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『指導要録』における「趣味」記入

2020-03-31 07:07:07 | Weblog

学校も3月末は企業で言う決算期。

指導要録作成に忙しいシーズンです。

指導要録とは一言で言えば個人カルテ。

それは1年間の成績と活動期録、そして人物講評などから構成されている書類です。

かつての人物評価の記入はかなり自由でした。

生徒の生活面の悪さ性格の悪さなどを自由に記入することで1年間の憂さを教員は晴らすことも出来ていました。

ただ、最近はそれらの文書が閲覧される可能性もあることから人物評価は良いことしか書かれなくなりました。

実態とはかなり異なるのですが。

そのような指導要録ですが、趣味・特技は必ず書枯れています。

必須ではないのですが、事例集にもその記入は欠かせない項目となっています。

そこで、私は気に掛かるのです。

生徒本人の希望で趣味に「マンガ」とした場合には、原簿への記入者である担任が悩むと言うこと。

ある担任は先日、生徒宅に電話を入れて、「マンガ」を「読書」に変えることを促していました。

指導要録に記載される趣味について大学は気にするのだろうか?また、高校の担任の判断においてもハイカルチャーな趣味とポピュラーカルチャーの趣味に分けられていることが気にかかります。

その理由は「生徒のため」「進学に不利にならないように」。

そんな時に読んだのが片岡栄美『趣味の社会学』(青弓社)。

 

「中流階級のように外観にとらわれたり、人の評価を気にする必要はない。むしろ外観やほかからの評価には無関心、無私無欲、自由闊達、純粋でいられるのがブルジョア階級の強みである」

→洋服やバックなどの高級ブランド大好きな人物たちがいるが、彼らはブルジョアを気取った中流階級なのだと納得

 

地本的に専門職、管理職、事務職のホワイトカラーを中心とした層では、「クラッシック音楽コンサート」や「美術展・博物館」「歌舞伎・能・文楽」「華道・茶道・書道」「小説・歴史の本を読む」「パン・菓子作り」といった威信が高い文化活動を消費する者が多い。しかし、同時に事務職種では、「カラオケ」「パチンコ」「スポーツ見聞・女性週刊誌」といった威信が低い活動の経験率も高い。・・むしろ、ブルーカラー層のカラオケやパチンコの経験者率はホワイトカラー層を下回っている。

→元日テレ男性アナの徳光さんは競馬好きで有名。

元皇族の女性が一般人になった場合、趣味は変わらない。

仕事と趣味については興味深い分野です。

さらに、深くまで調べてみようと思います。

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『新型コロナウイルスに翻弄される日々』

2020-03-24 07:07:07 | Weblog

最近、日中は、保護者同伴での買い物を楽しむ子供たちや公園や学区周辺の道路で遊び子どもたちの姿を見ることが多くなってきました。

その光景やそれらの話し声は昭和時代当時のような日中の出来事にも感じられます。

自宅にじっとしていられない子どもたちは、公立小学校の校庭開放を利用して集って遊んでいます。

例えば、月曜日は6年生のみ校庭で遊んで良いとの連絡が各家庭に行くそうです。

すると、当日の校庭はほぼすべての小学6年生が集まってしまうそうです。

なぜならば、子どもたちがグループラインを活用して互いに集うことを誘いあっているからだそうです。

近々、新学期からの学校再開に向けての文部科学省の方針が発表されるようです。

勤務校も政府の方針に従って行動方針を発表すると思われます。

 

さて、大学はいち早く新型コロナウイルス対応について公表しています。

1)入学式の中止と授業開始日の繰り下げ

慶應義塾大学の授業開始は4月30日、明治大学は4月22日、上智大学は4月27日、明治学院大学5月11日との発表がありました。

多くの外国人入学生が4月に来日して14日間の自宅待機。

その後の授業開始時期となりますので4月下旬は適当だと思われます。

知人の勤務する大学は4月30日授業開始で前期12回と授業回数を減らすそうです。

(本来は15回)残りの3回分は課題などで代用するそうです。

 

2)遠隔授業

国際教養大学は春学期のすべての授業を遠隔授業にすると発表しました。

韓国の大学は3月開始。

2週間だけですが、すべての授業はオンラインで実施したようです。

最も困ることは、そのような授業スタイルや授業準備に慣れていない年配の教員だそうです。(すごく同感)

 

