芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

『僕ってスゴイ!!』

2019-03-26 07:07:07 | Weblog

 

「病と死」、「異文化コミュニケーション」、「ステレオタイプ」の各章を私も分担執筆している渡辺潤監修『コミュニケーション・スタディーズ』2010年が今年も増刷されるそうです。

昨年1200冊増刷したにも関わらずに、今年度も増刷が決定。

すでに8刷?9刷?

書籍が売れない時代ですから、専門書としてはまさに異例の発行部数です。

誠に喜ばしいことです。

まだ、読まれていない方はぜひとも一読してみて下さい。

 

さて、2018年度が終わります。

私は日々の忙しさの急流に流されているようであり、気がつけばはや3月です。

月日の過ぎるのは本当に早いものだと感じる今日この頃です。

学校の年度末は、飛行機で言えば着陸態勢に入っているのですが・・。

なかなかその体制に入れません。

その理由の一つが、生徒指導問題。

詳細は書けませんが、年間を通じてSNS問題で苦しめられています。

該当者(問題生徒)に確認すると「そんなつもりは無かった」と言い訳をいうのです。

投稿者がだれか分かるような苗字と生年月日を混ぜたハンドルネームにている投稿者。

書き込まれる内容は投稿者が所属している狭い世界の住人ならば、

誰もが分かるような内容での罵詈雑言

その書き込みも誰もが見ることができるようなオープンな書き込み。

他者への侮辱、みんなに呼びかける扇動行動など、パターンは決まっています。

そこでのやり取りは、信ぴょう性にかける情報を鵜のみにしたデマに満ちたものです。

問題行動ではありますが、

「承認欲求」について興味も感じている私。

今回の問題投稿でも「おれってすごい」との表記が所々に見られました。

問題生徒との面談をしてみると、色白でメガネをかけている「か弱そうな生徒」。

このような問題を起こす生徒は自己肯定感や自尊感情がどうも低いようです。

成績は下降気味であり、クラブ活動にも所属していないような生徒。

学校に居場所がないのかもしれません。

親からも教員からも、友人からも凄いと言われない生徒。

どちらかと言えば、級友らもバカにされたり、茶化されたりするような生徒です。

ネット上で、自分自身が自分に向かって「すごい」自分というのは悲しすぎです。

老人施設でのボランティア、子ども園でのお手伝いなど、弱者に対して支援することで「すごい」「ありがたい」と言われることの必要性を感じてしまいます。

親は日々の生活で忙しくて、そのような子どもへの提案はできません。

学校が、学校以外で光場所を提案する機会を設けなければならないのかもしれません。

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『指導要録』

2019-03-19 07:07:07 | Weblog

年度末は指導要録を完成させて、1年が終わることになります。

指導要録とは、生徒の成績、欠席数、その他の担任所見が記入されるなどの公的な原簿です。

それは20年間保存される帳簿であり、病院のカルテのようなものです。

私がこの仕事を始めた頃は、その作成は全て手書きでした。

誤字の修正においては、修正液の使用は認められませんでした。

もし、修正が必要な場合には、

間違えた文字や数字の中央部分に横二本線をひいて、さらに訂正印をおして完了。

それはたいへんな作業でした。

しかし、現代ではコンピュータが学校に導入されるとともに必要事項はキーボード入力。

かつてより随分と作業が軽減されました。

まちがえたら、修正して、再度印刷をすればいいわけですから。

 

かつては担任所見(正式名は総合所見及び指導上参考となる諸事項)において

担任教諭は、思うままにその該当生徒の行動や性格について自由に書いていました。

性格の悪さなどの記入については文字を書くことで日頃のストレスも発散されていたかもしれません。

問題行動をおこす生徒や優等生に関しては自然に文字数が伸びました。

しかし、今は違います。

外部からの指導要録開示請求に備えての完全防御。

誰からのクレームが来ない様に基本的には当たり障りのない表現での記述をしているのが現状です。

さて、そのような指導要録の担任所見には取得資格や特技などを記入します。

明確な規定は無いのですが、「特技」は「趣味・特技」と趣味が加わってワンセットにしての記入例が学内で示されます。

趣味と特技の両方を書くことが自然に求められているのです。

そこで、情報収集を目的に生徒に趣味、特技、委員会、部活動などのアンケートの記入をさせます。

すると、回収されたアンケート用紙の「趣味」欄にはさまざまな趣味が書かれます。

「午睡」、「ゲーム」・・。

完成された指導要録の点検をする教員から質問を受けました。

「午睡」は低俗であるとの判断からの質問かと思われました。

趣味が「午睡」はマズイのではないか。

公文書に書くようなものではないのでは。

高級な趣味か、それとも低俗な趣味か?

