芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

「MAKIDAI」

2009-10-28 11:24:50 | Weblog
 初めて、女装研究家の方にあった。
彼/彼女は三橋順子さんだ。
三橋さんについては、
杉並区立和田中の藤原元校長の著書『よのなか』で出てきていたので存じてはいた。
1964年、東京オリンピック実施の際に、
東京の路上から売春婦が一掃された東京浄化運動などの話はとても興味深いものだった。
三橋さんは、派手なメークと派手な衣装に身を包んだ大学の先生風のおばさんに見える。
同席した純粋なアイドル研究家の武田くんは、昨日まで彼を女性だと思っていた。
武田くんがだまされ易いのか?または三橋さんの化け方が上手いのか?
その判断は読者の皆さんに任せるとしよう。
確かに街中で見かける老人も年を重ねれば重ねるほど、
お爺さんなのか?お婆さんなのか?わからない。
その場合は、「芝刈りに行くのか?川へ洗濯にいくのか?」尋ねるしかないのである。

昨日は、最新の広告・広報事情について学ぶことができた。
私は業界人でも、大学の研究者でもないので
平日実施のために殆どそのような学習会には出席できない。
しかし、昨日はたまたま研究日であり、自由に学べる日を利用して参加。
ネットの専門家であれば、
知っていて当然の内容だろうが私にとっては新鮮なネタが多かった。

例えば、情報の大爆発。
1995年から日本に本格的にインターネットが普及した。
2005年までの10年間で何と受信可能情報量は410倍になっていると言う。
その殆ど(99.7%)がインターネットの情報量の増加だそうだ。
それに対して1995年から2005年までの消費情報量は13倍。
13/410。格差は31倍にも達する。
一言で言えば、すごく増加した情報量を消化できないということだ。

広告費の推移を確認してみよう。

      2005   2006   2007   2008

テレビ  20,411 20,161 19,981 19,092

新聞   10,377 9,986   9,462  8,276

雑誌   4,842   4,777   4,585  4,078

ラジオ   1,788   1,744   1,671   1,549

インターネット 3,777   4,826  6,003   6,983

ついに新聞広告をインターネット広告が抜き去る日が近づいている。
また、電通の予測によりとテレビは2017年、
新聞は2018年に売り上げが半減するそうだ。

コスマジ探偵MAKIDAIというコーセーの伸びるマスカラの宣伝を主体としたテレビ番組。
テレビのコマーシャルは勿論、
番組終了後もネットでアナザーストーリーを見るこことができる。
メディアを換えて、そこでも視聴者に商品を刷り込むことが可能だ。

日本マクドナルドの一ヶ月の来店客は1億人だそうだ。
3ヶ月間、来店しない客をマクドでは新規顧客と呼んでいるそうだ。
陣内孝則監督による「スマイル」と言う映画は、
フジテレビとマクドナルド合作だ。
確かに、マクドのスマイルをタイトルにしていると妙に関心してしまった。

広告屋さんは、とにかく様々なメディアを使って仕掛けを作って来る。
そして業界人は英語がとっても好きだ。
しかも、業界という内側で通用する省略した言葉が大好きだ。
BTL(Below The Line)メディア
ECRM
OOH街メディア

専門用語はわからないこともあったが、とても勉強になった一日だった。
猪狩tにも久々にご挨拶させていただいた。

コメント (1)
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「好きだった!」

2009-10-20 10:00:00 | Weblog
こんなタイトルにすると○さんに「アクセスカウント稼ぎ」と注意されそうだ。
今週末に神戸親和女子大学の加藤さんが現風研で発表する。
10月以降の殆どの土日が入試説明会の為に休日勤務が続く私だが、
加藤さんの発表日は偶然何も予定が入っていない。
参加するつもりである。
前回は、発表者として聴衆の皆さんにご馳走になってしまったので、
今回は聴衆として参加して、お金を払って夜の部会にも参加する予定だ。

そんな研究会で出会った明治大学の市川tの書かれた
『人気者の社会心理史』を購入して読ませて頂いた。
読後、まず感じたことは、「論文作成にはこういう手法もある」んだと言う感心だ。
週刊、月刊、女性、芸能、様々な雑誌記事をくまなく調査されている。
大宅壮一文庫を利用して、
莫大なデータを参考に論文を書かれたことが伝わってきた。

