気ままな趣味の散歩道

趣味にまつわる話題を、デジカメ画像などを活用し郷土の写真、菜園と園芸、郵趣、版画と年賀状などを紹介してまいります。

懐かしの年賀状〈孔版浮世絵〉

2015-02-18 08:15:05 | 版画と年賀状
 今年いただいた年賀状の整理も済み、保管しようとした時に、ふと、かつていただいた賀状を思い出しファイルを開いてみました。
 以前には、小生も孔版(ガリ版)で多色刷りの賀状を印刷したあことがありましたから、楽しい孔版印刷の賀状はファイリングしてありました。

              
                  (昭和44年受けの年賀状)
 
 孔版印刷はまだコピー機が出回っていない時代の印刷方法で、会社や学校、官庁で墨色1色の印刷が行われていました。その中で色刷りの印刷、特に、年賀状や暑中見舞いなどにカラー印刷をしたいとの要望から孔版カラー印刷が一部の人たちによって普及がされてきました。
 
 今日のご紹介はその中で特に繊細なこだわりから、ロウ(蝋)原紙に鉄筆1本で色ごとの版を刻み、何色も組み合わせて浮世絵を再現させた、浜北市におられたN氏(故人)からの浮世絵の賀状を保存してありましたのでご紹介します。
 今の時代ですとカラーコピーが普及しておますが、画像の髪の毛の1本1本の細かいたあたり、そして還元という方法で版を作った着物の柄など大変細かいところに気を配られています。まさに芸術です。原画の複製といえどもカラーコピーと違った繊細な味が表現されていますから注目して是非ご覧下さい。

 上の小画像はプリントごっこ(簡易新孔版カラー印刷機)が昭和52年に発売される前の昭和49年に頂いた浮世絵年賀状(ビードロを吹く女)です。

 以下にご紹介の賀状は、昭和56~61年の間に頂いた浮世絵年賀状です。





 Nさんは浮世絵の中でも特に美人画を題材に凝っておられました。もう少し作品がありますので、改めて2次分をご紹介いたします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする