先日、初めてメイドパブに行った。
広報研究会で知り合った知人に誘われての訪問だ。
事前に彼から助言を受けていたように
とにかくどんどん質問をした。
彼は今回が三回目の訪問であり、
過去2回は午前2時、3時に訪問したそうだ。
殆ど満席だったそうだが今回は客が一人しかいなかった。
さっそく、ちょっと酒をひっかけてから店に向かった。
そのメイドパブは、中野にある。
中野といえば、中央線の上り最終駅。
この数年においても
カプセルホテルやマンガ喫茶で一夜を過ごしている場所。
今回は大丈夫だろうかという思いの中で訪問となった。
メイド服を纏った20代前後の女性が
まず、「お帰りなさいませ」で迎えてくれた。
テレビで取り上げられているような
秋葉原のメイド喫茶のような言語や振る舞いは、
そこだけが共通点かもしれない。
当日、店内にはメイドが三人。
メイドの仕事は、調理と接客だった。
調理は、スパゲティーといった食べ物からカクテル作りまでを担当。
店のメニューにはメイドの手作りなので
メイドによって味が変わることをわびる文章と、
それがアジなのだという文言が添えられていた。
メイドはそれぞれ店内の客に目を配り
カウンター、テーブルとも暇そうにしていると
3人のうちの誰かが寄ってきて話し相手になってくれた。
メイドバーというとなにかイカガワシイ響きがあるが
客の横に座ることもなく、
ずっと立ったままの会話のやり取りだけの接客である。
我々の名目は、
メイドバーで働メイドたちの意識調査だったので、
とにかく多くの質問をした。
19歳国文学を専攻する学生、
22歳刑法を専攻する大学4年生
(不動産会社へ内定をもらっている)。
もう一人は、最近会社を辞めたという鹿児島出身の女性。
テレビはみるか?
好きなテレビ番組はなにか?
雑誌は何が好きか?
なぜ、アキバのメイド喫茶ではなく、
ナカノのメイドバーなのか?
噂ではアキバのメイド喫茶には年齢制限があり、
それを越えた女性たちがナカノのメイドバーに流れてきている
という噂もあったが、
彼女たちの年齢や聞き取り調査をした結果からはそのようなことは無い様だった。
ちなみに、メイドがバイトを辞める時には卒業式をやっている。
店内のカレンダーには、○○の卒業式という記入も見られた。
接客の素人にオリジナルのカクテルを作ってもらう体験。
メイドはテレビも見ないし、インターネットにも興味がない。
若者の意識がわかると彼が私に推薦していた内容は
私の予想を超えるような驚きは実はなかった。
たぶんそれは、職場の高校生との会話は日常業務として
自然に毎日行われているからだと思う。
しかしながら、別の友人と行った小岩のキャバクラに比べたら
雲泥の差でナカノの方が断然よかった。
それは、ナカノの場合は大学生ということもあり、
こちらとの会話も成り立つからだとおもう。
なお、上野には、在籍している大学名を明らかにしているバーがあるそうだ。
彼から次はその店に行きましょうと誘われてしまった。
ん~。どうしようかな。職場にも近いし・。