芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

『ランチ』と『ウンチ』

2012-02-28 07:07:07 | Weblog

高校入試が終了しても、

毎日の慌ただしさは解消されないようだ。

迫りくる学年末考査の作成に加え、

大手予備校分析とは異なった視点からの2012早慶入試問題分析。

さらに春休みは春期講習実施も実施される。

その準備にも相当の時間がかかりそうある。

そのような仕事の疲れの蓄積に花粉症が加わり

集中力に欠ける日々である。

そんな状況において、

ちょっとした文字の読み間違えに自笑してしまうことも頻繁だ。

「ひつまぶし」を「ひまつぶし」、

「ウコン」を「ウンコ」とその誤りを数えたらキリがない。

 

先日読んだ本、『なぜ若者はトイレで「ひとりランチ」をするのか』(和田秀樹)では

「ランチ」と「ウンチ」を読み違えてしまった。

本の表紙写真には用をたす為にズボンを下ろし便座に座りながらピザを食している女の子。

トイレで「ひとりウンチ」は当然のことであると誤解をしてしまったのである。

 

トイレでランチする「便所飯」は、

2005年位に流行ったインターネットスラングである。

食事をするために個室としてトイレを利用するということだ。

昼食時に、クラスのみんなの輪の中に入って仲良く昼食を食べることができない。

昼食時に、クラスのみんなが楽しく食事をしている場所では食事ができない。

 

筆者の和田さんによると

子供たちの間に「スクールカースト」と呼ばれる階級構造が定着。

上から「一軍」もしくは「イケメン」、

「二軍」もしくは「フツメン」

「三軍」もしきは「キモメン」

「キモメン」はコミュニケーションや社交が下手なので人気がなく、友達もいない。

だから、クラスの輪からはずされてしまう。

 

 いわゆる「いい子」は時代とともに変遷している。

・第一次産業の時代に(農林漁業)「いい子」とされたのは、健康に育った頑丈な子供。

・第二次産業の時代(工業)では子供の「性能」重視。

  勉強のできる子、手先が器用な子、作業が正確でミスをしない子。

・第三次産業時代の「いい子」とは「性格のいい子」。

  レストランでも接客態度の良いほうが利益を出しているという。

 

和田さんは精神科医の立場から、

クラスの「空気」に合わないならば、

いまいる集団の外に「逃げ場」を探すことを促している。

 

この本を購入した理由は、「便所飯」だ。

しかしながら私の求めている答えは得られなかった。

 

なぜならば

教室に居場所がない場合には、

昼食を「食べない」という選択肢も考えられる。

また、移動中に歩きながら「栄養補助食品」を食べることも可能だ。

一般的に言って、個室ではあるがしきりだけである場所

そして隣に誰が来るかわからない場所

さらにノックされて出ることを催促される落ち着かない場所で食事するだろうか?

 

居場所がなく、休み時間や昼休みに教室にいないで

その他の場所に潜んでいる生徒がいることはどこの学校にも見られる現象だと思われる。

「便所飯」さらに調べてみたいトピックである。

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『ボランティア・ツーリズム』

2012-02-21 07:07:07 | Weblog

東日本大震災以降にたびたび発せられた「想定外」という言葉。

東京電力関係者や、専門家の口からも

「想定外の津波」「想定外の全電源喪失」が多用された

 

東日本大震災から約1年が経とうとしている。

一時期の「想定外」という言葉に代えて、

最近では「予知」の使用頻度が高まっている。

例えば、東大地震研究所は

4年以内にマグニチュード(M7級の「首都圏直下型地震」が

70%の確率で起きると発表した。

ネットでも1月下旬の特定日に

「東海地震」が発生することがネット上で話題になっていた。

国際地震予知研究会は、アウターライズ、

日本海溝より外側(アウター)の海底の隆起している部分(ライズ)で発生する可能性が高いことが発表してもいる。

これらは簡単に言えば、近々、

大地震がおきるという想定外でない「想定の公表」であろう。

 

東京に住み、東海地方にある実家にたびたび帰省し、

日光にある書庫を訪れる私は普通以上に大地震に遭遇する可能性が高いに違いない。

 

さて、震災後の東北地方の地域経済はどうなっているのだろうか?

