学校も3月末は企業で言う決算期。
指導要録作成に忙しいシーズンです。
指導要録とは一言で言えば個人カルテ。
それは1年間の成績と活動期録、そして人物講評などから構成されている書類です。
かつての人物評価の記入はかなり自由でした。
生徒の生活面の悪さ性格の悪さなどを自由に記入することで1年間の憂さを教員は晴らすことも出来ていました。
ただ、最近はそれらの文書が閲覧される可能性もあることから人物評価は良いことしか書かれなくなりました。
実態とはかなり異なるのですが。
そのような指導要録ですが、趣味・特技は必ず書枯れています。
必須ではないのですが、事例集にもその記入は欠かせない項目となっています。
そこで、私は気に掛かるのです。
生徒本人の希望で趣味に「マンガ」とした場合には、原簿への記入者である担任が悩むと言うこと。
ある担任は先日、生徒宅に電話を入れて、「マンガ」を「読書」に変えることを促していました。
指導要録に記載される趣味について大学は気にするのだろうか?また、高校の担任の判断においてもハイカルチャーな趣味とポピュラーカルチャーの趣味に分けられていることが気にかかります。
その理由は「生徒のため」「進学に不利にならないように」。
そんな時に読んだのが片岡栄美『趣味の社会学』(青弓社)。
「中流階級のように外観にとらわれたり、人の評価を気にする必要はない。むしろ外観やほかからの評価には無関心、無私無欲、自由闊達、純粋でいられるのがブルジョア階級の強みである」
→洋服やバックなどの高級ブランド大好きな人物たちがいるが、彼らはブルジョアを気取った中流階級なのだと納得
地本的に専門職、管理職、事務職のホワイトカラーを中心とした層では、「クラッシック音楽コンサート」や「美術展・博物館」「歌舞伎・能・文楽」「華道・茶道・書道」「小説・歴史の本を読む」「パン・菓子作り」といった威信が高い文化活動を消費する者が多い。しかし、同時に事務職種では、「カラオケ」「パチンコ」「スポーツ見聞・女性週刊誌」といった威信が低い活動の経験率も高い。・・むしろ、ブルーカラー層のカラオケやパチンコの経験者率はホワイトカラー層を下回っている。
→元日テレ男性アナの徳光さんは競馬好きで有名。
元皇族の女性が一般人になった場合、趣味は変わらない。
仕事と趣味については興味深い分野です。
さらに、深くまで調べてみようと思います。