千成ヒョウタンの「完成」と言うのは、種出しをして乾燥したところまでです。この後は応用によって、絵をかいたり和紙を張ったり、また、燻したりして、秀吉のように千成のように数をそろえて結わいたりできます。その前段までが完成ました。
9/4付でご紹介しましたように88個も採れた茎もあれば、ほどほどに形の備わったものが数個取れることもあります。
千成ヒョウタンの美品は背丈が8~10cmで、小画像のように下のふくらみが大きく、くびれもそこそこにあり、自立できるものが最高品ですが、今年全部で70個ほど種出しをしました美品は1割りにも満たなかったです。
種出しまでの作業をご紹介します。①ヒョウタンに穴をあけます。ドリルで最初は3mm,2回目は5mm,3回目に6mmの穴をあけます。これ以上の穴は種出しは楽ですが形が崩れますので開けません。 ②穴を開けたら、完全に水漬けします。水から出ている部分があるとその分変色します。
①穴あけ ②水漬け
③約2週間後種出しを行います。外の皮はツルッとむけますが、中の種はふって出しますが6ミリの穴に引っ掛かるものもあり、ピンセットでつまみだします。一つのヒョウタンに30個~90個ぐらいの種が入っており、早いものでも5分、多いものは15分くらいかかることがあります。 ④今年出たタネ。バケツ半分ほどになりました。
③種だし ④今年出たタネ
⑤種が出た後再び2日間ほど中に水を入れ水漬けして中をきれいにします。水が入ると今度は沈んでいますそのあと割り箸にさして2日間ほど順番に乾燥させます。 ⑥乾燥が終わって完成です。画像は今年の千成ヒョウタンの完成品の総量です。
⑥乾燥 ⑥今年の収穫完成品
この後は形の良いものを選んで、冬場の寒いとき、TV映画観賞や晩酌をしながら、三角形に切った和紙を張り合わせて装飾ヒョウタンづくりを目指します。小画像が、頑張って2個ほど作ってみました。うまくできた暁にはまたご紹介します。