森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カツラの花

2007年04月16日 | 自然観察日記
 花といってもこれは雄花の蕾といえばいいのでしょうか。もう少し開くと、雄しべだけの花が咲きます。花弁やがくがないのです。雌花は雄花より根元に近いところで咲き出します。雌しべだけのとてもシンプルな花です。春はこの雄花が赤く咲きますから樹木全体がうっすらと赤く色づいてなかなか美しいものですね(雌花も赤いのですが雄花に比べるとボリュームがありません)。これを「緋桂」とも言うそうです。
 カツラは日本特産種。僕の大好きな樹木で、山から連れてきた苗木を道路脇に植えたのはいいのですが、ムクムクと大ききなってきています。実はカツラものすごく大木になる種で、このまま放置すると気づいたときには手の施しようが無いくらいの樹になるのではないかと少々心配でもあるのです。公園樹ならともかく家庭の庭木には向かないのでしょうね。どうしたものかと思案しています。