芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

『結婚』

2015-07-28 07:07:07 | Weblog

先日、職場内結婚の発表が朝礼時にあり、多くの人が驚きました。

最近は職場内結婚をしても旧姓のまま同じ職場に残ることが続いています。

小さな学校でもあり夫婦が同一職場にいることを気にされる方も多いようですが、私はまったく気になりません。

1人1人の個人が、たまたま同じ職場の同僚と結婚しただけ位にしか思っていないからです。

しかし、喧嘩をしたら職場も家庭も同じでは、ご本人たちが辛いかもしれないことを心配してしまいます。いや、そもそも喧嘩などしない、仲良しカップルかもしれませんが・・。

 

さて、結婚について確認をしておきたいと思います。

1935年に見合い結婚は69%でしたが、現在では7%程度に急減しています。

逆に恋愛結婚は13.4%から86.6%に急増しました。

それは地縁・血縁が希薄になり、社縁に変わったことと関係しています。

 

さて、恋愛結婚のきっかけは仕事・職場、兄弟・友人・姉妹、そして学校でを合計すると70%以上を占める割合です。

 地域の親戚の世話好きなオバさんが結婚仲介をしていた地縁、血縁による紹介もあった時代から会社縁の時代になったことを考えると私の勤務先の職場内結婚も不思議な現象ではないのかもしれません。

 

婚姻率は1947年12%でしたが、2012年には5.3%と減少しています。

初婚年齢は1950年に夫25.9歳、妻23歳でしたが、

     2012年に夫30.8歳、妻29.2歳と上昇しています。

→婚姻率が低下して、結婚する年齢も遅くなったことがこの数字からわかります。

 

男性50歳の未婚率は1950年2.5%でしたが、2010年19.3%、

女性50歳の未婚率は1950年4.6%でしたが、2010年9.9%まで上がっています。

→50歳を過ぎての未婚率の上昇は無理して結婚する必要もないことを示していると思われますし、今後女性の未婚率はきっと上がっていくのでしょう。

 

 離婚数も年々増加しています。

 1950年約7万5千組が、2010年には25万組以上になりました。

 離婚を理由とする母子世帯数は1998年に60万世帯でしたが、2011年には130万世帯と倍増しています。

→無理して我慢して結婚しているよりも、自立し自分らしく生きる生活を選ぶ女性が増えた数字だとも思われます。

 

最後に内閣府発表の「交際をする上での不安」です。  

1位 異性に対して魅力がないのではないか(男性46%、女性49.8%)

2位 異性との出会いの場所がわからない(男性38.8%、女性47.1%)

3位 (男性)どのように声をかけてよいかわからない(37.9%)

   (女性)自分が恋愛感情を抱けるか不安(40.3)

4位 (男性)どうしたら恋人になれるかわからない(33.5%)

      (女性)どのように声をかけてよいのかわからない(29.9%)

5位 恋愛交際の進め方がわからない(男性32.3%、女性29.2%)

 

→見合い結婚から恋愛結婚が増えた数字は確認しましたが、恋愛の仕方がわからないのには驚かされました。

結婚数も増えないでしょうし、その先にある少子化問題もそう簡単に解消されそうにはありません。

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渡辺潤編著『レジャー・スタディーズ』

2015-07-21 07:07:07 | Weblog

世界思想社から7月16日に『レジャー・スタディーズ』が出版されました。

とても読みやすくて、面白くてタメになる内容です。

ぜひともご購入ください。

 

今回、私は「仕事」という章を分担執筆させていただきました。

私以外の皆さんはファッションや音楽などの専門家たちです。

専門分野で何本も論文を書かれています。

一方、私はどのような分野でもチャレンジして文章を書くことが私の特徴なのかもしれません。

 

日本の図書流通

病と死

ステレオタイプ

異文化コミュニケーション

アイドル

コミュニティー

コンピュータを使用した英語教育

などなど

その領域は多岐に渡っています。

専門分野の的を絞れば良いのにとパートナーにはよく言われますが・・。

私は私。

それでいいのだと思っています。

さて、今回、

『レジャー・スタディーズ』に関して渡辺先生からお声がけしていただいた項目は2つありました。

一つは今回担当させていただいた「仕事」。

もう一つは「別荘」でした。

現在なら「別荘」という項目でも文章が書けそうですが・・。

即答に近い形で、「仕事」をやらせてくださいと返答させえいただきました。

その理由は、1日12時間の労働、

月残業が週80時間にもなる(残業代なし)長時間労働を日々している私だからこそ、

書ける文章があると思えたからです。

人生において自分の時間をもっとレジャーにつぎ込んでも良いのではないかという自己反省も込めて文章を構成しました。

渡辺先生が冒頭で問題提起されているように

レジャーは余った暇(日本語表記にすると「余暇」)ではないはずですから。

 

私の分担章の「仕事」は大学でレジャーや観光を学ぶ学生だけでなく、

ぜひともブラックな色に近い企業に勤めている社会人にも読んで欲しいと思います。

ちょっと立ち止まって、自分のライフスタイルを再考するきっかけとなるのなら嬉しい限りです。

ちなみに、この本は2500円です。

忙しい生活の延長で、

終業後に職場の同僚と一杯飲みに行くサラリーマンの皆様。

上司に対しての愚痴を言いながら酒を飲むことで発散させている皆さん。

一回飲みに行くだけで3000円~4000円はかかっているのではないですか。

アルコールに依存した一過性のストレス解散も時には必要かもしれませんが、

一回飲み会を止めて、ぜひとも『レジャー・スタディーズ』を購入してレジャーに関しての読書会を開いてみてはいかがでしょうか?

