このところ大手ホテルの謝罪会見が続いています。
一言でいえば食品偽造。
「白い恋人」
「赤福」
「千場吉兆」
「ミートホーム」
「雪印食品」
などなど。
消費期限や賞味期限の偽造であれば業務停止処分。
かろうじて会社は存続しているようです。
しかしながら、食品自体の偽装や偽造の場合には
殆どが廃業に追い込まれています。
今回のリッツホテルと阪急ホテルの偽装の問題点は、
意図的なのか?意図的でないのか?が問題の焦点です。
メニュー表示と異なる食材が使用されていたことは事実。
具体的に言えば
リッツホテルは
「車エビ」の代わりに「ブラックタイガー」を使用。
「芝エビ」の代わりに「バナメイエビ」を使用。
自家製パンは業者から取り寄せた既製品。
阪急阪神ホテルズは
「トビウオ」の卵をキャビアとして使用。
「鮮魚のムニエル」は冷凍保存した魚。
「手ごね煮込みハンバーグ定食」は既製品。
上記例に共通して言えるのは、
高級食材を使用しないで安い食材を使用しているということです。
安い食材ではなく高級食材を使用していたとうことは絶対ないという事実。
よって「誤表記」とは言えそうにありません。
話を元に戻しますが、
意図的な偽装の場合には廃業に追い込まれる危険性や可能性は大です。
両ホテルの言い分として
「意図的ではなかった」
「意図的な偽装ではなく、誤表示だ」
「食材の仕入れ担当と調理担当者の間でコミュニケーションが取れておらず、食品表示の理解が十分でなかった」
という管理職責任を逃れているような発言がやけに目立ちます。
広報担当として決して意図的であったとは言えない。
だからこそ、領収書がなくとも返金に応じるという「かけ」に出ているのだとも思います。
それにしても謝罪会見を見ていて、保身だけが伝わってきます。
心から謝罪しているように見えないのは私だけでしょうか?
企業倫理という問題や
広報におけるリスク管理、メディア対応にも問題がありそうです。
悪いことをしたら必ずバレル。
真面目に取り組むことが一番。
信用を築くのは大変ですが、
信用を無くすのは一瞬。
中学生に対してHRや道徳の時間で教えていることを思いだしてしまいました。