先日、新人歓迎のパーティーから帰宅すると家には誰もいませんでした。
メールをチェックすると、孫が産まれそうとのこと。
急きょ徒歩で昭和大学病院に向かいました。
23時15分、無事に赤ちゃん誕生。
それから、1時間ほど後に私を含めた両祖父母も孫との対面が可能になりました。
生れたてホヤホヤの2800グラムの新生児。
大きさはわが家のトイプードの小型犬よりも小さな体。
採血?のために足裏に注射針をさされると全身で嫌がっている姿も見られました。
小さな手を開いたり閉じたりの繰り返し。
それはまるでセルフリハビリをしているようです。
口を大きく開けたり閉じたり、そして定期的にあくびをしたりと。
これも、これから母乳を吸う準備をしているような口の動きなのでしょう。
暫くすると、助産婦さんが赤ちゃんに「おくるみ」を巻くと赤ん坊は静かになりました。
母体にいる時を思い出したかのように。
天板から体温程度の暖気が下りてくる寝台に置かれると心地よさそうに眠りにつきました。
(生後2日目)
昭和大学病院では新生児面会時間が決まっています。
わが家の子どもたちがお世話になってから約30年が経過していますが、面談のやり方は同じです。
見舞いや面会の来訪者が来るたびに起されないので、それはとても良いシステム。
面会時間は11時~12時、16時~17時、19時~20時。
面会方式は窓越しからの見学。
それは水族館での見学の様に大きなガラス越しにベビーベッドに眠る新生児を見るスタイルです。
昨日は、ガラスの向こうにはなんと25人もの新生児がいました。
少子化を感じない新生児の数の多さですが、それは品川区内の総合病院で出産可能な病院は3つしかないからかもしれません。
移動可能なベビーベッドには母親の名前が書かれていますので、面会者はお目当ての子どもを探すのです。
お目当てのあかちゃんが見つかると殆どの見学者が携帯電話で写真撮影を試みていました。
なん十分かの面会時間の中で何名かが泣き出し、泣き疲れると眠ることを繰り返していました。
昨夜は平日の夜間の面談時間だったので、面談者の数は少なく限られていました。
私たちが孫を見ていると、ガラス窓内の病室にいた看護師さんが最も見やすい場所に孫を移動してくれました。
それは、まるで整然と並べられた買い物カートの並べ替えのようでもありました。
16時からの面談は大混雑だったそうです。
土、日曜日にはさらに多くの見舞いや面談者が来ることが予想されますので毎日平日の夜間に行くことにしました。
健康保険組合からの補助金や祝い金はでるそうですが、入院代金65万円。
国家として少子化対策をしていますが、お金がないと出産もなかなかできないようです。