芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

全国大会での『学会発表』

2018-10-30 07:07:07 | Weblog

先週末に学会の全国大会がありました。

私は大学所属ではないので、全国各地で開催される学会大会に気軽に参加することができません。

その理由は「出張」扱いにはならず、「有給」をとって大会に出なくてはならないからです。

しかし、今年は東京での開催ということもあり本務校を欠勤して大会に参加し、そこで発表させていただきました。

発表タイトルは『大学広報活動としての「高校訪問」と「大学説明会」の再考』。

内容は大学の教職員が次年度の入試広報活動を行うために高校を訪問する「高校訪問」と次年度の入試情報取得のために高校教諭が大学に出向く「入試説明会」の問題点を指摘させていただきました。

 「高校訪問」は一言で言えば、要らないとの主張をさせていただきました。

高校にとって忙しい時期や時間帯に訪問してくる多くの大学関係者。

特に、いやいや来させられた感満載の大学教員の訪問は、その大学のイメージを下げるだけなので、基本的には要らないことをデータを交えてお話しさせていただきました。

 「入試説明会」は説明会実施日が同一日に集中しすぎるのでその再考が必要というのが私の主張です。

 具体的には首都圏で実施されている「入試説明会」をデータ分析すると、その殆どが5月から6月に実施されています。

 5月の最終週の金曜日と6月の第1週目の金曜日の2日だけでも約30もの大学が入試説明会を実施。

 今年の場合、6月1日(金)にはなんと、14大学もが同一日の同一時間に「入試説明会」を実施。

 高校側にとって同一日に行きたい大学が複数重なるので、行けない状況に陥っている現状をお話ししました。

 実施日が重なる理由は、例年同じ時期にこのイベントを行っているからということが推測されます。

それは偏差値が高いAランク大学から、底辺校(Fランク校)までが協調行動をとっているように横並びで同一日のほぼ同一時間に「入試説明会」を実施している不思議さがあるのです。

それは多くの大学の危機感の欠如の表れだとも言えるかもしれません。

その解決策の私案も会場では披露させていただきました。

あるTok大学のK先生からは、これは興味深い内容なので論文にしてみてはいかがですかというご提案もいただきました。

べんちゃらかもしれませんが、それを真に受けている私。

論文作成にチャレンジしようと思います。

 

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『保護者との懇談会』でのミニ講演

2018-10-23 07:07:07 | Weblog

職場では、保護者との対面において殆ど保護者と生徒に説諭している私。

今週は、それとは異なりPTAクラス理事の保護者との懇談会が実施されました。

その場において保護者から出た質問に返答する時間が約20分間。

私がそれを担当しました。

 

まず返答したのは”Japan e-Portfolio”についてです。

美大の学生などが、自分の作品を写真にとっておいて

就活において学生時代に何をやってきたかを説明するのに便利な教育ポートフォリオ。

大学入試においても、高校生が3年間主体的に何に取り組んできたのかを生徒自身が記録をとり、受験時にそれを役立たせる試みです。

それは文部科学省入学選抜改革事業の一つ。

一点刻みの入試ではなく、受験生を多面的・総合的に評価しようという試みでもあります。

それがビジネスに結びつくと判断したB社が「クラッシー」というクラウドを利用してのデータ管理を高校に積極的に売り込みをかけてもいる商品の一つです。

しかしながら、どのように大学入試に利用されるのか今だに不明な点が多すぎるポートフォリオでもあります。

当日は、「ポートフォリオ」って予防接種ではありませんとの一言で笑いをとった私。

次に、2019年の上智大学が出願において任意提出ながらポートフォリの学びのデータ提出を求めていることを紹介しました。

さらに、「ポートフォリオ」って読書ノートにも通じるので、感想や作品の蓄積は個人の宝になることも付け加えさせていただきました。

 

次に話したのは“SMART”(スマート)という流行り言葉です。

Sはソフィア(上智大学)

Mは明治大学

Aは青山学院大学

Rは立教大学

Tは東京理科大

これらの大学を一括りにして呼ぶことが中学入試で流行ってきているそうです。

ちなみに

MARCH(マーチ)は元旺文社の代田(シロタ)さんが発案。

早慶上理(ソーケイジョウリ)は大学通信社の安田さんの作品だそうです。

それらの大学が「定員厳格化」や「23区の私大定員抑制」の影響で合格者が減少してきているという話をデータを交えてさせていただきました。

その施策の影響から、この3年間で最も合格者を最も減らしているのは早稲田(3749名減)、続くのが明治大学(3693名減)。

結果として都内の著名な大学の難易度が上がっていることも付け加えさせていただきました。

ちなみに、定員を厳格化した大学は学生から納付させる徴収金を年間で10万円もアップさせた大学もあるそうです。

 

