芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

「ハムハサム二ダ」(韓国のサンドイッチ)

2010-06-29 10:36:50 | Weblog
 それ自体はたいしたことでなくても、
ある時期に多くのことが重なってしまうことは多い。
ここ数日は、まさにそのような状況であった。

先週末は、久しぶりに土曜日の午後の仕事がなかったので
明治大学で実施された現風研に久しぶりに参加させていただいた。
一級建築士であり、事務所社長、
さらに実践女子大で教鞭をとりながら名古屋大学大学院で現在でも研究を続けられている神野さんの発表だった。
具体的には、地域に繋がりを求める勤労男性たちの話。
私が特に印象に残っているのは、
居住地区の小学校を基点として活動している「おやじの会」についてだった。
東京においては、郊外においては殆どそのような会はなく、
杉並区や世田谷区に集中しているとの話。
都心部に通勤しやすい地区であり、
時間的な余裕が生まれるから
それらの地区におやじの会が多いのではないかとの指摘だった。
私が想像するには、
団塊世代の中でもある一定の収入のある知的なサラリーマンたちがそれらの地区に居住した影響が残っているのではないかとも思えた。

また、昨日は月に一回夜間(7時から9時)に実施されている
学会の研究分科会に参加させていただいた。
そこでは大学広報の現場の声を聞くことができた。
非常にうまくいっている広報の事例だった。
これぞ、まさに「ザ・広報」というものだ。
一つ反省しているのは質問をしなかったことだ。
できれば、失敗談を聞きたかった。
さらに、「広報」と「入試広報」との横の関係について聞けばよかったと後悔している。

以上のような慌しさゆえにあまり本を読むこともできなかった。
以下に記するのはT先生から紹介していただいた米原万理『ガセネッタ&シモネッタ』で印象に残っていることである。

○ 老人ホームの名前・・「アルツハイム」
○ サンドイッチのことを韓国語で「ハムハサムニダ」
米原さんはロシア語の同時通訳者である。
ここでは、日本文化についてもふれている。
「日本文化においては自己と自己の近親者に関する表現においては限りなく自己卑下に近い謙譲の美徳路線を堅持することが求められている」と米原さんは言っています。
「愚妻」、「豚児」、「ふつつかな娘」を直訳すると
「愚妻」は「my stupid wife」
「豚児」は「my piglike son」
「ふつつかな娘」は「my very underperfect daughter」
「字句ではなく、意味を訳す」ことの大切さが書かれていた。
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「イルカとフリッパー」

2010-06-22 11:03:15 | Weblog
 今は昔。子供の頃。
イルカと大根の煮付けを夕食として食していた。
ほぼ同時期(1970年代)に私はテレビで「わんぱくフリッパー」を観るのを楽しみにしていた。
その番組では、人間でなく白いイルカが主人公として大活躍していた。
我が家の食卓に出されるイルカは白ではなく黒。
イルカは白だと思い込んでいた私は、
おかずとなった黒いイルカを見て
イルカは白色だけでないことを始めて知った。
イルカの黒い皮は厚く、とても硬い。
それは、ゴムのような食感で食べられたものではない。
実の部分は、赤身と脂身がはっきりと境界から二つに分かれている。
すきな料理でもなかったが、
あの食感は今でも忘れられない。
イルカを食べた、あるいは食べるというと
我が家が、特殊な家庭だと思われるかもしれない。
しかしながら、
私の生まれ故郷ではイルカを食べることは一般的であったようだ。
(辞典やインターネットにもそのような記載がある。)
現在でも、魚市場にいくと「イルカのタレ」が販売されている。
ビーフジャーキーと同じような天日干しされたイルカの味付き肉だ。
イカのスルメ(スルは縁起が悪いのでアタリメかな)のように、
炙って、醤油、マヨネーズ、七味などを添えて酒の肴として食べられている。

今日、イルカについて書いた理由は
昨日の報道で日本のイルカ漁の残酷さを取り上げたドキュメンタリー『ザ・コーヴ』(The Cove)の上映が7月3日から東京などの6館で上映されることが決まったという報道がなされたからだ。

