教員のなり手が不足していることが報道されています。
新規採用者を増やすために、埼玉県では教員免許を持たない社会人も採用試験を受験できるようにするそうです。
採用後の2年間で免許取得という条件はあるようですが、学校のことしかわからない学校現場に社会人が混じることで職場にも良い影響があるのではないかと思われます。
東京都では、大学3年次から教採の一次選考試験の一部を受けることができるようになるそうです。
いわゆる、就活が一般企業と並行して同時期に開始できるとなれば採用試験受験者数は増えるのかもしれません。
さて、果たして教職はブラックな仕事なのでしょうか?
私が思うに、就業時間外仕事に拘束されることが多すぎることは間違いないと思います。
例えば、勤務時間終は8時開始で、給食などの食事指導を含めて8時間労働すると終了は16時です。
しかしながら、実際には16時には退勤できません。
それ以降の仕事が山のようにあるわけですから。
例えば、16時前後に忙しいのは、教室の掃除指導。
さらにご近所からクレームが来ないように通学路の辻々に立っての下校指導。
クラブ活動の顧問としての仕事も加わります。
担任であれば、生徒との個別面談や保護者との面談も授業終了後に設定されるのが常です。
クラブ活動等が終わり、生徒が完全に下校するのが18時。
生徒の下校後から提出物のチェックや確認テストの採点、さらに次の日の教材準備が始まりますから、その終了は当然19時、20時となってしまうのです。
残業手当の代わりに、教職調整手当が給与の4%支給されています。
しかしそれは、微々たる金額です。
仮に40万円の給与としての月の残業代は1万6千円しか支給されないのですから。
仕事をさらにキツイものにしているのは、労働基準監督所からの指導です。
残業こそ問題。
見える残業時間を減らすことをしどうするのが労基署です。
実質の勤務時間を減らすために19時には完全下校するなどが管理職から求められるのです。
当然のことですが、翌日の授業準備は必要です。
よって持ち帰り残業をして自宅で教材研究をしている先生方が多いのは当然なのです。
その解決法はいろいろ考えられますが、まずは早急に部活動の外部委託をすることが必要だと思われます。