一過性ではなく、持続性のあるストレス発散になるはずです。

 

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中澤篤史『運動部活動の戦後と現在』青弓社を読んで + α

2015-07-14 07:07:07 | Weblog

中澤篤史『運動部活動の戦後と現在』青弓社

これは筆者の博士論文をベースとした書籍です。

副題に「なぜスポーツは学校教育に結びゆけられるのか」とあるように

誰しも身に覚えのある中学・高校時代の放課後の運動部の部活動についての考察です。

日本独特の文化である学校の運動部の内実を解明するために、

戦後から現在に至るまでの歴史をたどり、フィールドワークから運動部活動を支える教師や保護者の声も聞き取られています。

個人的にとても興味深かったのは、

教師の労働軽減を目的に他国と同様に放課後の活動を地域に戻そうとした学校の試みでした。

しかしながら、放課後の部活中の事故は学校健康保険会からの十分な保険金支給もあり万一の事故に備えて対応がなされていますが、地域の活動における事故は学校ほどの十分な補償がなされていないので地域に移行した活動が、また学校に戻ってしまったという歴史的な考察はとても勉強になりました。

 

「自主性・自立性を発揮して運動部活動を地域社会に移行しようとする学校ではなく、自主性・自立性を発揮できずに運動部活動を存続させていく学校であった。運動部活動改革の方向性や内容を決定する学校は、保護者のかかわりが多大なる影響力を持つ文脈のうえに置かれている。」

 

その他の点においても保護者の影響力がキーワードになりそうです。

<高校野球予選応援報告>

月日の経つのは早いもので、1年ぶりに高校野球の予選会報告です。

数日前に江戸川球場に勤務校の応援に行ってきました。

対戦相手は通信制単位制のR高校でした。

相手校も私の勤務校も学内外にグラウンドを所有しない23名からなる野球部。

相手校生徒は野球エリートもおり

入学後に指導方針があわないので転入した選手が何人もいるという噂・・。

かたや私の勤務校は大学進学のための補習や講習が多くて

とても野球など満足にやれない環境下におかれた野球部です。

実力はほぼ同じ。

ヒット数もエラー数も2桁の結果として

延長11回戦までいく長い試合となりました。

結果は7対6で我が校の負けでしたが・・。 

応援する保護者や生徒には大満足の試合になったと思います。

私も手を叩きすぎて手が腫れたままになっています。

 

応援をしながら疑問が生じました。

なぜ、ほとんどの高校のブラバンは選手応援を目的に演奏する楽曲がほとんど同じなのか?ということです。

「ルパン」

「キューティーハニー」

「宇宙戦艦ヤマト」

「UHO」

「コンバット」

「さくらんぼ」

 

今から45年位前に流行ったアニメソングが多いのです。

応援に来ている保護者にとっては懐かしの名曲です。

先行研究があるかもしれませんので調べてみようと思います。

 

以上

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内田良『教育という病』光文社新書 を読んで

2015-07-07 07:07:07 | Weblog

私は『教育という病』というタイトルに惹かれたのがこの本を読んだきっかけです。

・組み体操

「教育リスク」としてまず書かれていたのは「組体操」です。

組体操、特に人間ピラミッドでは事故も多くその危険性が指摘されていました。

大人には「労働安全衛生規則」があり、床面から高さ2メートル以上の高所での作業については、防網を張ったり、手すりを設けるなどの規定がありますが、人間ピラミッド(10段で7メートル)には何の「リスク管理」もされていないことが指摘されていました。

確かにその通りでだと思います。

保護者・地域住民などが見たときの見栄えの良さ、そこから伝わる感動などだけに目が行き、リスク管理が疎かになっていることを再確認しました。

私の勤務校の体育祭の出し物の華は、高3の「ムカデ競争」です。

毎年、練習段階から膝や靭帯を痛めるなどの負傷者が出ています。

定例化しているので、怪我人が出て当然という感覚こそ誤りであることもまた再認識した次第です。

ちなみに、私は「ムカデ競争」を見て思うことがあります。

それは、足を縛られた囚人たちが一斉に逃げているようだと・・。

高3にとっては速さを競って逃げ出したい場所が学校なのかもしれません。

 

・  2分の1成人式

小学校4年生になった節目に行なわれるこの行事が全国で広がっているそうです。

式次第の例として

第一部      学年全体

(1)体育館に集合)

(2)はじめのことば

(3)歌と踊りの披露

(4)大人クイズ

第二部      学級ごと

(1)10祭のスピーチ これからの自分、夢など、一人ひとりスピーチ

(2)子どもたちへのお祝いの言葉(担任から)

(3)2分の1成人証書の授与

(4)誰でしょうクイズ(小さい頃の写真をみて)

 

筆者の内田さんが問題視しているのは生い立ちの振り返りを通じて保護者をも学校側が教育しようとしていることです。

家族は幸せで変わらないという前提があるからこそ、過去をさかのぼって人前で語ることができるという指摘です。

センシティブな問題がありますから、このような行事は気をつけて実施してほしいと思った私です。

 

その他

教員の処分(懲戒処分)に占める町会免職の割合は

飲酒運転による交通事故51.4%

わいせつは59.9%

体罰は0.04%

以上のように教育の一環という名目での体罰に対して寛容な傾向が教育現場にはあることがわかりました。

 

体罰で生徒を死に追いやった教師個人に民事責任が問われないことを知りました。

その理由は国家賠償法の第1条に「国または公共団体の公権力の行使に当たる公務員が、その職務を行うについて、故意又は過失によって違法に他人に損害を加えたときには、国又は公共団体が、これを賠償する責に任ずる」と規定されているからです。

 

以上

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