子どもが3人以上の多子家庭では授業料と入学金が免除されることが閣議決定されました。
大阪府立大学では父母が大阪府内に住所を有していることという条件はありますが、大学授業料が無償化されています。
東京都立大学も同様に都民であるという条件はありますが授業料が全額減免されています。
大学授業料無償化の流れはいずれ近いうちに全大学にも及びそうです。
さて、授業料確保のためにどの私立大学も定員確保のためにそれぞれの大学が様々な策を打ち出して学生募集を行っています。
次にあげるのは千葉にある工業大学の事例です。
その大学では共通テスト利用入試の場合には受験学科数・タイプを問わず免除(無料)とされています。
具体的に言うと、その大学が開設しているすべての学科に無料で出願することが可能となっています。
今回受験したAクンには、なんとその大学から33学科(受験タイプ判定が異なり、重複する学科を含む)もの合格が出ていました。
合格証が33枚送られてくることを考えるとその多さも身近に感じられると思われます。
当然のことですが、全国にはそのような生徒が何名もいるわけです。
受験生にとってはいくつの学科を受けても無料というメリットがあります。
その他の併願校を極力少なくできるメリットも有しています。
同様に高校側にとっても氏名を伏せて合格者数を多く発表できるというメリットもあります。
それは一般受験合格率を高めに出すことにも貢献してくれそうです。
大学としてのメリットは受験生数を多く見せることができるプラス面があります。
全国で近畿大学の次に受験者が多い大学としてプレスリリースされるメリットは計り知れないのです。
しかしながらこの共通テスト利用入試方式では受験料が入ってこないことは少々痛手かもしれません。加えて、歩留まりがよみづらい、つまり何名入学してくるか計算しづらいというデメリットもあるのです。
近年はこのような入試方法を真似ている大学が何校か出てきました。
たぶん、数年のうちにこの方式も拡大しそうです。
どの業界も生き残るにはたいへんであることを再認識した次第です。
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