女子校生という漢字での表記に比べてJK(ジェイケイ)という表記は中学生や高校生を消費の対象としているように私は感じてしまいます。
「売春」という言葉からは「違法」、「罪悪感」、「危険」などを感じる中・高生も多いのではないでしょうか。
しかし、「援助交際」、「出会い系」などと表現を変えることで、その罪悪感や危険感が薄まり、危うい行為への障壁が低くなるようです。
簡単にそこに足を踏み入れる中高校生が増えることを危惧してしまいます。
1994年に宮台真司さんは『制服少女たちの選択』を書いています。
そこでは女子中高生が援助交際をしたり、ブルセラショップで制服や下着を売ったりしている当時の社会現象が分析されていました。
援助交際に代わり、今流行りの言葉は、「パパ活」、「ママ活」でしょうか。
時代の進化とともに出会いの手段がテレクラから携帯アプリに変わったに手技ません。
「パパ」、「ママ」という身近によく耳にする言葉の使用により、その活動に参加するハードルが下げられているように思われます。
初めは見知らぬ年配の人と見知らぬ中高生が、ただ喫茶店に行ってパフェを食べて語るだけ。
そして、中高生は別れ際に交通費として少額の金額をもらう。
1時間程度我慢すれば、お金を手にすることができるのは彼女たちにとって幸せ感いっぱいに違いありません。
多分、それらの中高生は家庭内での自分自身への対応と比べてすごく大事にしてもらっている自分を感じるはずです。
しかしながら、パパ活、ママ活を利用する大人の最終目的はセックス。
何回かの面会を重ねて体の関係になっていくことは当然の流れではないでしょうか。
かつて、女子中高生と親父の関係がクローズアップされていました。
親父狩りなどという言葉もありました。
最近の話題は「ママ活」なのではないでしょうか。
先日も「東大や早慶生がママ活に殺到」との記事が書かれていました。
かつてより女性の社会進出が進んでいます。
宮台さんが調査した制服少女たちも、今ではママになっています。
そのような年を重ねた旧制服少女たちが若い男性と遊ぶことも当然のようにも思われます。
いずれにしても、参加の方法やその呼称を変えての出会いのハードルが下げられ危険が蔓延しているのです。