吉永小百合の「まじめさ」は、50年代的な戦後民主主義精神の具現化
山口百恵の「ホンネ志向」は従来のアイドル像に対する<反抗>
松田聖子の「タテマエ志向」は、絶対的価値基準を喪失した<シラケ>状況の産物だそうだ。
・・「{聖子は}男の『飲む、打つ、買う』を逆転させた・・」

学生時代、友人のアパートには聖子ちゃんカットの
松田聖子の大きなパネルが鎮座していた。
そのパネルの女の子の可愛さに心ひかれ、
友人に頼み込んでパネルを自宅に持ち帰ったことが思い出される。
本を読みながらも、歌詞が書かれている箇所では鼻歌を歌ってしまう私。

♪あー私の恋は
南の風に乗って走るわ
あー青い風切って
走れあの島へ 

これは1980年にヒットした「青い珊瑚礁」だ。
ここで本日のタイトルの「好きだった」をご理解いただけたでしょうか?
そう、好きだったのは紛れもなく、「松田聖子」である。

小倉千加子さんが松田聖子の世界を分析している。
<風のある風景>
<色彩の氾濫>
<どこにもない場所>
<気の弱い彼>
<ママへの裏切り>
これらはまさに少女マンガの世界である。
偶像としての聖子を蒲池さんが演じ、
それを承知で聴衆も受け入れていたのであろうか?
1983年開園のディズニーランドにも関係するかもしれない。
60年代の小百合、
70年代の百恵、
80年代の聖子に匹敵するようなアイドルがなかなか出てこない。
アイドル音痴な私が思うに強いてあげれば
80年代はオニャンコクラブ
90年代はモーニング娘。
00年代はAKB48
といった人盛りアイドルが中心なのではないか。
グループで売っておいて、個人の魅力を認知してもらった後はソロデビュー。
ジャニーズの戦略でもあり、宝塚歌劇団の戦略にも似ている。
アイドルの再生産、再利用が行なわれているようにも考えられる。
手の届かないブラウン管の向こうにいたアイドルの人気が徐々に下降。
替わって身近なアイドルが出現してきている。
秋葉原のメイドカフェで癒しを満喫、
その後は、ドンキホーテ8階のAKBのコンサートに向かうのかもしれない。

*いずれにしても、忙しながらも小さな楽しさを感じている私である。



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「こまっちゃんとマチダさん」

2009-10-14 00:00:01 | Weblog
 高校を卒業してから30年。
節目を口実に、同窓会を行うという連絡が「こまっちゃん」より入った。
12月30日実施。
年も迫った日時設定は、
生まれ故郷を捨てた我々が参加しやすいような日時設定だ。
幹事の「コマッチャン」には感謝の言葉もない。
「コマッチャン」とは同じ保育園、同じ小学校、同じ中学校、そして同じ高校出身。
本名が小松だけに、彼の高校時代のあだ名は「ブル」。
コマツのブルドーザーからとったものだ。
小学生の頃は、ともに地域のスポーツ少年団に入りソフトボールをしていた。
運動神経の鈍い私は、
ヒットを打ったにも関わらず三塁ベースに直接駆け込むほどの野球音痴。
中学以降は、二人ともなぜか剣道部に入部。
理由は定かではないが
友だちが入部したから自分も入ったのかもしれない。
あるいは赤胴鈴の介というTVマンガの影響で剣道を始めたのかもしれない。
いずれにしても
私の子供時代からのダメさを最も知り尽くしている人物である。
私もいっぷうかわった教師であると言われているが、
彼も私以上にかわった教師であるに違いない。
大学卒業後、「コマッチャン」は銀行員として地元で働いていた。
働きながら、大学の通信教育で学び小学校の教員免許を取得。
小学校の現場で働き始めた頃は、
お札を数える「札勘(さつかん)」の得意な教員としてデビューした話は鮮明だった。
コマッチャン以外にも、
「フテツ」、「ジー」、「ショウネン」等、
あだ名で呼び合っていた当時の仲間と会う日が今から楽しみである。

在学中、そして今に至るまで級友の仲が良いのは
清商時代の担任の先生の影響大だ。
クラスの全員が大学進学。
学卒後に東京に留まった私はクラスメートが
どんな仕事についているのかわからないが、
私が知っているだけで教員となった者が4名も、5名もいるのは
担任の「マチダ」先生の影響かもしれない。
「マチダ」先生は、とにかくユニークだった。
お酒を飲みすぎ、手が震えると持ったチョークを振るわせながら
「おかしいな?」「おかしいな?」とぶつぶつ小言で言いながら
「今日は自習にしよう」と私たちにすまなそうに照れながら言っていた。

