この本は「2025年、私たちはどんなふうに働いているだろうか?」という働き方の未来について2012年に書かれた書籍です。
以下には、この本を読んで印象に残ったと箇所を書き留めました。
それぞれの項目について、皆さんはどのように考えられますか?
・アメリカの夫婦の離婚率は、1950年には26%だったのが、1980年には48%に上昇している。
・イタリアでは、女性の25%に出産経験がなく、25%が子どもを一人しか出産していない。
試算によると、イタリアが現役世代と年金受給世代の人口比を現在の水準に保つためには、年金支給開始年齢を77歳まで引き上げるか、毎年220万人の移民を受けいれるしかない。
・私たちは誰でも、自分らしく、他人に干渉されずに生きたいと思うが、その反面で、コミュニティに加わることにより活力を補給したいと思っている。
→少子高齢化現象の具体例であり、さかんに言われるコミュニティーと個人の関係かと思われます。
・カエルはお湯の熱さに慣れて、逃げようとしない。
しかし、しまいには生きたままゆで上がって死ぬ。・・私たちは仕事の世界で「気づかないうちに積み重なる既成事実」に慣らされてはいないか。
・私たちはきわめて社会的な動物だった。
群れたがる動物と言ってもいい。
ところが、テクノロジーの進化とグローバルの進展により、そういう人間の自然な性質どおりに行動することがかつてなく難しくなる。
・日常と違うことをするとき、日常の時間と場所の枠を超えて行動するとき、なんの制約も受けずに行動していると感じられるとき、手段と結果の関係に関する固定観念を離れて柔軟に振る舞うとき、私たちは「遊んで」いると言える。
・アメリカ国内で走っている自動車の数は、1930年代には2000万台前後だったが、1960年には6000万台、1970年代前半には一億台を突破した。
・生理的欲求と安全への欲求が満たされれば、私たちは所属と愛の欲求を満たすようになる「「私が働くのは、友だちと楽しく過ごすためである」」。
その次は、承認の欲求に移行する(「私が働くのは、専門技術を高めるためである」)。
そして最後は、自己実現の欲求を満たしたいと考えるようになる(「私が働くのは、自分の潜在能力を開花させる機会を得られるからである」)。
→働きすぎ、働かせすぎが社会問題化しています。
レジャーと仕事についての再考が求められています。
『レジャー・スタディーズ』(世界思想社)を再読したいと思います。
今年最後の投稿となりました。
皆様が方のご多幸をお祈りいたします。