先週、JUWAT研究室に向かう前にブロードキャスターである「ピーター・バラカン」さんの講義を拝聴した。
講義の中で、取り上げられていた映画が正に『ザ・コーヴ』だった。
明治大学という大学内での上映も突然中止になってしまったことを嘆かれていた。
日本は民主主義国家のはずなのに。
映画の上映すら、右翼の抗議行動の為に中止にせざるをえない。
映画の内容についての是非は、
観客が見終わった後に判断するべきだとの言葉がとても印象的だった。
妨害行動を恐れて、まだ上映館は公開されていないが
7月に入ったら久しぶりに映画館に足を運んでみようと思っている。

その他、彼が講義で取り上げていた
ランキン・タクシー(Rankin Taxi)の
信ずるものは
も私にとっては始めて聴くジャパニーズレゲエ。
・・千代田区の真ん中をセントラルパークに・・等の歌詞は、
世の中に対しての疑問を呈することなどはすごく新鮮だった。

ピーターバラカンさんの講演は、
大学生以外の一般市民にも開放されたものだったにも関わらず学生の少なさがやけに目立った。
講演を聴けたありがたさとともに現役大学生に対しての物足りなさも感じてしまった。
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「ワールドカップとワイドショー」

2010-06-15 10:42:58 | Weblog
サッカーのワールドカップ期間中だ。
昨夜も日本対カメルーンの試合を1時までテレビ観戦。
11時には床につく私にとっては少々寝不足な今日が始まった。
一次リーグで3戦全敗するのではないかという予測が占めていた。
メディアも加熱する報道をしてこなかった。
多分、南アフリカという日本から離れた場所なので
最低限の人員での取材陣を送り込むことしかできなかったのであろう。

おおかたの予想に反して、日本の勝利。
今朝の民放各局のワイドショーは、
最も旬なネタであり、報道したい。
しかし、その素材がないことを露呈していた。

テープであれば、すき切れんばかりに
何度も、何度も繰り返される本田選手の得点シーン。で話を続けていた。
それをネタに松木・名波・中山・・などかつてのプレーヤーたちが
長々と解説をしていた。

日本国内の殆どの人は、深夜にテレビ観戦を楽しんでいたと思うのだが、
それでは、いい「画」にならない。
そこでワイドショーにお決まりの手法が使われる。
街頭テレビからの延長のように
まずは、みんなが集まって応援する場所を映し出すことだ。
スポーツバー、スポーツカフェ、スポーツパブ。
観るスポーツであり、飲むスポーツ?
ナカタドットネットカフェで応援に興じるファンが映し出されていた。
さらに、○○選手の地元では同級生たちが集まって応援という映像。
○○選手の家族のお祝いコメントも定番として番組に入れ込まれている。
さらにカメルーンの映像も。
カメルーンと言えば、中津江村。
それしかカメルーンについてのイメージが沸いてこない。
日韓ワールドカップの際のキャンプ地となった村、「中津江村」。
テレビのニュースを作り出すために集められたとしか思えない村民が
地元体育館でカメルーンを応援する姿も放映されていた。

朝のワイドショーでは現地からの生中継はなく、
現地にいるレポーターと
電話がつながっているという声のみの伝達がやけに気になった。

勝った喜びで今後の2試合に向けての報道は、過熱することが予想される。
サッカーの放映を見ていて、解説者のうるささ、
あまりにも日本に肩入れした報道がやけに気にかかる。
私の興味は、今回活躍した日本選手のMF松井(グルノーブル)、本田(モスクワだ。
彼らが日本を離れることで何を学んだのか?
Jリーグとの違いを語って欲しいと思う。
メジャーリーグで活躍する日本人選手については、
ウィークリーニュースなどで取り上げられている。
サッカー選手の場合は、
イタリアに渡った中田の時ほど海外移籍選手たちの近況を
スポーツニュースには取り上げていない。
ぜひとも何らかの特番で海外移籍した選手たちのドキュメンタリーを見てみたい。
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「ペットの死」

2010-06-08 10:10:00 | Weblog
最近、何度か話題に取り上げている
渡辺潤監修『コミュニケーション・スタディーズ』世界思想社
に拙筆させていただいた「病と死」の章。
そこでは家族同然に生活を共にしてきたペットが死んだ場合、
その飼い主にとっては、
ペットは何物にも代えがたい。
大切な人にも等しく、
そして愛おしい人(もの)でもある。
しかしながら、命の尽きた動物(ペット)は、
行政上は「生ごみ」扱いである。
腐った刺身や賞味期限を過ぎた生肉と同じだ。
愛するペットの飼い主にとっては、
そのような区分けや扱いはとても耐えられないに違いない。
そんなことを考えながら、
先週おこった、ある事件がとても気になった。

