先日、不動産屋さんとお話する機会がありました。
私がかつて、住んでいたのは埼玉県の郊外にあるマンションと一戸建てからなる住宅団地でした。
東京で言えば、多摩ニュータウンのような場所。
不動産屋さんの話では、町が開拓され、都内から新住民が多く移り住んできたそうです。
そんな住民たちの特長は親と同居していないということ。
当時は30歳~40歳の大人と子供たちが目立つ町でした。
あれから、30年が経過しました。
当時の30歳~40歳の大人たちは既にリタイア。
60歳~70歳になりました。
日中、町で見かけるのは当然ながら、「おじいさん」、「おばあさん」だけです。
団地内の一戸建て住宅購入者の当時の住民の職業は、
都内の大手企業勤務者が多かったそうです。
確かに言われてみれば我が家の隣は、三菱重工。
同団地内の子どもの同級生は富士通。
公務員の方も多く住まわれていました。
もちろん、私は除いてですが。
新住民の子供たちは地元の小さな頃から進学塾に通塾。
県内の進学校に進学し、都内の大学に入学。
卒業後は大手企業に勤めて都心部にマンションを購入されているそうです。
最近の傾向として、埼玉の校外にある中古一戸建て住宅購入希望者の傾向は市内の地元密着企業に勤務する若い夫婦が中心。
その理由は、手に入れやすい価格。
駅から徒歩5分、60坪の土地に建つ戸建て住宅。
30年前の販売価格から半額に下落しています。
ローンを組んでアパートを借りるよりも、中古住宅を購入したほうがリーズナブル。
公園が多く、小学校も近く、幹線道路からは離れている閑静な住宅街。
子育てにとっての住環境は素晴らしいと思います。
ただし、ジジババが多い以外は。
あと、10~20年たったらどうなるのでしょうか?
それほど、中古住宅購入を希望する若夫婦は多くはないかもしれません。
同様に、人生の30年間払い続けたローンの苦しみの後に残った我が家。
住み慣れた家や街を年取ってから引っ越すことを希望されない住民も多そうです。
築50年の4LDKの戸建てには独居老人ばかりの町になる可能性だいです。
悲観的なことばかり述べましたが、良いこともありそうです。
老人で溢れかえった街にあるスーパーで販売されている品々は老人対象の品。
老人宅にはペットが飼われているようです。
町には動物病院が数件、開院されていました。
老人が多いゆえに、老人たちにとって刺激にある町。
老人にとっては住みやすい町であるかもしれません。
かつての我が家に引っ越そうか、それとも処分しようか、現在試案中です。