気ままな趣味の散歩道

趣味にまつわる話題を、デジカメ画像などを活用し郷土の写真、菜園と園芸、郵趣、版画と年賀状などを紹介してまいります。

絵手紙とぐんま絹遺産 〈⑥=最終回〉

2015-02-02 08:52:03 | 版画と年賀状
 昨年、世界文化資産に登録された「富岡製糸場と絹遺産群」は、一気に全国に観光スポットとして有名になりましたね。
 その富岡製糸場を昨秋社員旅行で訪れてから群馬の絹遺産に絵手紙とともにスポットを当ててご紹介してきましたが、今回最終回です。

 群馬県を四地区に地方区分されているうちの残った東毛地区の文化遺産と絵手紙をご紹介します。

最初の絵手紙は、前回までにご照会できなかった西毛地区にある「旧小幡組製糸レンガ造り倉庫」です。



 養蚕農家が各戸で生産した生糸をここに集積し品質をそろえて共同販売した組合製糸。この倉庫は繭や生糸を保管するために大正15年に建てられた。現在は甘楽町の歴史民俗資料館として使われています。

 次は蚕や生糸生産に活用された道具の絵手紙です。

         
         くず繭から糸を取り出した「蚕座繰り器」。今までも大切に保管されている絹の大賞。

         
         蚕を飼うに使われた蔟(まぶし)。 

 次に前述の、東毛地区の絹文化遺産をパンフレットからの抜粋でいくつかご紹介します。
 この地区には20の県登録の絹遺産があり、この中に1つの国重要文化財と10の国登録有形文化財がありますが、このうちの5ヶ所をご紹介します。

 
 国重要文化財の「彦部家住宅」です。関東地方で最古級の建物で、江戸時代初期の民家として建造、母屋の北側が染色工場として使用されていました。


 国登録有形文化財〈以下同じ)の「桐生織物会館旧館」です。昭和9年建造の桐生織物同業組合の事務所として使用。外壁がスクラッチタイル、屋根は青緑色の日本洋葺、2階の窓にはステンドグラスを用いた洋館。


 「旧曽我織物工場」。大正11年造の大谷石造りで、5連の鋸屋根に換気塔が立ち、壁には丸窓の換気窓が設置。


 「後藤織物」。洋式の染色技術を導入し、織物の改良を行う等桐生織物に貢献。木造の鋸屋根や、糸蔵、織物倉庫も現役中。


 「金善ビル」。大規模な織物工場を操業していた事務所として使用。地上4F、地下1Fのコンクリート建ては、当時の桐生のシンボルであった。


※ 最上段の小画像は、今年の郵便局のカレンダーの表紙に採用された富岡製糸場(ポストのある風景)です。(本日のタイトル文字クリックで拡大します) 

※ 今回、シリーズでご紹介してきました絵手紙は群馬県の村井さんから提供されたものと、各施設のご紹介は群馬県のシルクカントリーぐんま連絡協議会発行のパンフ「ぐんま 発見!絹遺産」から引用しました。
 村井さんと群馬県の皆さんご協力ありがとうございました。
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