「ゲーム」表現にも同様に疑問を感じられていました。

たぶん、それは「e-スポーツ」とか、

「ゲームプログラミング」にすれば高級なのでしょうし、

「テレビゲーム」としたら低俗なのかもしれません。

頭の中にはブルデューが浮かびましたが・・。

波風立てたくない私は、質問をしてきた教員に一言の返答。

何らかの疑問が生じるのならば、「修正」していただきましょう。

指導要録の所見欄に「趣味」について書かなくても良いのではないかということを強く思った次第です。

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マンガ『星守る犬』

2019-03-12 07:07:07 | Weblog

マンガを読むことが無い私ですが、

先日、床屋さんの待ち時間に理容師からあるマンガを勧められました。

お客さんが感動して、その本を寄贈したそうです。

そのマンガ本は、村上たかしさんの『星守る犬』です。

 

すごく感動という程でもなかったのですが

ほどほど感動。

亡くなった犬を想い出して、ガードレールのにおいをもう少しかがせてやればよかったというワンフレーズが心に残りました。

犬と散歩した経験のある方は思い当たる光景です。

電柱のにおいをかいでいる愛犬のリードを引いて電柱から引き離す経験。

 

多少の期待感もあり、帰宅後にネットにて無料で公開されている同タイトルの映画も視聴してみました。

マンガ作品がヒットして、その後に映画化。

よくあるメディアミックスの手法です。

映画の感想ですがマンガの内容に忠実にあろうとするあまりに動物の仕草にも不自然さが目立ち、私は違和感がありました。

 

マンガは吹き出し内の少ない言葉から読みとったり、感じたりする良さがあることを今回、再確認した次第です。

 

「ドアをあけると おとうさんは ねてしまった」

「そして そのまま」

「ずっと ねむったまま」

「もう にどと おきてくれない」

犬:おとうさん ぼく たいくつですよ!

  さんぽに いきましょう!!

  おとうさん たまには おふろに はいらないと

  ものすごく くさいですよ!

  あっ!こら むしっ!

  おとうさんを かじるなっ!!

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「私は」

「私の犬に何をしてやったか?」

「・・・もっと遊んでやればよかった」

「もっとたっぷり散歩させてやればよかった」

「無理やり 引っぱらず 気の済むまで ガードレールやら 縁石やら 電柱のにおいをかがせてやれば よかった」

「もっと・・」

「恐れずに 愛すれば よかった」

 愛犬家が読んだら、涙が出てしまいそうです。

そこで、さっそく、職場の同僚にも薦めてみました。

彼は電車の車内でこれを読んで涙が止まらなかったそうです。

私のパートナーにも一読を薦めました。

彼女の感想は、男目線で書かれた内容の一言。

確かにそうかもしれません。

 

愛犬家の方、またはこのマンガに興味を持たれた方の一読をお勧めします。

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『趣味はなんですか?』

2019-03-05 07:07:07 | Weblog

趣味は何ですか?と聞かれると即答できません。

いっそのこと、「エロビデオを見ることです」と同じ質問を二度とされないように返答することも面白そうですが・・。

冗談であっても真実であっても、それを返答したらドン引きされること間違いありません。

仮に「犬と遊ぶこと」と返答したならば、パートナーに叱られそうです。

それは週の半分以上の散歩への連れ出しはパートナーがしているからです。

私がしているのは、温かい部屋で犬とじゃれ合うことだけ。

また、仮に「読書」と返答しても、それは自分の研究のための読書。

遊びのような、仕事のような微妙な位置づけです。

ということで、趣味は他人からの評価を高めてくれたり、低めたりもするようです。

私もちょっとかっこつけて、「楽器演奏」ですと答えたいとも思います。

例えば、「マンドリン演奏」を趣味にしていますと。

ところで、マンドリンの日本への伝来は約100年前。

マンドリンの日本での愛好者が世界で最も多いそうです。

それはとても不思議な楽器です。

バイオリンのように高価な楽器ではなく、どちらかと言えばリーズナブルな楽器。

つまり、庶民にも手に入れやすい楽器。

マンドリンというと、明治大学、古賀政男をイメージすることもあり高等なイメージもあるから不思議でもあります。

 

時代背景に応じて、趣味が変化しています。

何十年も前の私たちの時代(50年前)は、なぜか「切手」収集や「古コイン」収集、そして「プラモデル」作りが流行っていました。

不器用な私は、「サンダーバード2号」のプラモデル制作に苦労した記憶があります。

さて、先日ある研究会のJ先生の話では、80年代に流行った趣味は「パッチワーク」。

当時確かに、芸人ではありませんがキャシー中島さんがアメリカの古き良き田舎をイメージさせるようなパッチワーク制作者としてテレビで取り上げられていました。

現在では、自分で作るDIYがブームです。

タレントのヒロミやタッキーが住宅リフォームをすることがテレビ番組になっています。

同様にタレントでファッションモデルの森泉さんが、専門的な大工道具を使いこなして住宅のリノベーションをすることもテレビで放映されていました。

森泉さんの祖母は森英恵さん。

日本の高度経済成長期のファッションデザイナーとして時代を先導しました。

お孫さんの森泉さんは、若い女性にもかかわらずプロ用の大工道具を使いこなすことで住宅リノベーションを行うことで、多くの女性たちに影響を与えていると思われます。

住宅DIYブームも空き家が多くなってきている状況や低賃金などの諸条件がある時代に合わせての作られた流行に違いありません。

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