3)新型コロナウイルス対策

岐阜大学がウイルス対策を発表しました。

その内容は満員での講義は実施しない、教室収容学生割合を60%に抑える、講義中は30分に1回の換気を行うというものです。

私は思うのですが、出席を取らなければ講義は満席にはならないでしょうし、30分すぎの途中退席を換気も自然に行われると。

 

4)海外研修の実施

梅光学院大学の80人が留学先のマレーシアで隔離生活をしているそうです。

この時期には語学研修などの海外研修旅行を多くの大学や高校が計画していたはずです。

台風などで旅行が実施できない場合には旅行保険が適用されてキャンセル料金はかからないのですが、

新型コロナウイルス関連の旅行中止は旅行代金の半額程度キャンセル料がかかるそうです。

海外旅行中止の場合、全額のキャンセル料を学校がかぶる場合もありますし、半額を旅行予定者に求める学校もあるようです。

キャンセル料も視野に入れながら実施の可否を直前まで悩み、強行実施してしまったのだと思います。

 

5)閉ざされる大学

上智大学の魅力は国際的であることです。

であるのに交換留学生、外国人特別研究生、聴講生など非正規生の受け入れを中止するそうです。

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『イタリアの高校の校長先生のメッセージ』

2020-03-17 07:07:37 | Weblog

イタリアのミラノにあるアレッサンドロ・ヴォルタ高校ドメニコ・スキラーチェ校長が休校中の生徒にあてたメッセージを転載します。

―――――――――――

ヴォルテ高校の皆さんへ

 

“保険局が恐れていたことが現実になった。

ドイツのアラマン人たちがミラノにペストを持ち込んだのだ。

感染はイタリア中に拡大している…”

