わが国には、万国郵便連合(UPU)の提唱により始まった国際文通週間〔10月)があります。
1958年から毎年、海外への郵便料金に相当する記念切手が発行されてきました。
最初に発行された切手は東海道五十三次を題材にした額面24円の切手で、そのデザインは53次の終着点『京師』(ケイシ=京都)でした。(当時の国内郵便の封書料金は10円の時代)
最初の発行の『ケイシ=京都』の切手。
その後毎年国際文通週間の記念切手が、題材を美人画や浮世絵、富岳三十六景などに変えながら、一昨年の10月発行で、東海道五十三次の全デザインの郵便切手が発行されました。
日本郵便ではこれを記念して、全55種(五十三宿に加え江戸と京都を含んだ計55景)を1枚のシートに収録した記念切手帳を発行しました。
見出し画像でご紹介したその表紙を開くと、解説書と切手シートが挿入されています。
中に挿入されていたのが、1枚のシートに収録された55種の東海道五十三次の切手。(日本の切手シートとしては、記念切手として過去最大の大きさ)
この切手は大変人気が高く、昨年、国際文通週間の時に販売された2万部はほどんど地方には回ってこなくてその時は入手を断念。11月にネットによる販売が行われましたが、発売僅か10分ほどで売り切れそれもダメ。そして三度目発売の12月。やっと入手できました。
このシート切手は、過去に発行されたことのない額面で、70円切手に統一されています。したがって全55種(55景)とも新発行の切手になります。
待望の12月末にやっと入手することができました。三度目の正直でした。
◆ ちなみに掛川市内の日坂宿と掛川宿の新旧の切手をご紹介します。
左:日坂・2019年発行。 右:掛川宿・2018年発行。
こちらは今回55面シートで発行された同図案の70円です。