その他としては、上位大学は一般受験の方が入りやすいのではないかという私見を述べました。

 

上智大学(英文)の公募では

「英米文学作品を一つ読み、特に印象に残った箇所を取り上げて、その理由を述べなさい。」という4000文字の出願提出課題があることも紹介しました。

それはまるで大学や大学院のゼミで行われるような課題です。

本校の英語科の教員の中でもこの課題を高校生に指導できる教員は殆どいないいことも保護者にお伝えしました。

 

私としては、十分な調べをして十分な準備をして望んだ保護者への話。

自己として満足している次第です。

 

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『消費者行動論』の講義。

2018-10-16 07:07:07 | Weblog

ある都内の大学の先生に頼まれて、祝日に特別講義をしました。

その依頼内容は、文化社会学から見た「消費社会論」を語ること。

記号を中心に語って欲しいとのお願いでした。

 

その時に一コマ90分語れる内容など持ち合わせていない私。

約一か月の準備期間で私なりの周到な準備をしました。

まず取り掛かったのは専門書の読破です。

井上崇通『消費者行動論』同文館出版

青木幸弘『消費者行動の知識』日本経済新聞出版社

嶋浩一郎・松井剛『欲望する「ことば」』集英社新書

阿久津聡・石田茂『ブランド戦略シナリオ』ダイヤモンド社

難波功士『広告で社会学』弘文堂

見田宗介『現代社会の理論』岩波新書

平久保仲人『消費者行動論』ダイヤモンド社

ジャン・ボードリヤール『消費社会の神話と構造』紀伊国屋書店

ソロモン『消費者行動論』丸善書店

以上の本から消費行動論とは何かを理解して講義内容を組み立てました。

 

当日は、講義で話す内容を自宅で1時間確認。

大学の最寄り駅そばの喫茶店で1時間ほど最終確認をして万全な状態で大学に向かいました。

待ち合わせは1週間前に確認した大学の1号館ロビーに12時45分。

しかしながら、定刻から5分、10分経過してもH先生が現れません。

私は心配になってH先生の携帯に何度か電話しても全く応答なし。

そのうちに13時の授業開始の鐘がなってしまいました。

そのまま帰ろうかとも思いましたが、

講義をやりたいという気持ちでいっぱいの私。

最後の手段として、事務所に駆け込み理由を伝えてH先生の授業をされている教室を教えていただきました。

運よく、事務所の上階にある教室にすぐに移動。

その教室のドアを開けるとH先生がマイクを握って講義されていました。

私に気づいたH先生は大慌てです。

H先生言わく、「全く忘れてしまっていた」そうです。

早速、先生からの促しで、講義をしようと思ったのですが・・。

私の持ち込んだコンピュータをプロジェクターが全く認識しないというアクシデントも発生。

講義冒頭から、ボロボロでしたが何とか無事に講義を終えることが出来ました。

講義内容として一番言いたかった内容は商品価値と記号価値(シンボル)です。

例えると、移動手段としての車は、軽自動車でもタクシーでも、

高級外車でも車として移動することにおける意味は同じです。

しかしながら、国産大衆車ではなく高額なベンツを購入すると

その高級品は他者と自分を区別する記号となるということです。

その他として、衣料(洋服)を事例として取り上げました。

それは暑さ寒さを凌ぎ、体を保護するだけの目的であれば、それは使用価値。

高級ブランド服を着て、自分を飾り個性的に見せる場合の洋服は記号価値。

1967年にリカちゃん人形が発売されています。

それはまさに高度経済成長期であり、大量消費社会まっただ中。

当時から着せ替え遊びを子供の頃から始めるゆえに、

女性の方がファッションに興味があるのではないかという私の仮説も講義で伝えた次第です。

「消費者行動論」を他大学でも喜んで講義させていただきます。

いかがでしょうか?

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『個体距離と社会距離の間』

2018-10-09 07:07:07 | Weblog

エドワード・T・ホールがパーソナルスペースについて定義しています。

それは、密接距離、個体距離、社会距離、公共距離。

 

密接距離は赤ちゃんと母親の関係に代表されるように、

肌と肌の接触です。

 

個体距離は握手をしようと思えば、互いの手がむすばれるような距離。

映画のシーンで言えば、ETの指と人間の指が伸ばせば触れ合う距離です。

 

社会距離は手を伸ばしても握手が出来ないような距離。

それは販売員と客との距離と考えると判りやすそうです。

 

公共距離は社会距離よりも離れた距離です。

大人数の大衆に対する講演者と聴衆の距離をイメージすると判りやすいかもしれません。

 