これはマンゾーニの「いいなづけ」の31章冒頭1630年ミラノを襲ったペストの流行について書かれた一節です。

この啓発的で素晴らしい文章を混乱のさなかにある今ぜひ読んでみることをお勧めします。

この本の中には外国人を危険だと思い込んだり当局の間の激しい衝突

最初の感染源は誰かといういわゆるゼロ患者の捜索

専門家の軽視

感染者狩り

根拠のない噂話

ばかげた治療

必需品を買いあさり

医療危機を招く様子が

描かれています。

ページをめくればこの高校の周辺で皆さんもよく知る道の名前が多く登場しますが

ここが当時もミラノの検疫の中心地であったことは覚えておきましょう。

いずれにせよ

マンゾーニの小説を読んでいるというより今日の新聞を読んでいるような気にさせられます。

親愛なる生徒の皆さん私たちの高校は私たちのリズムと慣習に則って市民の秩序を学ぶ場所です。

私は専門家ではないのでこの強制的な休校という当局の判断を評価することはできません。

ですから

この判断を尊重しその指示を子細に観察しようと思います。

そして皆さんにはこう伝えたい。

冷静さを保ち集団のパニックに巻き込まれないこと。

そして予防策を講じつついつもの生活を続けて下さい。

せっかくの休みですから散歩したり良質な本を読んでください。

体調に問題がないなら家に閉じこもる理由はありません。

スーパーや薬局に駆けつける必要もないのです。

マスクは体調が悪い人たちに必要なものです。

世界のあちこちにあっという間に広がっている

この感染の速度はわれわれの時代の必然的な結果です。

ウイルスを食い止める壁の不存在は今も昔も同じ。

ただその速度が以前は少し遅かっただけなのです。

この手の危機に打ち勝つ際の最大のリスクについてはマンゾーニやボッカッチョが教えてくれています。

それは社会生活や人間関係の荒廃市民生活における蛮行です。

見えない敵に脅かされた時人はその敵があちこちに潜んでいるかのように感じてしまい自分と同じような人々も脅威だと潜在的な敵だと思い込んでしまうそれこそが

危険なのです。

16、17世紀の時と比べて私たちには進歩した現代医学がありそれはさらなる進歩を続けており信頼性もある。

合理的な思考で私たちが持つ貴重な財産である人間性と社会を守っていきましょう。

それができなければ本当にペストが勝利してしまうかもしれません。

では近いうちに

学校でみなさんを待っています。

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春のセンバツ野球開催に反対

2020-03-10 07:07:00 | Weblog

新型コロナウイルスの影響で春の選抜甲子園野球大会が無観客で実施されそうです。

この時期の全国大会の実施の賛否において様々な意見が飛び交っている。

私は無観客であっても実施することには反対です。 

その理由は現在99%の学校が32日から休校になっており

クラブ活動も禁止されているからです。


今春に実施されるほとんどの全国大会が中止されました。 

それは身体接触を伴うラグビー、柔道、ソフトボールに加えて、

直接的な接触を伴わないテニス、バトミントン、少林寺、ダンスなど野球以外の殆どのスポーツです。

全国大会を中止した理由は

全国大会開催場所までの移動において公共交通機関を使う場合があること

宿舎を一人一室ではなく複数名での使用 が考えられること

現在熱が出ていなくても、ウイルスに感染している部員が一堂に会する事は他者に感染するリスクやそれが全国へと伝播する危険性があるからです。 


先日選抜野球大会が中止ではなく、無観客試合になることが発表されました。

その日のニュースには監督とキャプテンの喜びのインタビューが流されていました。 

その映像に違和感をもった視聴者もいたはずです。 

春の選抜に選ばれた野球部は皆で集まって練習してもいいの?

他の野球部は練習さえも禁止されているのに。

学校が休校なのにそもそも練習する事自体が不謹慎なのでは。


どう考えても無観客試合とはいえ、その実施は納得いきません。 

ほとんどの部活は高体連に所属しているので活動禁止。

野球部は高野連だから活動禁止にはならない。

所属団体の違いだけでは説明にならない気がします。 

周知のごとく、春の選抜野球は毎日新聞社主催です。 

もし、無観客で実施するならNHKTBS系列のテレビ放映は中止すべきです。 

放映することで他のスポーツ競技をしている多くの生徒たちを不快にするだけです。 

野球だけ特別扱いされるのは、だれが考えてもおかしなこと。 


再確認です。 

野球は円陣を組んでミーティングをしないのだろうか? 

全国大会参加のために利用する宿舎では、皆が集まって食事をとらないのだろうか? 

利用する宿舎では大浴場を使用して複数名で入浴するのではないか?

世論の動向を見ながら11日に最終決定するとのこと。

実施された場合の高校生たちの不満が予想されます。

そんな時には私は彼らに言うつもりです。

おかしいと思ったら新聞購読をやめて国営放送も見ない事です。

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『新型コロナウイルスと学校休校』

2020-03-03 07:07:40 | Weblog

全国の小中高等学校を休校にするという安倍首相の突然の要請。

子供たちを想っての要請なのか。

支持率回復へのカードなのか。

それともオリンピックが中止されないようにする最善の手立てなのか。

本当の意図はわかりませんが、教育現場が混乱している事だけは紛れもない事実です。

実際に国の要請に応じてほとんどの学校が3月2日から休校になります。
春休みの前倒しに応じて修了式を既に実施した学校もありました。
5月末までに新型コロナウイルスが日本国内で収束しなければ東京オリンピックは実施できないというIOC委員の発言があってからの急な政府の対応ですから、

どうしてもその意図を勘ぐってしまいます。
私の勤務校では予定されていた学年末考査が急遽中止になりました。
テストが無くなり喜ぶ生徒もいましたが、今回の試験に向けて十分な準備をしてきた生徒はがっかりもしていました。

来学期に向けてロッカー内の私物持ち帰りの指示も生徒に出されました。

他校の場合、聞くところによると区立小学校も大慌てだそうです。
今の現状は共働きがおおく、兄弟が少ない世帯がほとんどです。
今回の要請で小学校低学年の生徒も登校が禁止。

自宅でいるようにという指導がなされているそうです。
しかしながら、親は働きにいっていて、しかも家には兄弟もいない。
小学生と言えども低学年の子どもは一人では留守番は出来ないのです。
そこで、小学校としては学校への登校は禁止。

しかしながら学童保育(スマイルスクールと呼ぶ場合もある)には朝から登校しても良いとの指示が出ているそうです。
でもその学童という居場所に対して平常よりも多くの児童数。
それでは通常の教室よりも狭い場所。

濃厚接触感染の危険がどう考えても高まりそうです。
放課後の児童を預かる学童保育の職員は放課後からが勤務時間です。

よって、急な要請に対して朝から働くことができる指導員は少ないのです。
そこで校長の命令で朝から放課後までの時間帯は小学校の先生が子供たちの管理をするそうです。

そうであれば小学校を休校にする必要はないと思ってしまう私です。

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