 3日午後7時半ごろ、大分県別府市上人ケ浜町の市上人ケ浜公園に、小さなくぎを差し込んだペット用の肉の燻製が捨てられているとの通報があった。市内の女性(29)が飼っている雄のミニチュアダックスフントがこの燻製を食べたことが判明。レントゲン検査で腹部に十数本のくぎが見つかり、犬は動物病院で手術を受けた。県警別府署は、ペットを狙った悪質ないたずらとして、器物損壊容疑で捜査している。

私が気になったのは、
全国ニュースにあがってくるような事件そのものの珍しさでもなく、
可哀想な犬でもなく(犬嫌いなので)、
手作りの釘入りの美味しそうな燻製の餌でもない。
それは、「器物破損」という表現だ。
死んでしまったペットは生ごみ扱いであり、
生きているペットは物扱いであることを再確認した事件だった。

下に今週読んだ本『広告のクロノロジー』で印象に残ったことを記してみたい。

一緒なら、きっと、うまく行くさ。
生きるが勝ちだよ、だいじょうぶさ。
明日は今日より、ちょっといい。と思って寝ましょう。
なーんだ、探していたのは、自分だった。
あなたの人間は、大丈夫ですか?
一、 大きく味わう、小さな楽しみ。
自分の考えは、どーなんだろう?
そんな時、あなたが電話できる人。
仲畑貴志『セゾンの活動』リブロポート、1991年


・西洋化 (Westernization)
・西酔う化(Westoxification)
  Westoxificationn. the financial, cultural, or military reliance on the West by non-Western societies.

☆ 企業イメージ
・本田さん=若くてかっこいい
・松下さん=暖かくて面白い
・ソニーさん=個性的でステキ
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「オフ会」と「お深い」

2010-06-01 11:23:43 | Weblog
同じ通勤の道をほぼ定刻に往復し、
時間の殆どを仕事に費やしていると
休日に出かけたい気分もおこらなくなったり、
パソコンと体面する時間が多くなったり、
買い物は、いつも行っている行きつけの店になりがちだ。
そのようなことを繰り返していると時間の過ぎるのを早くも感じる。

そして自分の世界が、ますます狭い“圏”になっていくことも感じるのである。
その狭い「圏」ではどうしても「圏」内にとどまった活動になったり、
人間関係も限定されがちである。
ますます閉じた「圏」になっていくことも時に感じている。

今までに行ったことのない場所にいくと、
なぜか新鮮な気分になる。
今までに会ったことのない人に会うと、
見聞を広めることができる気がする場合もある。
そんな気持ちから、
所属している○○学会のとある研究部のメンバーになることにした。
昨日は、その研究部会の初会合。

1995年以降に爆発的にインターネットが日本中に拡がった。
それ以前には、
パソコン通信がありフォーラムという場で
通信を通して意見交換を行なうことができた。
それらのパソコン通信仲間が、
実際に体面で会おうということで「オフ会」が開かれてもいた。
私自身は、
フーラムを覗き込むことはあっても実際に「オフ会」に参加したことはない。
そんな覗き込みを好むような私にとって
見知らぬ人に会うことは、
まさに初体験となる「オフ会」だった。
メンバーの半数は、大学の先生。
お茶の水女子、豊橋創造、公立はこだて未来、江戸川・・。
私の主専攻とはまったく違う専門分野の専門家ばかりだった。
私はその研究部会で、
カレーライスの福神漬けや「らっきょう」でもかまわないと思っている。
カレーライスを引き立てる。
そんな役割を演じてみたい。
あるいはカレーライスではなく、
ライスカレーであると主張してみたい。
研究部会では、情報の発信ばかりが議論の対象になるが、
私の興味は、どちらかと言えば情報の受け手だ。
物おじすることなく、発言したいと思っている。
毎月一回おこなわれる研究会がどう進んでいくのかわからないが
「オフ会」であり、「お深い」内容の会合になればと思っている。
とりあえず、今日のJUWATゼミ発表もがんばるつもりである。
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