さて、私が最近気になるのは個体距離と社会距離の感覚の取違いです。

一方の生徒は身体接触もありえると捉えているのに

もう一方の生徒は、触れられることは不快にとらえる高校生の男子生徒。

犬のじゃれ合いを想像してみてください。

本気だけど、ケガはさせないようなじゃれ合いによる遊びです。

 

私の職場でも同じようなじゃれ合いを高校生放課後などにしています。

犬のじゃれ合いと異なるのは

そのじゃれ合いを通じて、実際に問題がおこっているということです。

一方は取っ組みあいをしながら、ネッグロック。

首を軽くロックして、プロレス遊びを楽しんでいるのです。

しかしながら、もう一方は止めてくれ、イヤだと言えなくて我慢。

心の内とは対照的に相手に笑顔を見せながら、

相手に合わせての取っ組み合いをするのです。

やられている方は、相手に合わせて過ごす日常に疲れてしまいます。

結果として学校に来られなくなってしまう生徒がいます。

SNSに過激な書き込みをしてストレスを発散。

その書き込みが原因で問題が発生することも出てきます。

問題が大きくなり親がクレームを学校に言ってきたり、過激な学外の友人が問題解決に顔を出したりして、さらに事が大きくなってしまうこともあるようです。

問題が大きくなり、それを解決するのが私の仕事。

その解決の仕方は簡単にはいきませんが、

原因は明らかなのです。

それは、自分たちの仲間を個体距離の仲間であると感じている生徒と、

個体ではなく社会距離であると感じている生徒との交わりによる距離感の祖語。

それらをどのように解決したらよいかを悩む日々です。

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『TGG(Tokyo Global Gateway)』引率

2018-10-02 07:07:07 | Weblog

 先日、お台場の東京テレポート駅側のTGGに行って来ました。

その施設は、大江戸温泉物語の目の前にあるビル内の2階と3階にありました。

TGGとは東京のお台場にできた小学生から高校生までが学ぶ英語学習スペースです。

福島県に神田外語がやっているブリティッシュヒルズという英語村があります。

TGGはそのブリティッシュヒルズ+キッザニアという職業体験施設を兼ね備えたような英語学習施設です。

 

料金は都内生の場合、半日で一人2400円。

都外生は3500円。

この料金の違いからも、東京都がこの施設に出資していることがわかります。

TGGには学研、市進、博報堂など5社が出資。

建物は東京都が用意して、運用は学研や市進が行なっているようです。

ビルの2階と3階が学習ゾーンです。

私たちの団体はプログラム1と2を事前に選択しました。

8名の生徒に1人のイングリッシュスピーカー。

プログラム1では理想の街を紹介するグループワークでした。

プログラム2ではアトラクション。

飛行機の機内を模した教室で、ANNから寄贈された飛行機の椅子に座り、

機内で発せられるようなシチュエイションカードが配布されて、それに則っての発話練習がされていました。

その他のアトラクションはレストランを模したスペースで店員と客とのやり取りなども英語でなされていました。

私たちの団体は、当日は行きませんでしたが、ホテル、旅行会社、薬局、病院などの本物そっくりの“場“が用意されて、実践的な英会話学習が行えるようになっていました。

 

まさに私たちの時代には考えられないような学習施設です。

館内には140名ものイングリッシュスピーカーがいるのです。

わずか、半日、わずか1日の実践的な英語学習で英語ができるようになるとは思えませんが、生徒たちとの会話練習において、褒めまくる先生たちに英語の面白さを動機付けられる可能性はあると思います。

特に、地方の学校が東京に修学旅行にくる際に、

お台場での英語学習も旅行行程に入れることで遊びと学びとして記憶に残る修学旅行になるかもしれません。

 

当日、一つ面白いことがありました。

それは、私の勤務校の生徒はセブ島での英語学習プログラムに参加しています。

夏休み中2週間のセブ島での英語学習前に、オンラインを利用して渡航前に数回、現地の先生方とのマンツーマンレッスンを受けた生徒たち。

その生徒たちは現地の先生とはネットを通じて既に顔見知り。

現地での有意義な2週間の英語学習をしたようです。

そこで、驚きなのですが、

な、なんとセブ島にいた先生たちの7名がTGGの先生として眼前に現れたのです。

生徒は意外な場所での再会にびっくり。

その理由は現地校と本校との間で、セブ島留学斡旋をしているのが学研。

その学研はTGGの運用に携わっているということもあり、セブ校から7名の先生を招聘したそうです。

一般にも、近い将来には講座を開校するそうです。

お台場留学してみませんか?

 

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