がれき撤去業者、建築業者は公共工事の受注で東北が潤っているということを耳にした。

多くの土木作業員たちは、

週に一度夜の街にくり出し、

繁華街は震災以前よりも景気が良いということも耳にした。

しかしながら、風光明媚な海岸沿いの観光地の復興はまだまだのようだ。

旅行業者の営業マンがこんなことを言っていた。

観光を産業の柱としている観光地は大打撃をうけたままであるということだ。

がれき処理の為に、

現地にボランティアに入っている人々はホテルに泊まらない。

それらのボランティアは土産物も買わないのである。

簡単に言えば、

観光産業が地域経済の柱である地域にお金が落ちないのである。

 

そのような実態を聞いて、

ホテル等の宿泊先が壊滅的な打撃をうけていないのならば

被災地に観光にいくことは不謹慎なことではなく、

現地の立ち直りの一助となりえるということだ。

日本赤十字等を経由して寄付をすることも必要だった。

地元自治体を経由して物品を寄付することも求められていた。

いま、旅行に行くことで復興を駆動することができるはずである。

 

学校に勤務している者として思うことがある。

それは研修を目的に現地に行く(研修旅行)ことだ。

震災から1年後の現地の今を見ることは、

生徒の学びにもなり被災地の復興にも役立つのだ。

長崎、広島、沖縄の戦争の悲惨さの「語り部」のように

311の「あの日のこと」、

そしてその後を現地で語ってもらいたい。

 

しかしながら、

冒頭に述べたような地震の恐怖が権威ある組織から発表されている。

さらに、宮城、福島と聞いただけで「放射能」が心配という声が真っ先に聞かれる。

 

東北研修旅行の今後については、このページで語るつもりである。

 

 

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「かわいい」から「カワイイ」

2012-02-14 07:07:07 | Weblog

『“おしゃれ”と“カワイイ”の社会学』

というタイトルにひかれてアマゾンに古書を注文した。

地方都市(酒田)における若者文化についての調査の前提として

女性誌について一章が書かれていた。

女性誌を読んだことが無い私にとっては、

その雑誌タイトルだけでは、

内容の違いの理解という点では実はチンプンカンプンだった。

しかしながら、せっかく購入した書籍であるし、

女性誌についての特徴についてよくまとめられていると思われるので

(女性誌やファッションに詳しいJUWATゼミのSさんの意見はこの著書の仲川さんとは異なるかもしれないとも思いながら・・。)

下記にその特徴を書いておくことにしよう。

 

筆者はカタカナ表記での“カワイイ”の意味を

「そこに居合わせた小集団どうしが、“カワイイ”と登録することで了解された特定の対象モデル」と規定している。

1970年代には

anan』、『non-no』、『JJ』が創刊。

 それらは女性のおしゃれに応えたファッションや生活スタイルの入門女性誌であった。

1980年代には

CanCam』、『ViVi』、『Ray』。

 女子学生を中心とした「かわいい」ファッションの全盛期である。

それは第一次女子高生ブームであり、

「ハマトラ」からブームになった女子大生と

「制服のモデルチェンジ」からブームをもたらした女子高生がちやほやされた時代・・。

 

1990年代には

 『PoPteen』、『Cawaii!』、『CUTiE』、『sPring』、

sweet』、『Zipper』、『SEDA』、『egg』、『KERA

が創刊されている。

 その特徴は「かわいい」から「カワイイ」へとトレンドの細分化である。

  その時期は第二次女子高生ブームであり、

  特徴は肌の露出にあわせたエロチックファッション。

 

2000年代には

SCawaii!』、『mini』、『BLENDA』、『小悪魔ageha』。

 それは、多様なスタイルが複雑に絡み合った「カワイイ」スタイルである。

 「誰にでも愛されるファッション」としてのカワイイが特徴だ。

 特定の女性誌のモデルに共感し、

そのスタイルを模倣したファッションの登場でもある。

 