顔中、傷だらけで教室に現われ私たちを驚かせた「マチダ先生」。
その理由が飲みすぎて自転車に乗って帰宅途中に顔から転倒。
「ころんじまった」と顔を赤らげていた。

高校1年の時に"chemical"の意味がわからなかった私。
「イハラケミカル、知ってるラー」
と先生に言われたあの時の記憶とその単語はいまだに鮮明だ。

そんな「マチダ」先生は箱根駅伝に出場している。
早稲田大学時代には競走部に所属していたそうだ。
でも彼は早稲田出身であることも
箱根を走ったことも自慢しなかった。

箱根について我々から質問をされても
先で待っている奴がいるから、
「しょうがないじゃん」
「しかたんなく走っていた」と静岡弁で答えていた。
まさに「好い加減」な先生だった。
きっと同窓会では、マチダさんの話でも盛り上がることは間違いない。
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介護送迎用自転車

2009-10-06 11:19:56 | Weblog
日本では毎日100人もの人々が自殺している。
特に日本やロシアの自殺者が多いようだ。
先進国の中では日本は突出している。
しかも女性よりも男性が多いようである。
年代分布は30歳代から60歳代までが多くなっている。
警察庁発表のデータによると自殺理由は、
健康や家庭の問題が70%。
その多くは鬱病などの精神疾患が原因であるとも推定されている。
日本の場合は、「自死」は
「切腹」の文化とも結びついているという指摘もあるが
その真意は定かではない。
上記は、ウエブサイト上の資料と
碑文谷創さんの『「お葬式」はなぜするの?』を参考にしたデータだ。

私自身の「デス・エデュケーション」(死の教育)
への興味から読んだ本を紹介したい。
それは鷲田清一さんの『死なないでいる理由』だ。
その中から印象に残ったことは自立だ。
鷲田さんの言う「自立」とは、
「嫌いでもつきあう、もめても話しあって解決する、そんななじみのないひとともうまくやってゆけるよう、じぶんを鍛えておかなければならない」こと。
よって「自立支援」とは、
「他人に細々と助けてもらいながら、その助けてくれるひとを歓ばせて歓ぶことができる」関係である。
自立支援を謳う福祉施設で働く人たちには、本当に頭がさがる。
老人介護施設で働くということは
感情労働に従事する仕事の中でもキツイ仕事だと思う。
感情労働に従事する職務には2つのリスクがあるらしい。
1)仕事に自分を同一化しすぎて燃え尽き、感情麻痺に陥る
2)仕事としての演技を偽りのものとしてとらえ自己否定の感情に苦しむ
接客、医療、看護、カウンセリング、そして教育。
特にそれらの仕事に従事している人にとっては当てはまる話なのではないだろうか。

さて
義母は、週の半分をデイサービスに通いだした。
幼稚園のバスのような、しかし小さな軽自動車が
家の前まで向かえと送りのためにやってくる。
その光景は、まさに園バスだ。
先日も送りの車が到着してもなかなか誰も下車しないことがあった。
その理由はまだ、
自宅に帰りたくないとダダをこねている老人の男性がいたからだそうだ。
どうでもよいことだが、
その老人は元1部上場企業の役員だったそうだ。
ご自分でもそれに誇りをもっているためか常に命令口調である。
もちろん家に帰りたくないと言うことも命令口調でダダをこねている。
デイサービスの利用時間は9時から16時。
延長保育ならぬ、延長介護も可能だ。
しかし、その場合は園バスの利用ができない。
よって自分で迎えにいくことになっている。
ママチャリは、専用自転車であれば3人乗車も可能だ。
ハンドル部分と荷台部分に
二人の子どもが乗車している姿はよくみる光景だ。
しかし、今のところ介護老人との二人乗りは見たこともない。
冗談ではなく、需要はあるのではないか。
21時までの延長介護が可能だが、
迎えのバスは利用できない。
ほんの数百メートル。
でもその距離は長すぎる。
田舎のように一人一台の車を都会では所持していない。
よって自家用車がない場合は、毎回タクシー利用だ。
共働き夫婦の子育てと同様の問題が介護にも見て取れるのである。
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