないと思う。
適当さも適度に持ち合わせているし、
アイデンティティーについて考えることが多い私は
年を重ねるごとに、
自己が強くなっている気がする。
しかしながら、
働き盛りの中年サラリーマンが
仕事で疲弊して自らの命を絶ってしまうことはわからないでもない。
私は今春より、学年主任を命じられ職務遂行に日々勤めている。
昨年以上に働いても仕事が終わらない。
一日、確実に13時間以上は働いている。
主任になったからと言っても
「偉くもなく」
「一目置かれるわけでもなく」
「給料が上がるわけでもない」
以上三点、「99、nine, nine, いやナイナイづくしだ。」
それ以上に、現場の責任者ということで
クレームを直接受けることが多くなってもいる。
怒りの表情をしながら、
キツイ指摘をしてくる保護者との話は本当に疲れるの一言だ。
基本的には私以外の先生と保護者との話し合いというバトルに参戦しているのが現状だ。
学会発表のように理路整然と話をしながら、
相手の論旨の矛盾点を指摘しようものなら、
それは火に油をすすぐだけだ。
対応では、基本的には謝らずに、
とにかく相手の話を聴くことと
相手と同じように話をすることと
回りくどく話をぼやかすことを試みている。
相手の言ったことを暗唱して確認することで相手の怒りを静めることも心がけてもいる。
私って、スーパーの店長みたいだ!
と考えると何か気楽にも思えてくる。
そして、このような対応はいつの日か
自分にとっての宝物になるかもしれないと考えると
主任と言う演技も十分にこなせる毎日である。