(1)  コンサバ・スタンダード系

    ☆4大女性誌

JJ』『CanCam』『ViVi』、『Ray

☆正統派女性誌

With』『GLAMOUROUS

☆スタンダードな全国区女性誌

    『non-no

(2)  カジュアル・ストリート・ギャル・リトル

  ☆ストリート・カジュアル系

    『SEDA』『sweet』『mina』『ZiPPer』『CUTiE』『mini』『sPring

    ☆シンプル・カジュアル系

    『PS』『soup』『JILLE

    ☆ギャル系

    『PoPteen』『BLENDA』『小悪魔ageha』『JELLY

    ☆ゴスロリ系

    KERA

 

参考文献:仲川秀樹『“おしゃれ”と“カワイイ”の社会学』学文社

 

*ファッションも女性誌についても知識不足の私には多くは書けないが・・。

最近のニュースとなったGAP系列の「オールドネイビー」というブランドが今年日本に上陸するらしい。

まずは、お台場から・・。

約10年前にサンフランシスコの「オールドネイビー」に行った。

若者の心を掴みそうなブランドであると感じた私の感覚は当たるのではと思っている次第である。

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『市場再開墾(新聞と車)」』

2012-02-07 07:07:07 | Weblog

全国の小学校数は約2万2700校。

 中学校数は約1万1000校。

その中で図書館に新聞が置かれている学校は

小学校で約17%(約3800校)であり

中学校で約15%(約1650校)だけだそうだ。

そこで全国の全ての小・中学校に新聞を一紙配置するそうだ。

 

ちなみに

全国紙の各発行部数は下記の通りである。

「読売新聞」9,947,841

「朝日新聞」7,955,595

「毎日新聞」3,454,981

 

全体の購読数を上げるには各学校への配置数など

それほど影響を及ぼすものではなさそうが、

各家庭での新聞定期購読が減少している状況下においては

学校に置いて無いよりはあった方がベターである。

 

しかしながら、

単純に国家予算を計上して新聞を配置するだけでは

有効活用されないことが目に見えている。

なぜならば

殆どの公立学校に設置されている図書館が、

利用しづらい最上階にあったり

ほとんど常に閉まっていたり、

専門職として学校司書教諭が配置されていない等、

問題は根が深いのである。

 

私の職場ではA新聞とM新聞が図書室に置かれている。

M紙の購読者が少ない(発行部数が少ない)為か?

紙面が少ないのだから、記事が少ない。

さらに、広告がやたらと多い。

都内だけなら実質100万を切っているのではないか?

という専門家の話にも頷ける。

私としては新聞としての物足りなさも感じてしまうのである。

 

そもそも新聞って面白いよと上から言っていてもダメだ。

「新聞って面白い!新聞って興味深い!」

と子供たちも感じられるような新聞であれば

ずっと大人になっても購読を継続していくに違いない。

新聞を定期購読していない私が言うのだから間違いない・・。

 

車についても新聞と同じようなことを感じている。

自動車免許新規取得者が減少しているという。

1990年の745万から2010年の521万への減少だ。

 

ジャンレノ(ドラえもん)、妻夫木聡(のびた)

といった人気俳優を登場させた実写版ドラえもん

のコマーシャルでどこにでも行ける車を運転するために

免許取得をオモシロ、可笑しく暗示している。

 

さらにトヨタ社長は自らレーシングスーツを纏い、

FRのスポーツカー、

86(ハチロク)を若者に楽しんでほしいと訴えてもいた。

しかしながらスポーツカーは、

オジサンが楽しいよと教えるものではなく、

若者自らの意思で乗ってみたい

と思うような車であることが大切なような気がする。

スマートホンの利用など情報取得にお金がかかっている。

都内に住んでいれば、

どの地下鉄に乗ったらよいか分からない程

複数の選択肢が用意されている。

駅にはレンタカー会社が必ずあり、

住宅地のちょっとした規模の駐車場には

数台のカーシェア用の車が並んでいる。

派遣など、労総条件の良くない職場での若年労働者が増加している。

給料は上がらないのに、

都内で月3万程度と駐車場料金は下がらない。

 

「若者市場」の掘り起こしも重要だが、

「高齢者市場」「超高齢者市場」に対応した全く新しい視点での車作りや提案の方が

更に重要な気がするのだが・・。

軽微な運動を兼ねた年寄り向けのマニュアル車があってもよいかもしれない。

 

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